風邪ひけないし!免疫力を鍛えるために摂りたい栄養素って?

笹山真琴 ビューティ&ヘルスケアジャーナリスト
更新日:2021-02-24 06:00
投稿日:2021-02-24 06:00

季節の変わり目は免疫力が不安定になりがち

 日本でも新型コロナのワクチン接種が始まりましたが、実際に摂取できるのはまだまだ先になりそうですよね! それまでしっかりと、気を引き締めて感染対策をしていきたいものです。

 そして春の訪れを前に、まだもうちょっと三寒四温の日々が続きそう。季節の変わり目は風邪もひきやすく、免疫力が不安定になる人も多いといわれます。

 3密を避け、手洗い・うがいを実施しつつ、免疫力自体も鍛えておきたい今、とるべき対策を医師の大竹真一郎先生に伺います。

  ◇  ◇  ◇

睡眠不足・疲労・栄養不足は連動 1つ起こると“負のスパイラル”に!

 なかなか寝付けなかったり、睡眠時間が確保できない状態を放置してしまうと、疲労が蓄積します。疲労が蓄積すると食欲が落ち、栄養不足に。そして不足している栄養素があると様々な器官の働きが失調し、自律神経の乱れを起こします。

 自律神経の乱れは睡眠の質を低下させ、身体が十分な休養を取るのを妨げ、回復力が低下します。この悪循環の中で、免疫バランスがどんどん低下してしまうリスクが……。

 疲労からくる精神的なストレスも腸内環境を悪化させ、これも免疫バランスに悪影響を及ぼすことにつながります。疲労・睡眠・栄養不足・免疫と一端だけを意識したケアでは感染リスクを低減することができず、トータルに意識をすることで負の連鎖を断ち切る必要があるわけです。

特定の栄養だけを摂っても無駄?

 栄養素はそれぞれ、身体を正常に働かせるために1日に必要な量が決まっています。ところが、何かの栄養素が不足している場合、その不足している栄養素分しか、ほかの栄養素もパフォーマンスを発揮してくれないという事実を知っていましたか? たとえば、栄養のバランスを考慮せずに、ビタミンCだけ、ビタミンDだけ、乳酸菌だけ……など、特定の栄養素をがんばって摂っても、他の栄養素が足りていないと意味がなく、免疫バランスの向上に繋がらないのです。

 これを“桶理論”と呼ぶのですが、できることならバランスよく食事を摂りたいですよね。

笹山真琴
記事一覧
ビューティ&ヘルスケアジャーナリスト
コンテンツ企画会社経営。医師や美容家など、医療・美容に詳しいオピニオンリーダーを取材し、最新のナレッジや製品について多数のメディアで執筆。グローバルにキュレーターを配する女性に向けたオピニオンメディア『UNICORN』主催。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


グサッときたぜ…「孫の顔も見れずにあの世行き?」未婚ガチ勢の心をエグる“親からのLINE”3選
 結婚するかどうかは自分で決めること。でも親から「結婚はまだ?」なんて言われると、モヤモヤしたり焦ったりしちゃいますよね...
神かよ…つら~い生理中、男性にされて感動したエピソード6選「喧嘩ばかりの弟がナプキンを買ってくれた」
 女性にとって、心身ともに負担が大きい生理中。あなたの周囲の男性は、どんな風に寄り添ってくれますか?  今回の記事...
親と“SNS共有”が裏目に! 教えて「我が家のスマホルール」。リアルな成功&失敗エピソード6選
 制限がないと、いつまでも触れ続けてしまいがちなスマホ。今回は夫婦間、親子間などで決めている「我が家のスマホルール」にま...
増える通り魔的事件、現代人の「狙われやすい」歩き方。危険時に身を守る方法とは【元警部が解説】
 神戸市のマンションで24歳女性が刺殺された事件は、見知らぬ男に50分間つけ回された末の凶行だった。犯人は数日前から神戸...
「色恋営業」は人を選ぶ? スナック嬢が教える“地味に長続きする”接客テクニック
 夜の世界は接客業。来ていただいたお客さんになるべく気持ちよく、そしてなるべく多くのお金を継続的に落としてもらわなければ...
元芸能人「売れるため覚悟を決めた」“暗黙の関係”を選んだ女の後悔。スポットライトの裏で失ったもの
 芸能界の華やかさに憧れて飛び込む若者は多い。しかし、その裏には語られにくい現実がある。元タレントのAさん(仮名・30代...
見返り猫が尊すぎる!神聖なる“たまたま”を近くで拝める幸福よ…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
なぜおばさんは“早朝ウォーキング”するのか? 運動音痴の私が中年になって実感した朝
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ふわぁ~眠すぎる…でも寝ちゃダメ! 一瞬で覚醒できる「私の目覚まし対策」6選
 仕事中、急な眠気に襲われて意識が飛んでしまう…。社会人なら誰しも一度は、もしくは日常的に経験しているのではないでしょう...
不安体質は性格のせいじゃない、変えられない自分を責めないで。穏やかな生活を送るコツ【専門家監修】
 2012年に59歳で亡くなったロック歌手・桑名正博さんとアン・ルイス(68)の長男でミュージシャンの美勇士さんや、タレ...
なぜ『鬼滅の刃』は心に響く?ボロボロだった女が“ある台詞”で救われた話「雷に打たれたような衝撃でした」
 最終決戦が描かれる映画三部作の第一章が公開され、アニメの歴史を塗り替える伝説を打ち出し続けている『鬼滅の刃』(フジテレ...
SNSだらだら、安物を爆買い…全部やってる! やめらない“ムダ習慣”7つがじわじわ刺さる
「やめたいのに、なぜか続けてしまう」そんな“惰性の習慣”に心当たりはありませんか? 毎日の行動の中には、「なんとなく」「...
生きる伝説、“スター★にゃんたま”の貫禄あふれるポージングを見よ!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「自慰行為」の語源になった人物の悲劇。“悪いこと”と罰された本当の理由
 職場や近所、SNS界隈に現れる「残念な人」、いますよね。実は今から約2000年前から現在に伝わる「聖書」にも「残念な人...
「イラつく顔ね」にグサッ…義母が放った“ひどい言葉” 5選。離婚すればってそりゃないよ~
 嫁姑の関係が悪化する原因の1つに、姑の悪意ある発言があるのかもしれません。こんなことを言われたら、姑への憎悪が膨らむの...
【動物&飼い主ほっこり漫画】連載特別編「ハルちゃん 幼少期の思い出」
【連載特別編】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場!  11月下旬発...