40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-07-09 06:06
投稿日:2021-07-09 06:00
 皆さんは「夫婦交換」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。
 外資系IT企業に勤めるWさん(46歳・妻子アリ)は、夫婦のセックスレスを解消するため、さらには、夫婦生活のあり方を見直し、今後の人生を価値あるものにするため、「夫婦交換」の道を選んだ。

 第一回目はコチラ

「夫婦交換」サークルとは

――夫婦交換とは、どのようなサークルでしょうか?

「端的に申しますと、二組の夫婦が承諾のうえで、互いのパートナーを交換してセックスをすることです」

――そのようなサークルが現在も存在しているとは驚きです。

「はい、かつてはスワッピングや乱交パーティと言った下世話な位置づけが否めませんでしたが、話を聞くうちに、僕のように性の悩みを抱える夫婦の救いの場となる貴重なサークルだと思えました。しかも、身元審査も厳しく、夫婦で入会という意味でも、妻に後ろめたさを感じることなく、男としての自分を取り戻せると強く感じました」

――入会には奥さまのご承諾も必要でしたよね。どのように、説得されました?

「高校生の息子が合宿で不在の日、妻に『大事な話がある』とリビングに呼びました。あ……妻の紹介をしていませんでしたね。

 妻・U子(44歳)とは知人の紹介で知り合いました。女子大卒業後は旅行会社に勤めており、海外経験が豊富で語学も堪能。現在は専業主婦ですが、フラダンス教室に通う明るく活発な女性です。

 夫の僕が見ても、いい妻をもったと感謝しています。で、僕は率直に『U子のことは愛しているし、大切に思う。これからもいい夫婦関係を続けたいからこそ』と前置きをして、夫婦交換サークルに入会したい旨を打ち明けました」

妻の了承を得、夫婦で入会

――奥さまの反応はどのような感じでしたか?

「当然ですが、驚いていました。しかし、妻もセックスレスには悩んでいたようで……実は、夫婦のセックスで僕のモノが何度か中折れしたり、勃起しなかったこともあり、妻も女としての自信を失っていたのです。そして、教えてもらったパスワードで夫婦交換サークルのHPにアクセスし、妻にじっくり読んでもらいました。

 しばらくして、『あなたを信頼しているし、夫婦の絆が深まるなら』とOKしてくれました。彼女は、旅行会社時代、添乗員として様々な国を訪れたせいか、性に対する考え方や文化の違いに偏見はないようです。それが幸いしました。

 その後は夫婦で申し込み、無事、会員となることができました。翌週には、会員歴の長い「Sクラス会員」と呼ばれるご夫婦と、高級ホテルでディナーをする運びになりました」

――入会後、すぐに他の会員さんとお会いするのですか?

「はい、このようなことは初回が大事で、延び延びにすると妻側のほうが『やっぱりやめます』という場合が多いらしく、入会からはスピーディーですね。ご紹介されたご夫婦は、開業医のHさんご夫妻です。夫が47歳、

 奥さまが43歳と同年代とのことで、安心しました。この時点では、まだ互いの顔は知らされません。

 当日、僕はスーツ、妻のU子はロングヘアをアップにし、鮮やかなオレンジ色のワンピースで指定されたホテルに向かいました。お相手のHさんご夫妻は、一目でわかりましたよ。

 旦那さまはダンディな感じで、奥さまはややふっくらした愛らしい女性で、二人ともスーツ姿。見るからにセレブといった印象です」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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