花粉症がつらすぎる(涙)Dr.教えて!「正しい花粉症」対策

笹山真琴 ビューティ&ヘルスケアジャーナリスト
更新日:2021-03-02 06:19
投稿日:2021-03-02 06:00

いよいよ花粉シーズンが本格化!

 毎年この時期は、集中力もそぞろ……。身体がかゆい! なんだか眠い! やる気が出ない! そんな人も多いのでは?

「私は花粉症じゃないし……」なんていう場合も、実は油断禁物。加齢とともに花粉症を発症するリスクはどんどん上がるといわれますし、実は花粉症でない人も花粉から悪影響を受けているという新事実も発覚!

 メディアでも人気の皮膚科医であり眼科医でもある日比野佐和子先生に、もはや国民病ともいえる花粉症対策を伺います。

  ◇  ◇  ◇

花粉症でなくても花粉で肌あれが起こる!

 アレルギー症状を防ぐには、マスク、花粉をガードする化粧下地やスプレー、花粉症専用のメガネなどを使用して、なるべく粘膜や肌に花粉を付着させないことがまず必要。付着した花粉をすぐに洗い流す、目薬をするなども有効です。

 しかも、資生堂の研究(※1)で「花粉症でない人も花粉で肌あれを起こす」ということがわかり、話題になっています。肌を花粉からガードするスキンケアは、花粉症の症状がない人にとっても必要なスキンケアになりそう。

 1200名を対象に行った調査では、春先(2~3月頃)に“肌のゆらぎ”、“肌あれ”を感じる人は実に約6割にのぼり、花粉症の症状を感じない人に限っても約4割の人が“肌のゆらぎ”や“肌あれ”を感じているということがわかりました。

 これは、スギ花粉が皮膚に付着することにより肌の中の「トロンビン」という酵素が暴れることで、皮膚を刺激してしまうという、通常の花粉症とはまた別のメカニズムがあるからだとか。

もはや花粉肌あれに悩む人のマストハブ?

 累計300万本を売り上げる資生堂dプログラムの「アレルバリア」シリーズ。中でも「d プログラム アレルバリア エッセンス N」は、全身に使えて、化粧下地として習慣化するのもおすすめです。

 新テクノロジー「アレルバリアテクノロジーNEO搭載」で、花粉を含む空気中の微粒子汚れや乾燥などの外部刺激から肌を協力にガード。スーパーヒアルロン酸配合で保湿もできます。

花粉も飛沫もブルーライトもカット

 独自の立体構造で飛沫・花粉を最大99%カットするという愛眼の「抗菌 アイガン ガードグラスEX」。ブルーライトも約24%(JIS規格基準)カットしてくれるというので、テレワーク続きの日々にもありがたいですね。度付き眼鏡にすることも可能(レンズ代+税込¥3,300~)。

免疫力“アップ”は間違い 正解は免疫“バランス”

 花粉の身体への付着は完全にガードできるものではないので、身体自体をアレルギーに対抗できる状態に整える努力が必要。そのうえで重要なのが、“身体の免疫力”です。

「免疫力をアップする」という慣用句をよく耳にしますが、体内に入った異物に対抗するための免疫細胞が“過剰に”反応してしまうのが花粉症。実は免疫はただただ“アップ”させること以上に”バランス”が重要なのだそう。

 侵入した異物の情報を受け取る免疫細胞には、『ダニ・カビ・花粉などのアレルゲン』にはたらく「Th1細胞」と、『菌やウイルスなどの病原体』にはたらく「Th2細胞」があります。

 それぞれが異なる抗体をつくって異物を攻撃しますが、この2つの細胞のどちらかだけが過剰に働くと“免疫バランスが崩れた”状態に。特に「Th2細胞」が過剰に抗体をつくってしまうのが花粉症です。

加齢とともに花粉症を発症しやすくなる理由

 人間の免疫力は、20歳をピークに年齢とともに低下します。40歳代では20歳代のおよそ半分に。70歳代になるとその力は約10分の1になると言われています。(※2)

 年齢とともに免疫バランスを維持する力が衰えていくため、大人になってから花粉症になる人が多いのです。

笹山真琴
記事一覧
ビューティ&ヘルスケアジャーナリスト
コンテンツ企画会社経営。医師や美容家など、医療・美容に詳しいオピニオンリーダーを取材し、最新のナレッジや製品について多数のメディアで執筆。グローバルにキュレーターを配する女性に向けたオピニオンメディア『UNICORN』主催。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


MUJIのフレグランスオイルが優秀 価格は有名高級ブランドの6分の1以下
「無印良品」が好きなくせに知らなかった不覚…。インテリアフレグランスオイルの「ウッディ」、すでに人気の商品ですが、噂に違...
長期休暇でも帰省しない選択…6つのあるある理由、罪悪感を抱く必要なし
 皆さん、長期休暇のときは帰省しますか? 帰省を毎年のイベントとして楽しみにしている人もいれば、「帰省したくない」と悩ん...
母の日の定番アジサイを長持ちさせるには?「伊予獅子てまり」が大注目
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋が位置する神奈川は、有名な温泉場がいくつも点在しているお土地柄。ワタクシが居を構える場も...
【月5万円】収入&スキルUPを目指すシンママは集合!
☆月に5万円、10万円の収入UPをしよう! ☆文章力をUPさせよう! 『コクハク』の読者選抜チームとして、メディ...
2024-04-30 13:20 ライフスタイル
家事大っ嫌い~!40独女のQOL(生活の質)が爆上がりした2大時短家電
 7月よりドラマ「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)が放送されるそうですね。 “干物女”を生み出したドラマ「ホタルノ...
40代もやらかす“プチ老害”の落とし穴 全長数十cmの長文LINEで見切れ
 40代にとっては他人事のように感じる「老害」ですが、実は今、40代の人から届く「プチ老害LINE」に困る若者が増えてい...
困り顔がたまらない! オッドアイ“たまたま”君にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
今更「アイドル」になろう。そして、安倍なつみとCoCoの追憶
「おら、アイドルになる!」  そう叫んで、女の子走りでステージから捌けた瞬間、自分でブッと吹き出してしまう。アイド...
友史上極ネガ、ごめん連呼、Wi-Fiジャック…LINEの異変はSOSサイン?
 毎日ネガティブなニュースが流れる現代では、メンタルがやられてしまう人が少なくありません。  自分は大丈夫でも身近...
早咲きも遅咲きも
 桜の種類によって咲く時期はそれぞれ違うのだという。  ソメイヨシノは蕾が膨らみかけている白州で八ヶ岳を背に満開の...
ほっこり癒し漫画/第72回「爪切りはイヤイヤ」
【連載第72回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」って最上級の褒め言葉?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
インフルだから修学旅行ずらせる?⇒令和も健在!“あたおか”モンペの恐怖
 モンスターペアレント、略してモンペ。自己中心的、理不尽、過保護、クレーマーとして学校や教師を悩ませる存在ですが、LIN...
私が見た最凶の闇ホステス!後輩いびり、“ブルーカラー”のお客様を蔑む女
 ホステス歴10年。スナックへの愛は今も増しており、これからもスナックの良さを知っていただくべく、何か綴れたらと思ってい...
“取り柄のない”自分の才能の見つけ方 手作りも副業も無理…深く悩まないで
 コロナ禍以降、近場のイベントを楽しむ人が増えました。そのなかで伸びてきているのが、手作りのものを販売する市場的イベント...
お花畑に2匹目の“たまたま”が♡ 今日の恋愛運はいかがかにゃ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...