イケメンナルシスト俳優との恋でボロボロに…30代OLの告白#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-04-09 07:13
投稿日:2021-03-19 12:00

ライバル心に火が着いた

――えっ、この場所で、ですか?

「はい……ドア一枚隔てた廊下では、お客や店員が行きかうボックス内なのに。普段なら、絶対しないはず……。

 でも、体がすっかり火照ってしまった私は、熱に浮かされたように彼のデニムのベルトを外し、ファスナーをさげました。『僕、立つね』彼は昂揚した声で言い、さっと立ち上がると、デニムをひざまでおろしたんです」

――けっこう強引なのですね。

「はい、私の目に飛び込んできたのは、グレーのぴっちりした下着です。ボクサーブリーフと言うのかしら……? 股間の中心は逞しく膨らみ、カウパー液が滲んで黒く変色していました。

 今日会ったばかりなのに……と、一瞬、ためらった私ですが、気づけばブリーフの両脇をつかんで、引きおろしていました。ぶるんとしなるように、勃起が跳ね上がりました。眼前でそそり立つ勃起は大きく、生々しいほど静脈がうねり、浅黒い色をしていました。尿道口から透明な汁を噴きだして……卑猥(ひわい)な性臭が鼻腔に忍びこんできたんです」

――続けてください。

「勃起を前に凍りつく私に、彼は『早く、しゃぶってよ』と、立ったまま命じてきたんです。私は『もし誰か来たらどうしよう』と不安になりつつも、彼の機嫌を損ねたくない一心で、ひとおもいに亀頭を咥えました。

『ううっ』と頭上から、彼の呻きが聞こえてきます。TVでは決して聞くことのできない、特別な声に、私の心は一気に変わりました。上手なフェラチオをして、もっと彼に感じてほしい。

 今まで彼と付き合った誰よりも、気持ち良くさせたいという妙なライバル心です。

 女って思いがけないことを考えるものですね。公然わいせつにも値する行為なのに、気づけば、一心不乱にペニスに舌を絡ませ、ジュボジュボと首を打ち振っていました」

自分の価値をあげるためのフェラチオ

――ここで、R子さんは頬を赤らめたままテーブルの水を飲み、さらに語り続けた。

「私、今までに付き合った彼は五人ほどでした。中には十歳以上年の離れた彼もいたので、フェラチオやセックスはある程度の経験はあります。

 なので、男性器の感じる部分――例えば裏スジや、カリと裏スジの交差する部分なんかを重点的に責めましたね。セックスやフェラが稚拙な女だと思われたくなかったですし、何よりも有名人である彼を引き留めておきたかった。

 売れない俳優とはいえ、彼の周囲には美人女優や人気アイドルがわんさといるわけですから、別のステージで私自身の価値を上げたかった。当然、フェラチオにも熱が入りました。

 そのうち、『ああ……すごく気持ちいいよ……最高だ……』と、彼はさらにうなり声を高めて、私の乳房に手を伸ばし、揉みしだいてきました。私は『ン……ンン』と喘ぎつつ、ズッポリと男根を根元まで咥えこんでは、しゃぶりあげ、緩急をつけたフェラチオを浴びせ続けたんです。

 私のフェラに呼応するように、彼の手も私の乳房を揉み、乳首をひねりました。エロティックなことをしている自分に下腹が熱く疼き、欲情が体中に広がっていくのが分かりました」

――続けてください。

「個室内にはジュブジュブと、いやらしい唾音(つばおと)が響いていました。それに交じって、彼の唸り声と私の喘ぎ声も重なって……。そのうち、彼は『ダメだ……もう、出るよ』そう切羽詰まった声を上げたんです」

 続きは次回

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


脳みそがまさかの「性感帯」に…81歳によるわたしの破壊的H
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
マゾで無理やり願望がある私…憧れの3Pも本番でアクシデント
 そんなわけで幾人かの男性と逢瀬を重ね、出逢い系にも慣れてきた私。次なるチャレンジは……そう、3Pです。
「男性をHな映画に誘って発情させる作戦」が失敗する理由
 先日、とある20代のイケメンくんが私にグチってきました。年上の女性に映画に誘われました。それがかなり濃厚なシーンが多い...
内藤みか 2019-09-23 06:23 エロコク
チクニーに病みつき…乳首をい~い感じにくすぐる専用グッズ
 チクニーという語を聞いたことがありますか?  自分で乳首を刺激して気持ち良くなるプレーを指す語で、男性の間でかつ...
桃子 2019-11-12 04:45 エロコク
81歳のせいで超絶「セックス依存」になったわたしの日常とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
2人から同時に愛されたい…“複数プレイ”の楽しみ方と注意点
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-09-18 18:38 エロコク
普通の新卒OLも…副業に「高収入アルバイト」を選択する理由
「高収入アルバイト」を検索してみたことはありますか? 女性なら考えたことがある人も多いかもしれません。でも、やっぱり怖い...
伸びたアンテナが往復ビンタ…優しい刺激に甘やかされたい
 まず、この「ザロ ヒーロー」に付けられたキャッチフレーズを紹介します。「クリトリスを甘やかす」――。なんてすてきなの!...
桃子 2019-11-12 04:45 エロコク
操縦桿さえ…淫乱男を操縦するために必要なただひとつのこと
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
密着され撫でられ…際限のないセクハラに私の体調は悪化
 その女、「G」に出会ったとき、私は30代で、フリーランスの仕事をしていました。彼女は40代後半。私に仕事を依頼した会社...
男性の「賢者タイム」 女性が有効活用する方法を考えてみる
 カップルにとって避けては通ることができない問題――それが「賢者タイム」の存在です。  賢者タイムとは、男性がエッチの...
女性器リノベに投資する女たち#4…彼も私も満たされる膣改造
「膣の入り口をキュッと締めても、中のほうは締まっていない気がする」「セックスの時、彼はどう感じているのだろう?」「中イキ...
「48手ヨガ」女性ホルモンが増えてポカポカになるって本当?
 48手とはなにかご存知でしょうか。本来は相撲の決まり手の種類でしたが、江戸の頃からセックス時の体位バリエーションという...
内藤みか 2019-09-09 06:00 エロコク
連載史上最もハードな1本 挿入すると雷に打たれたような衝撃
 今回は、当連載が始まって以来、最もハードな1本を紹介します。「マイスティム ティックリング トルーマン」は黒々としたボ...
桃子 2019-11-12 04:44 エロコク
ひろしのネオ☆プロ彼女たちによる華麗なる世代交代とは?
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
その女と出張へ…ケイタイに登録されていた私の生理周期
 その女、「G」に出会ったとき、私は30代で、フリーランスの仕事をしていました。彼女は40代後半。私に仕事を依頼した会社...