冷凍ごはん絶対NG?ホント無理!彼のこだわりに打ち勝った日

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-06-15 08:28
投稿日:2021-06-15 06:00

一難去ってまた一難…さらなる難題が

「炊きたてごはん問題」をクリアした美菜子さんですが、一難去ってまた一難。宏一さんからこんな提案をされます。

「自分の仕事は埼玉県にある実家から出発するから、都内から引っ越してきてほしい」

 美菜子さんの職場は、東京都・表参道。埼玉県寄りの都内に住む折衷案で合意したそうですが、職場に近い場所に住んでいた美菜子さんの通勤時間が、以前より増えるのは確実です。

 家事分担に住む場所。結婚しても仕事を持つ人にとっては、死活問題ではないでしょうか。

 ご自身が大変になることがわかりきっていたのに美菜子さんはなぜ、宏一さんとの結婚を決めたのでしょうか。

カウンセリングで知った「理想の夫像=自分の父親」

「五十嵐先生のカウンセリングを受けて、子どもの頃から自分が求めていた夫像がハッキリとわかったんです。

 私の理想は、“身体が健康で、性格が穏やかな人”のみ。身体が健康というのは、スタミナがあるという意味です。宏一さんは私と同い年ですが、40代になると元気がなくなる人もいますよね。

 私はお見合いで5人とお会いしましたが、宏一さん以外は『休日は家で寝て疲れをとる』という方でした。宏一さんは、『週末は、学生時代にしていたラグビーの手伝いや、運動をしている』と言っていたので、元気な人だな、と。個人的な印象ですが、性別を問わずスタミナがないと生き物としての輝きが失われてしまうような気がしたので、宏一さんに好感を持ちました。

 性格が穏やかな人というのは、父親が影響していると思います。父は母をいまだに“さん”づけで呼び、丁寧語で話しかけます。父が激昂したところを見たことがないですし、母を『お前』と呼んだり、『お茶!』などと、自分より下に扱いません。宏一さんは、父のような男性だったので結婚を決めました。もちろん、三高(高学歴、高収入、高身長)という条件は求めませんでした」

 スタミナがあり、性格が穏やかで三高は望まない。以前ご取材した、同じく日本仲人協会に登録して結婚した佐伯京香さんは婚活中、「動物OK」1点のみにフォーカスしていました。やはり大人婚をしたいのであれば、条件は極力しぼったほうがいいのかもしれません。

「性格が穏やかな人」が大切な理由

 ちなみに筆者は、美菜子さんが挙げた“身体が健康で、性格が穏やかな人”という条件に大賛成です。スタミナとは、体力や持久力などを意味する“命の源”。スタミナがある人はいつも元気で、食欲旺盛なケースが散見されます。食事デートも楽しめる予感がするのです。

 美菜子さんが言う、性格が穏やかな人とはおそらく、「誰に対しても分け隔てなく」という意味も含まれていると思います。コレ、本当に大切……! 穏やかな人は冷静でもあるので、2人の間や親族間などでトラブルが起きた際、話し合いができるからです。

 よく、「飲食店の店員さんへの対応が、未来の自分への対応」と言われていますが、筆者は、「自身のご両親への対応」と、「自分が粗相をしたときの相手の対応」も視野に入れたほうがいいとオススメしています。

包み隠さず本音を言い合い、条件を譲り合っていく

 条件を極力しぼって結婚した美菜子さん。ですが宏一さんは穏やかではないときもあったそうで。

「マンションのエレベーターにほかの人が乗ってきたときに、コロナを気にして突然、相手に文句を言いだしたんです。彼は自分にとってイヤなことを言われると聞く耳を持たないタイプですが、無理やり耳をこじ開けて朝までお説教しました。

 でも、彼は納得できなかったようで、車内に閉じこもったんです。だから『私が出ていきます』と言ったら、彼は泣きながら私の意見に耳を傾けてくれました。ケンカになるといつも泣くんですよ、彼(笑)。

 いま住んでいるのは私が購入したマンションなので、ケンカになると『イヤなら出ていって!』と言うこともあります。私ばかりが家事を負担するのはキツイので、最近は主婦を2人つくろうと、夫を教育中です」

 ここまででみなさん、お気づきでしょうか。

 お2人は結婚前から「包み隠さず本音を言い合い」、「条件を譲り合って」います(美菜子さんいわく、宏一さんはおそらく自分の年齢を譲ったとのこと)。愛情があるからこそできることですが、この2条件も、大人婚には大切な要素かもしれません。

