バチェラー3最終回に非難の嵐…カップルを祝福できない心理

内藤みか 作家
更新日:2019-10-31 13:02
投稿日:2019-10-31 06:00

人間は間違える生き物です

人生は選択の連続だから(写真:iStock)
人生は選択の連続だから (写真:iStock)

 私自身、過去に選択を間違えた人間です。離婚して激しく後悔し、3週間で同じ相手とヨリを戻してしまったのです。その間、両家の親族はもちろん、大勢の人に心配や迷惑をかけましたし、お互いに引っ越しを何度もしたりと、大変な思いもしました。何よりとても恥ずかしかったのです。テレビカメラに撮られていない私でもかなりの恥を味わったので、番組で晒されているバチェラーたちはきっともっと恥ずかしい思いをしていることでしょう。

 世の中には間違いが数多くあります。誰もが真実の結婚相手を間違えずに選べていたら、世の中に離婚などありません。結婚や就職という人生の一大イベントであっても、人間は間違えてしまうことがあります。素敵な人だと思ったけれど、実際にお付き合いしてみたらなにかが違ったということだって、多々あるのではないでしょうか。今回のバチェラーもそのパターンだったのかもしれないのです。

私たちが今できること

やっと実った彼の恋を応援してあげたい(写真:iStock)
やっと実った彼の恋を応援してあげたい (写真:iStock)

 何か違うと気づいた時のバチェラーの行動力は超速でした。最後に選んだ女性とすぐにお別れしたのもこれ以上彼女を傷つけないためには良かったと思います。今までの恋人に別れを告げ、本当に愛する人のもとへ走るのは、映画などでもしばしば起こるシーン。真実に愛する女性が誰だったのか気づけたのだとしたら、結果的には良かったのではないでしょうか。

 番組が大荒れになり、大勢の人が怒号を飛ばした今回のバチェラー最終回。衆人環視のなか、すべての選択を間違えずに行うなどということは、かなり難しいものなのだと改めて感じます。私たち視聴者には、バチェラーがずっと2番目の女性に恋していたというのは見えていたはず。だとしたら、紆余曲折があったとはいえ、やっと実った彼の恋を応援してあげたいなと私は思うのです。恋には定められたルールなどなく、私たちの恋愛だって、パーフェクトでなどないのですから。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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