ギョーザの中身をハンバーグに
スーパーなどによく売っている紅ショウガの袋は大体、50グラム。ということは、それが半分以上、ドーンと入ります。しかも、みじん切りではなく、千切りのを買ってきて、そのまま切らずに使うんだとか。
「私、紅ショウガが好きなんですよね。紅ショウガを食べたいから、牛丼屋に行くって感じ。だから、これもたっぷり入れます」
ハンバーグなのに、玉ネギも入れません。キャベツを粗く切ってこねます。味付けもオイスターソースだけなんて、シンプルすぎて、不思議です。なんで、こんなレシピを思いついたんでしょうか。
「実はこれ、店で出している裏メニューのギョーザの種なんです。凄く評判が良くて、中身だけをハンバーグにしたんです」
だから、キャベツ、紅ショウガ、オイスターソースなんですね。納得ですが、これが凄くテキーラに合います。もちろん、ウイスキーやビールにも。考えてみれば、ギョーザは手間暇がかかる料理。この簡単さがうれしいですね。
それにしても、日本人はなぜ、かくも紅ショウガが好きなのでしょうか。漬けてあるのが梅酢だから? 見た目のアクセントになるだけでなく妙に懐かしいし、疲労回復にもなります。夏場でも食とお酒が進むわけです。
【材料】
・キャベツ 100グラム
・豚ひき肉 150グラム
・紅ショウガ 30グラム
・オイスターソース 小さじ1
【レシピ】
キャベツは粗みじん切り。材料を全部混ぜて俵形にしてフライパンで焼き、上にも紅ショウガを盛る。
本日のダンツマ達人…伊藤裕香さん
▽いとう・ゆか
石川県出身。文藝春秋の社員だったがテキーラに魅了され、2013年テキーラバー「Gatito」を東京・大井町にオープン。芳醇なテキーラの楽しみ方を広めるために日々、尽力している。2015年「TEQUILA BAR Elote」を沖縄県那覇市にオープン。日本テキーラ協会公認「グラン・マエストロ・デ・テキーラ」。
▽Gatito
数少ないテキーラ専門店。古いものから未輸入のものまで、伊藤さんが独自ルートで集めたアガベ100%のテキーラが揃う。その数、約300本。テキーラにバッチリ合うツマミも多数。東京都品川区大井4―10―7。
(日刊ゲンダイ 2017年7月20日付記事を再編集)
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