取材協力:日本仲人協会

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夜のベッドもねちっこくて…婚約者の豹変ぶりに悩む35歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ
「妻になる自覚ある?」妥協で決めた年下婚約女に辟易する男
「冷酷と激情のあいだvol.116〜女性編〜」では、婚約後に性格が豹変した恋人・タカオさん(49)に困惑する理沙さん(3...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ
実録・合コン失礼発言集「女の子紹介して」って何でやねん!
 素敵な出会いを求めて合コンに行ったのに、失礼なタイプの人に出会ってしまった時、本当に嫌な思いをしますよね。今回は、女性...
恋バナ調査隊 2022-11-12 06:00 ラブ
アラフォー妻達の“夫”後悔録 結婚相手を妥協したばっかりに
 結婚している女性を「羨ましい」「勝ち組」と思う人もいるでしょう。でも、現実はそうでもないようです。  結婚相手に妥協...
恋バナ調査隊 2022-11-11 06:00 ラブ
恋人未満の彼と“お泊り”旅行したい!OKになる3つの誘い方は
 旅行クーポンなども発行され「彼と旅行したい!」と考える女性が増えています。 「でも女性から旅行に誘えない」などと迷っ...
内藤みか 2022-11-10 06:00 ラブ
「あの無理目な男と付き合いたい」実現させるための恋愛テク
「あの人は自分と住む世界が違う」。そう感じる男性を好きになった経験はありませんか? 無理目な男性に恋をしたとき、なにもせ...
恋バナ調査隊 2022-11-09 06:00 ラブ
長~く愛され続けたい!「居心地の良い彼女」に必要な心構え
 いかなる恋愛においても、お互いにとって「居心地がいい存在」になるのはとても重要です。  どれだけ愛していてもどちらか...
若林杏樹 2022-11-09 06:00 ラブ
恋愛中はいい人でも…“クズ夫”の兆候は結婚前に見抜かないと
 大好きだったはずの彼と結婚したにも関わらず、結婚後「実は、クズ夫だった……」と後悔する女性は意外に多いです。「私は大丈...
恋バナ調査隊 2022-11-08 06:00 ラブ
「離婚しない不倫男の勝手な理由」夢見てるのは貴女だけかも
「ダメな恋」とわかっていながらも、不倫を続けている女性もいるのではないでしょうか? 彼から「妻とは別れる」と言われたら、...
恋バナ調査隊 2022-11-08 06:00 ラブ
モテる極意!「男性経験が少ない女性」彼はどこで判断する?
「男性経験は豊富なほうが、大人の女性としてモテるはず♡」と思っていませんか? 意外なことに男性は、夜の経験が少ない女性...
恋バナ調査隊 2022-11-05 06:00 ラブ
「性欲は普通でも最後が30代なんて」レス解消に躍起な40歳妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-05 06:00 ラブ
「夜這いしてくる妻が怖い」レス解消無関心夫の“秘密裏”計画
「冷酷と激情のあいだvol.115〜女性編〜」では、40歳で夫婦間レスが4年以上続いていることに悩む久美さん(仮名)の切...
並木まき 2022-11-05 06:00 ラブ
「家族より友達優先」夫にブチ切れる前に“オトナ”で試すこと
 生涯のパートナーである夫には、家族を最優先してもらいたいものですよね。しかし「いつも夫が友達を優先して困る」と、悩ん...
恋バナ調査隊 2022-11-03 06:00 ラブ
“年の差10歳”でも劣等感ナシ!年下彼と仲が深まるアプリとは
 かなり年齢が下の男性を好きになった時に「年が離れているので、どんなことを話せばいいのかわからない!」と悩む女性がいます...
内藤みか 2022-11-03 06:00 ラブ
逆効果ですよ!男が仕掛けてくる“めんどくさい”恋の駆け引き
 恋の駆け引きといえば、女性から男性にするイメージがありますが、男性の中にも恋の駆け引きをしてくる人は多いようです。今回...
恋バナ調査隊 2022-11-02 10:12 ラブ
沈黙さらば!デートで盛り上がる&キュンとさせる“鉄板ネタ”
 好きな人とのデートは嬉しいですが、「沈黙が続いて、話すことがない……」と困る時ってありますよね。  付き合う前や、交...
若林杏樹 2022-11-02 06:00 ラブ