なぜ距離を取らない?姑に苛立つ妻に冷ややかな目を向ける夫

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-07-11 06:22
投稿日:2021-07-10 06:00

おかしいのは自分ではなく母親

「僕の母親の話ではありますけど、妻は、ストレスを感じてまで関係を維持する必要なんてないと思うんですよね。

 だから、電話がかかってきても出なければいいだけの話だし、うちの母親だって地方から東京の家に無理やりに押しかけてくることはないから、電話やメールを無視すれば、それで済むと思うんです。

 それなのに、わざわざ自分で相手をして、そのせいで嫌な思いをして、僕にイライラをぶつけてくるんだから、僕が一番の被害者じゃないですか!?」

 母親の態度が気に入らない、言っていることがおかしい……と、毎日のように妻から母親に関する愚痴を聞かされ、うんざりしているというOさん。

 妻からは「そんな母親を野放しにしている夫は、人としておかしい!」と罵られることも多いそうです。

「おかしいのは、僕じゃなくて母親。そういう性格を見越して、実家の近くにも住まないように東京で仕事をしているんだし、今はコロナ禍を理由に帰省もしていないし。

 だから、Nが距離を置こうと思えばいくらでも距離を置けるのに、なぜそうしないのかが不思議で仕方ないんですよ。

 僕から見たら、Nはわざわざ自分でストレス源と接して、そのイライラを家族である僕にぶつけているようにしか見えません」

妻に感じる疑念

 最近では、義母と接点をもった日には必ず、妻が体調不良をうったえてくることにもウンザリしているというOさん。しかしOさんは、Nさんがそんなふうにしているのは、母親だけが原因ではないと考えているのだそうです。

「母親に問題があるのは間違いないんですけど、僕はNが“トラブル好き”な性格なんじゃないかって気がしています。ほら、平穏な生活が苦手で、何かと波風を立てたがる人っているでしょう?

 僕は、どうやらNはそのタイプなんじゃないかって気がしてならないんです。

 だって、母親のことがそこまで嫌なら、徹底的に避ければいいだけだし、僕はそれを禁止もしていないし、むしろ推奨しているわけですから。

 それでもなお、母親とコンタクトをもって、それを理由に僕にギャーギャー言ってくるっていうのは、僕に対して“かまってちゃん”なんじゃないの?って、僕は僕でウンザリしているんですよ」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


彼の行動が怪しい…効果的な“浮気証拠”の集め方4選&注意点
 付き合っている彼の行動がなんだか怪しい……と感じたとき、多くの女性が「真実を知りたい!」と思うでしょう。でも、“女の勘...
恋バナ調査隊 2022-02-15 06:00 ラブ
大人の恋愛が“両片思い”になりがちな理由&進展させる方法
 若い頃は好きな人と思い合えている「両片思い」の状態だとわかると、すぐに積極的に行動できたのではないでしょうか。しかし、...
恋バナ調査隊 2022-02-15 06:00 ラブ
独身女性あるある8選♪ あなたはいくつ当てはまる?
 一昔前までは、ある程度の年齢になると結婚するのが一般的でしたが、今では女性もバリバリ働ける時代になり、価値観も変わって...
恋バナ調査隊 2022-02-14 06:00 ラブ
男性と「とりあえず付き合う」メリット5つ&発展させる方法
 興味のない男性からアプローチされたり、友達と思っていた男性から告白されたら、あなたはどうしますか? “好き”という気持...
恋バナ調査隊 2022-02-13 06:00 ラブ
恋愛も結婚も遠のく…マザコン女子の特徴5つ&抜け出す方法
 恋愛がうまくいかない女性の中には「マザコン」が原因で、恋愛が遠のいているケースが増えているようです。「自分は違う」なん...
恋バナ調査隊 2022-02-13 06:00 ラブ
私より大事なの? 彼氏のビジネスパートナーに嫉妬する女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-02-12 06:00 ラブ
ビジネスパートナーとは昔…恋人に秘密にしている男性の過去
「冷酷と激情のあいだvol.77〜女性編〜」では、恋人であるナオトさん(仮名・39歳男性)と、そのビジネスパートナーの女...
並木まき 2022-02-12 06:00 ラブ
オンナの天敵!すぐに結婚を匂わす“悪男”に注意、見極め法も
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。SNSの普及によって人と人は気軽に出会えるようになり、国内外問わず「ロマンス...
山崎世美子 2022-02-12 06:00 ラブ
やば痛快すぎる!勘違い男からのLINEを撃退する返信内容5選
 ひっきりなしに届く、勘違い男からのドン引きLINE……。しかも、タチの悪いことに、彼らはとことんポジティブ。ちょっとく...
恋バナ調査隊 2022-02-12 06:00 ラブ
同棲中の彼氏と喧嘩ばかり…防ぐ方法&上手な仲直りの仕方
 彼氏と同棲していると、生活スタイルの違いやストレスなどから、つい喧嘩をしてしまうことってありますよね。毎日一緒にいる彼...
恋バナ調査隊 2022-02-11 06:00 ラブ
“清楚系ビッチ”ってどんな女性?特徴&勘違いされない注意点
 男性は、女性の見た目が清楚系に見えると、中身まで清楚だと思い込む傾向にあります。でも、女性の中には「清楚系ビッチ」と呼...
恋バナ調査隊 2022-02-11 06:00 ラブ
コロナ禍のバレンタインどうする? 想いが伝わる渡し方3選
 年に一度のバレンタインシーズンだというのに、感染症が流行していて彼に想いを手渡すことができない……。そう悲しんでいる女...
内藤みか 2022-02-10 06:00 ラブ
付き合ったら苦労するかも…恋人にしたくない男性の特徴5つ
 背が高くて優しくて面白くて……など、誰にでも“理想の男性像”があるでしょう。でも、逆に「こんな男性は恋人にしたくない!...
恋バナ調査隊 2022-02-10 06:00 ラブ
付き合う前の連絡頻度はどれくらい? 見極め方5STEP♡
 気になる男性と連絡先を交換したら、「連絡を取り合って、早く距離を縮めたい」と思うもの。でも、連絡の仕方を間違えてしまう...
恋バナ調査隊 2022-02-10 06:00 ラブ
“甘えられない女”必見!男性がキュンとくる嬉しい甘え方とは
 年齢が上がれば上がるほど、甘えるのが下手になった方っていませんか? 学生時代は出来ないことが多く、自然と人に頼れたのに...
若林杏樹 2022-02-09 17:38 ラブ
可愛いヤキモチの伝え方4つ♡ 重たく思われないコツとは?
 女性には、ヤキモチ焼きの人も多いですよね。でも、ヤキモチも程度によっては、重たく束縛されているような感覚になってしまう...
恋バナ調査隊 2022-02-09 06:00 ラブ