信じていたのに…持病への理解がない夫と別居した妻の嘆き

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-02-06 04:42
投稿日:2021-02-06 04:30
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、持病を理解されずに夫への別居を突きつけた女性の決断をお届けします。

持病にも理解を示してくれた恋人と結婚

この人ならば大丈夫…そう思ったのに(写真:iStock)
この人ならば大丈夫…そう思ったのに (写真:iStock)

 30代後半のYさんは、会社員の夫と結婚2年目を迎えました。30代の前半で慢性的な病気を発症し、日常生活は送れるものの投薬による治療を続けています。Yさんの病気は、命に関わる病気ではないものの、疲れていたり風邪をひいたりすると、健康な人と比べれば日常生活にもそれなりの影響が出るのだそうです。

「病気が分かってからは、それまでの生活とは異なり、自分の身体を労る生活を心がけています。疲れやすさがあるので、遠出は体調のいいときだけにして、とにかく日常生活を平和に送るのが最大の目標。そんななか、たまたま行った近所のバーで、夫のTと出会い、半年の交際を経て結婚しました」

 病が分かったあとは「もう結婚は、しなくてもいいかな」と考えていたYさん。しかし、病気のことを話したところ深い理解を示し、交際中も自分のペースに合わせてくれたTさんからプロポーズを受け「この人ならば、大丈夫かも」とOKしたそうです。

結婚生活で見えた彼の本性

不信感と嫌悪感がつのるばかり(写真:iStock)
不信感と嫌悪感がつのるばかり (写真:iStock)

「結婚と言っても、彼も私もお金がないので挙式や披露宴はせず、入籍とブライダル写真だけの結婚式でした。彼が私の家に暮らす形で、新婚生活はスタート。

 だけど……。楽しいとか幸せって思えたのは、最初の1ヶ月だけでした」

 それまで同棲をしてこなかったので、Yさんが夫と生活をともにしたのは結婚後。実際に同居生活が始まってみると、Yさんの病気への配慮に欠けるうえに、生活費をほとんど家に入れてくれない夫に対して不満が募りました。

「体調が悪いときに、Tにそう伝えても『ふーん』と言うだけ。家事を手伝うわけでもなく、テレビやスマホに夢中になって、私のことは放置。それどころか、まるでそこに私なんていないかのように勝手なことばかりして、家は汚すし、家計を気にせずにお金を使うし。

 こんなんじゃ、生活が成り立たないと思って文句を言っても、まったく改善されないんです。

 そのうえ……、体調が悪いときにも無理やり性交渉に応じさせられましたし、だんだんとTへの不信感や嫌悪感が強まりました」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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