結婚相談所に初登録!“婚活スイッチ”が入ったまさかの一言

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-06-15 09:11
投稿日:2021-06-08 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男女の事情を深堀りする「40代50代の大人婚」です。

婚活市場で「40代女性は価値なし」の現実

case7-2.後藤美菜子さん(仮名/47歳)

  目がパッチリとしていて年齢に見合わない美肌の持ち主、後藤美菜子さん(仮名/47歳)は、42歳のときに同い年の宏一さん(仮名)と結婚しました。出会いは、日本仲人協会でのお見合い。担当は、以前取材させていただいた、五十嵐まこ先生です。

 美菜子さんは初回カウンセリング時、五十嵐先生に40代女性の婚活での“相場”を遠慮なく明言されたとのこと。

「40代の女性は婚活の場において、市場価値はありません。結婚相談所に登録する男性の多くは、子どもがほしいので30代以下の女性を希望するケースが大半だからです。婚活する男性が、結婚して子どもがほしいと考える理由がわかりますか? 独身男性の食事や家事、性欲などは、大抵がお金で解決できます。お金で解決できない唯一の事柄が、自分の血をわけた子どもを育てることなのです。男性は子どもがほしくなければ、独身のほうが経済的に楽です。結婚したら、自身の収入を家族に渡して、自分で使える金額が減るのは目に見えていますから。そのマイナス面を受け入れてでも結婚したいのは、子どもがほしいからです。

男性側の立場で考えてみる

 美菜子さんと同年代で結婚相談所に登録する女性は、「同年代の人がいい」とおっしゃいます。ですが、子どもがほしい同年代の男性になったつもりで考えてみてください。妊娠することが難しいといわれている、40歳以上の女性を選ぶでしょうか?(一般社団法人日本生殖医学会によると、不妊の頻度は25歳~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%と報告されており、30歳から不妊症が増加、つまり自然に妊娠する確率が減っているとのこと)。ですから当然ですが、同世代でイケメンで、ハイスペックという男性からの需要はありません。ご自身の立ち位置をわきまえることが婚活の第一歩ですが、その覚悟がありますか?」(五十嵐先生)

 わー、五十嵐先生、手厳しい……。ですが、本連載では美菜子さんを含む40代で結婚した女性が何人もいますし、今後も登場予定です。五十嵐先生はおそらく、あらかじめ一般論を伝えただけ。「年齢で傷つくこともあるかもしれませんが、一緒に頑張りましょうね」と、エールを送ったのだと思います。

 事実、美菜子さんは「市場価値が低いと断言されて、逆に“婚活スイッチ”が入りました」と語っていて、「お尻を叩いてくれるという話だったので、おもしろいと思い登録しました」とのこと。

土日祝日の予定は入れない!好機を逃すな!

 同時に美菜子さんは、五十嵐先生から以下のアドバイスもいただいたと言います。

「お見合いに本腰を入れるのであれば、セッティングしやすい土日祝日は、プライベートの予定は入れないでください。習い事やお友達とのお食事、女子会や旅行(美菜子さんが結婚したのは5年前なのでコロナ禍前)も一旦ストップ。基本的に新人さんは人気があり、お申し込みが一番多い時期です。セレクト画面でもアピールしてもらえます。ピークの時期を逃すのはチャンスをみずから放棄していることと同等なので、真剣交際(※1)のお相手が見つかるまでは我慢してください」

婚活は短期集中

 婚活は短期集中、多くの人数に会いすぎない(短期間であれば自動的に多人数には会えない)。正論だと思います。たとえば、目の前にケーキを100個並べられて、「どれか1つだけ選んでください」と言われたとします。即コレ! と選択できますか? 筆者だったら、5個でも迷ってしまうかもしれません。

 しかも婚活は対人間なので、「前のあの人がよかった」と後悔しても、縁は取り戻せません。これが、“婚活疲れ”を引き起こす一因になっているとも考えています。繰り返しますが、「婚活は短期集中、多くの人数に会いすぎない!」。筆者は結婚相談所に登録はしませんでしたが、プライベートで実践したお勧めの方法です。

(※1)結婚相談所での交際は、仮交際と真剣交際にわかれる。仮交際の段階では複数人と交際可能だが、真剣交際に発展すると1人にしぼって交際し、お見合いの申し込みや申し受けができない状態となる。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


