「Clubhouse」で明暗…彼氏ができた人と離婚危機に陥った人

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2021-04-13 06:07
投稿日:2021-04-13 06:00

Clubhouseの魅力は「出会い」

ブームはひと段落したけれど(写真:iStock)
ブームはひと段落したけれど (写真:iStock)

 近ごろはブームもひと段落した感のある、アメリカ発の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。iPhone利用者限定の招待制SNSということで、話題になりました。日本に上陸したばかりの2〜3月ごろは、ちょうど緊急事態宣言が出て外出自粛のタイミングだったこともあり、家でひたすらクラブハウスにハマるという人が続出したのは、記憶に新しいかと思います。

 かくいう筆者もクラブハウスの沼にどハマりし、毎日睡眠不足になるほどやった結果、人生最大級の肌荒れを起こしたというほろ苦い思い出が……(笑)

 このように中毒性の高いクラブハウスですが、その魅力の一つに「出会い」があると思います。

「著名人のリアルな話が聞ける(質問ができる)」といったことから、「懐かしい友人との再会」や「同じ趣味を持つ人との新たな出会い」など、普通に生活している上ではなかなか得られない知識、人との出会いや広がりがあるということでしょう。

 そんな中、クラブハウス内で恋愛的な“出会い”も、さまざまあったようです。

 わかりやすく「クラブハウス合コン」と銘打ったルームもありましたからね。その一方、家庭を顧みずに朝から晩まで(もしくは朝方まで)クラブハウス漬けで、離婚危機に陥った人も。

 今回は実際に、クラブハウスでの出会いがきっかけで彼氏ができた人と、逆にクラブハウスにハマった結果、離婚危機を迎えている人のリアルな現実について取材しました。

「クラブハウスで彼氏ができた」A子さんの幸せエピソード

彼氏ができたケースも(写真:iStock)
彼氏ができたケースも (写真:iStock)

「たまたま入ったルームが居心地良かったので、頻繁に出入りするうちに…」

 そう嬉々として話してくれたのは、30代中盤の女性・A子さん。

 2月から始めたクラブハウスで最初は知り合いも少なく、たまたま目にしたルームに入ってみたら、そのルームは毎日朝から開いていて近況を話し合うようなアットホームなコミュニティだったそうです。

 ちょうど在宅勤務になっていたA子さんは、気づけば朝からそのルームに入るのが日課になっていたのだそう。

「毎日声を聴いているうちに、メンバーの性格や日々のルーティーンも自然に把握できるようになって、1カ月も経てばファミリーのような感覚になっていました」

 まだ会ったこともないのに不思議ですね。これが音声SNSの面白さでしょうか。

オフ会の開催で初対面。そして急接近!?

突然の告白から今ではラブラブカップルに(写真:iStock)
突然の告白から今ではラブラブカップルに (写真:iStock)

 クラブハウスを始めてから1カ月半が経ち、ついにそのルームのメンバーでオフ会をすることになったそうです。

「実際にみんなの顔を見るのは初めてでしたが、今まで散々クラブハウスで話してきたので、初めて会った気は全然しなかったですね! 人見知りの私でも、最初からすんなり話せました」

 A子さんたちは土曜日のお昼に集合して飲み始め、そこから用事のあるメンバーは抜けたり戻ったりしながらも、あるメンバーの家に移動し、翌日の夜まで一緒にいたそうです。クラブハウスのオフ会はかなり盛り上がるとよく聞きますが、丸2日間一緒に過ごすとは、まるで学生のサークルのような仲の良さですね。

「すると2日目の夕食時に、気づけばずっと隣の席にいたBくんから、みんながいる前で告白されたのです」

 突然の告白にA子さんはびっくりしたそうですが、みんなはBくんがA子さんを好きだということを知っていたそうで、Bくんの恋をメンバー総出で応援していたようです。

 そして実は、A子さんもBくんのことを、クラブハウスで話している時から密かにいいなと思っていて……実際に会ってみたら、さらに好きになっていったということで、二人はめでたく両想いに。その日から、交際がスタートしました。

 それぞれの住まいは県をまたいだ距離で、電車で2時間ほどかかるプチ遠距離のようですが、ラブラブだそうですよ。結婚も視野に入れているそうで、“クラハ婚カップル”になる日も、そう遠くはなさそうです。

