ひとり暮らしは孤独?猫がいれば自粛生活だってパラダイス!

コクリコ 編集者
更新日:2021-05-09 11:42
投稿日:2021-05-02 06:00

感染への不安やイライラが募る日々が…

 私が猫を迎えて半年ほど経った頃、世界中を新型コロナウイルスが襲いました。

 これによって私の生活も一変。行動が制限され、ウロチョロと出かけられない、外食に行けない、旅行にも行けないというつまらなさ。そして、がんの既往歴のある私が感染したらいったいどうなるんだろう……という不安もありました。

 そんなふうにストレスは少しずつ積もっていましたが、意外にも周りと比べて自粛をつらいと思わなかったのは猫がいたおかげでしょうか。

 同居人(猫だけど)がいることが、これほどまでに心の安定をもたらすとは思ってもいませんでした。生活を共にしているので、朝はおはよう、夜はおやすみ、という基本の挨拶から、爪を切ろうね、トイレしたの?、あっちで遊ぼうか、というなんでもない会話が日々交わされています。いや交わしてはない、一方的に話しているけどそれも会話(byぺこぱ)。

「虹ちゃん、いまの水の飲み方はヘンだよ~」と笑い、「天ちゃん、いまのジャンプすごかったね!」と褒めたたえ。感情を表すごとにひとりではないと感じることができます。

何の役にも立たない猫の安心感

 何の役にも立たない猫ですが、一緒にいるだけで安心できる存在。まったくのひとり暮らしだと、一度も口を開かずに終わる日が何日も続き、精神的に不安になっていたかもしれません。

 そして、私の勤めている会社でもテレワークが推奨され、現在も週3日ほどは家で仕事をしています。最初は猫たちもいつもと違う様子が楽しかったようで、パソコンを開くと集まってきては画面をさわったり、キーボードの上で寝そべったり、ZOOMでの打ち合わせ中に目の前を横切ったり。校了紙を開けば右から左からちょいちょいと触ったり、赤ペンを奪っては床でホッケーをしていたり。

仕事、猫、仕事、猫…テレワークって最高!

「猫って邪魔かも……」と頭がくらくらしたこともありますが、幸いにもうちの猫たちは私がいることに早々に飽きてしまって、いまでは私の存在をまるで無視しており、会社にいるよりも仕事がはかどってしまうほどです。

 日当たりのいい洋服だんすの上に猫ベッドを置いてあげると、2匹はそこに登って日向ぼっこ。“下界”でいそいそとキーボードをたたく私を見下ろす形で、寄り添って寝ています。仕事に飽きるとたんすの上を覗いては猫をなで、においをかぎ。仕事と猫をいったりきたりできるテレワークは最高! 猫かわいい!

昨年の緊急事態宣言では猫フードの買いだめ騒動も起こった

 ところで、1度目(昨年4月~5月)の緊急事態宣言の際、巷ではマスクやトイレットペーパーだけでなく猫のフードの買いだめも行われました。なぜかといえば、療法食など比較的高価なものは、その多くが海外製。「ヨーロッパがロックダウンするからフードの入荷がしばらく止まるかも!」という噂が猫を飼っている人の間で広まり、買いだめする人も増えたからです。

 トイレットペーパーを買いだめする人を冷ややかに見ていた私も、猫のごはんとあっては冷静ではいられず、普段より2パック(2カ月分)ほど多めに購入してしまいました……。うちの猫はお腹がゆるく、海外製の療法食しか食べられないので。元野良猫がセレブ猫になってしまった! 結果的に輸入は止まらなかったようですが、こういう噂に右往左往してしまう人の気持ちがとてもよくわかりましたし、買いだめしてしまうほど不安になる人の気持ちを慮る必要もある、と反省。

反省からの教訓

 ただ、新型コロナウイルスはまだまだ収まる気配を見せず、このたび3度目の緊急事態宣言が発出されました。さらに日本ではここのところ地震が多く、夏場の豪雨などもあり、いつ災害が襲ってくるかわからないと考えると、日頃から猫のフードを備蓄しておくのは正解のようです。

 ということで、あのとき2パック多めに買ってよかった! と思うことに。いま食べている1パックのほかに、2パックをローリングストックとしています。

 そして万が一、私がコロナにかかって病院やホテル療養になったときには猫はどうしようか、災害時には猫を連れてどう避難しようかといったことも、同じように独身で猫を飼っている友人ともよく話しています。

「責任ごと楽しむ」という考え方

 命を預かる責任は重いです。自粛生活がさみしいからというだけでは簡単には猫を勧められませんが、その責任ごと楽しみたいと思われる方にはぜひ猫をおすすめします! そしてその際には、ぜひ保護猫を選択肢に入れてください。

 次回に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


クリスマスを「自分へのご褒美」の口実にしてもいいかしら?
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ギャラ飲みとラウンジで荒稼ぎも…まともな恋愛ができない29歳港区女子
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
再婚しても元夫・家族に子どもを会わせる?本音は「面白くない」だけど…
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
「こっちに付いてきて」広島で“たまたま”が秘密基地にご案内
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
枕元にプレゼントがなくても…満天の星空に心奪われる特別な夜
 出雲の国の満天の星空を眺めていた。  日付が変わった頃、天の川を切り裂くように飛行機が音もなく飛んでいった。 ...
ほっこり読み切り漫画/第64回「みんな揃って、メリークリスマス」
【連載第64回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
「不倫」と「浮気」の違い、知ったかぶりしてませんか?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
愉快な酔っ払い友達「どこ?寝室に辿り着けない」 私「あんたんち、1R」
 お酒の飲み方は人それぞれです。楽しく飲める人もいれば、酔っ払って記憶を無くす人も…。今回は酔っ払い状態の友達から届いた...
ドライアイ解消にも 目もと専用「アイシャンプー」の効果
 数カ月前、眼科で右目の上まぶたにあった霰粒腫(さんりゅうしゅ)の切除手術をしました。その際、医師に「できやすい体質って...
セクハラに時間が解決?責任を負わない事なかれ主義者の無責任LINE3選
 波風を立てず、責任を負わず、誰かがどうにかしてくれると見てみぬフリばかりする「事なかれ主義」。  一見、平和主義...
見た目とキャラが合わないのは当然!悩んだときの考え方
「見た目の印象とキャラがだいぶ違うよね」と言われて、悩んだことはありませんか?  自分が周りに与える印象と実際の自分と...
SNSや現実でも…他人の容姿批判がやめられない人は2種類いる
 みなさんの周りに、他人の容姿(ビジュアル)についてうるさい人、いませんか?  私はそういう人を見るたびに「かわいそう...
夜明けとともに起きだしたコハクチョウの胸の内
「あ~! 眠いけど、きょうも1日がんばるかあ!」  なんて言ってたりして。今朝の自分のことだけど(笑)。  ...
バカにしてる、よね? 部下になめられる理由と上司が改めたい悪癖3つ
 キャリアアップはうれしいけれど、部下ができると「なんだかなめられている気がする…上司としての威厳がないのかな?」と新し...
そのあえぎ声、どこまでが本当ですか?
 素朴な疑問、と頭に付ければ何を聞いても許されるとは思っていないのだが、失礼を承知で、どうしても聞きたいことがある。 ...
いつだって癒しを提供…成長が楽しみな“たまたま”を愛でる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...