恋愛とキャリア、どっちも身の丈で両立させるにはどうする?
 仕事が大好きで、キャリアアップすることが何よりも楽しいと感じるバリキャリ女子。でも、恋愛面においては「どう仕事と両立し...
恋バナ調査隊 2023-10-23 06:00 ラブ
疲れたから寝るLINEを送ってきた彼と道ですれ違う?最悪な恋愛の思い出
 恋愛で得られるのは幸せだけではありませんよね。好きな人と付き合えたとしても、最悪な出来事に見舞われるケースもあるはずで...
恋バナ調査隊 2023-10-22 06:00 ラブ
整形美女との結婚話を破談にしたい37歳男、老いるほどいじるでしょ?
「冷酷と激情のあいだvol.165〜女性編〜」では、結婚の話が出ながらも、なかなか具体的な行動に進んでいかない恋人に悩む...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
美意識高い系40女、婚約者とのシラけた夜の生活に努力してるのになぜ?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
不倫沼に陥った女が失う「5つのモノ」友達 仕事 時間 自尊心そして…
 既婚者と不倫をすると、相手の家族を苦しめることになります。でもそれだけでなく、不倫をした当の本人たちが失ったものもたく...
恋バナ調査隊 2023-10-21 06:00 ラブ
遠野なぎこは食い逃げ被害2日後に新恋人…チャチャッと付き合う女って?
 女優の遠野なぎこ(43)が今月16日、自身のインスタグラムで《ルンッ♪が、ルンッ♪な事になりまして。 無事にアプリを退...
愚痴るの、待って!自分の恋愛相談を友達にしないほうが良い4つの理由
 好きな人とうまくいかないときや彼氏とケンカしたときは、つい友達に相談したくなりますよね。でも、相談することにはいくつか...
恋バナ調査隊 2023-10-20 06:00 ラブ
マッチングアプリの恋活要注意!「どこ住み?」は“ヤリモク男性”の手口
 コロナ禍以降、マッチングアプリで恋活や婚活をする女性が増加傾向にあります。真剣な出会いを求める男性ばかりならいいのです...
内藤みか 2023-10-19 06:00 ラブ
えっと、女の武器ってなんですか?さりげなくモテる人の4つのテクに学ぶ
 昔から女の武器を使ってモテる女子には、同性からも「ずるい」と批判の目が向けられてきました。でも、同性から好かれようとし...
恋バナ調査隊 2023-10-19 06:00 ラブ
マジ羨ましい…神のように優しい「神彼氏」の作り方とは?
 友達の彼氏がレストランで毎回ご飯を奢ってくれるって聞いて、「うちの彼、全然そんなことしないよな」と思った経験はありませ...
若林杏樹 2023-10-18 06:00 ラブ
付き合ってもソッコーで破局の謎…恋愛が短期間で終わるタイプの問題点
「好きな人と結ばれてもすぐに別れてしまう」。そんな悩みを抱えている女性もいるのではないでしょうか? 短命な恋愛ばかりだと...
恋バナ調査隊 2023-10-18 06:00 ラブ
貴女はどのディズニープリンセス気分?フェロモンジャッジ愛され香り術
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-10-17 06:00 ラブ
脳内で美化されてない? 元彼と復縁→後悔した女性とそのトラブル
 別れた彼に未練がある女性は復縁を望むでしょう。ただ、復縁しないほうが幸せになれるケースもあります。  元彼に復縁を迫...
恋バナ調査隊 2023-10-17 06:00 ラブ
夫の過去の嘘許せますか?交際人数盛り申告からマジで笑えない婚姻歴まで
 信用している夫に嘘をつかれるのは嫌ですよね。たとえ結婚前の過去の話だとしても、内容によっては不信感を持つでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2023-10-16 06:00 ラブ
「体の相性?子作りには支障ない」結婚延期の不満を切り出せない42歳男
「冷酷と激情のあいだvol.164〜女性編〜」では、プロポーズをしてきた恋人のカズトさん(42歳・仮名)との体の相性が悪...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ
気持ち良くも楽しくもない…体の相性が最悪で結婚に踏み切れない39歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