「クラブハウスのおかげで、最愛の仲間と素敵な彼氏ができました!」と、満面の笑みで語るA子さん。

 見た目や条件から相手を探すアプリやお見合いとは違って、雑談から始まるクラブハウスでの出会いは、より深く相手の内面を知れるのが最大のメリットではないでしょうか。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

ラブ 新着一覧


家事も性生活もなしで何が不満?妻の離婚請求に困惑する50男
「冷酷と激情のあいだvol.179〜女性編〜」では、結婚15年目の夫と老後まで添い遂げる自信がなく、真剣に離婚を考え始め...
並木まき 2024-01-27 06:00 ラブ
介護したくない! 夫が60歳になる前に離婚を目論む48歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-01-27 06:00 ラブ
美貌や若さや知性よりも…恋愛には自己肯定感がマストなワケ
 恋愛を成功させるために必要なものは何だと思いますか? おそらく、美貌や若さ、知性などを想像しますよね。  これらもあ...
恋バナ調査隊 2024-01-26 06:00 ラブ
犬系男子が増加中?「ワンコになりたい」理由を聞いてみた
 昨年「犬系女子」という言葉とともに、ワンコのように懐っこくてヨシヨシしたくなる系の女性が話題になりましたが、実は犬系男...
内藤みか 2024-01-25 06:00 ラブ
40代の実家暮らしは婚活に不利? 敬遠される納得の理由&3つの対処法
 婚活中は、相手にどう自分をアピールできるかが勝負です。できるだけメリットを増やし、デメリットを減らしておきたいところ。...
恋バナ調査隊 2024-01-25 06:00 ラブ
浮気を根に持ってない? あなたが彼氏に大事にされない理由
「彼氏にもっと大事にして欲しいのに、どうして私は大切にされないの?」  こんな風に感じた経験はありませんか? ...
若林杏樹 2024-01-24 06:00 ラブ
出た!既婚者男性の「離婚するから」は信じて大丈夫? 隠された本音は…
 既婚者である彼に「離婚するから」と言われて、不倫関係を続けている女性もいるでしょう。  でも、彼のその言葉を素直に信...
恋バナ調査隊 2024-01-24 06:00 ラブ
レス妻の後悔…マミートラックに直面し独身が羨ましくなる時
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  結婚して子育てに奮闘...
まめ 2024-01-23 06:00 ラブ
オス殿は「女の健康状態」を嗅ぎ分ける!あなた自身を癒す香りとケアは?
 年始の賑やかさが落ち着くこの時期、胃腸に疲れを感じている人も多いのでは?  体の内側(内臓)が疲れていると、いく...
太田奈月 2024-01-23 06:00 ラブ
40女のパートナー探し 信頼できる男性と結婚するために大事な3つのこと
 40代で婚活中の女性は、結婚相手には見た目だけでなく「信頼できる男性」を探しているでしょう。  信頼できる相手なら生...
恋バナ調査隊 2024-01-23 06:00 ラブ
こいつは俺から離れない…男性が自信を手にする、なめられやすい女の特徴
 男性に「こいつは俺から離れない」と絶対的な自信を与えるべきではありません。男性が油断して、浮気したり雑な扱いをしたりす...
恋バナ調査隊 2024-01-23 06:00 ラブ
安心して…「結婚してから夫を好きになった妻たち」に共通パターン3つ
 世間では、結婚した途端に夫に対して愛がなくなってしまう妻たちが溢れています。恋人に求める魅力と、夫に求める魅力は違うと...
恋バナ調査隊 2024-01-22 06:00 ラブ
ラガーマンとの恋愛、あっちもこっちも心配!でも恋人にすべき3つの理由
 体格がよくて、見るからにいかつい体格のラグビー選手は、男らしく見えますよね! でも、強そうな見た目から恋愛は荒くて、怖...
恋バナ調査隊 2024-01-22 06:00 ラブ
「女性の裸ってそんなに美しいか?」着衣のまま行為に及ぶ40男の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.178〜女性編〜」では、半同棲状態にある恋人のシュンさん(44歳・仮名)が、夜の営みの際に服...
並木まき 2024-01-20 06:00 ラブ
「着衣のままコトに及ぶなんて…」愛の営みが機械的すぎると不満炸裂な女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-01-20 06:00 ラブ
占い好きな女性がモテないって本当? びくびくしながら本音を聞いてみた
 女性が恋愛や結婚に悩んだ時、占いに頼る人は結構いるはず。でも実は、「占い好きな女性は男性にモテない」という噂が…。 ...
恋バナ調査隊 2024-01-20 06:00 ラブ