銀座で街コンも“階級”を間違え大惨敗…年齢の壁が分厚かった

高輪らいあん 街コンライター
更新日:2019-10-10 22:31
投稿日:2019-02-19 06:00

“事故紹介”で心が折れる

(写真:iStock)
(写真:iStock)

 私とみなみちゃんのテーブルには男性5人、おひとり様参加の女の子が1名。男性から自己紹介をしていく。仕事や趣味を一通り紹介し終わるとすぐにテーブルチェンジの時間になった。儀式的にLINEを交換してハーイ終了。いまいちパッとしない顔触れだったため、顔も名前も覚えられなかった……。

 男性が次のテーブルに移動してる間に、おひとり様参加の女の子に話しかけられる。「さっき受付のお姉さんに聞いたんですけどー、今日イチ、クオリティー高い男子が集まってるっていわれましたよ!? うん、確かにいい感じ。あ、ちょっと同い年じゃないですかぁ! お互い頑張りましょう! でも、お姉さんは社長さんとかと付き合ってそー」

いる、いるいるいるいる! いきなり友達面してくる女!! 

 初対面なのに距離感が分かってなくてズケズケもの言ってくる失礼な人。社長と付き合ってる? そんなことあるわけないじゃないですか。だったらこんな余りモンばっか集まったドブみたいな場所来ません。私、知ってます。そーゆーしたたかな女はさっさと結婚して、新婚旅行でチェコとかハンガリーとかスロバキアとかワケ分かんない国行ってバカみたいにインスタに写真上げてますよ。うん、私の大学の同期にいるよ。なんでモテんのかさっぱり分かんないコスい女に限って、金持ちと結婚するよなぁ。ほんと胸くそ悪いわ。

「らいあんちゃん、ぼーっとしてるよ。大丈夫?」

 ハッと我に返る。またみなみちゃんに心配をかけてしまった。

 そのあとも5回ほどテーブルチェンジがあったが、積極的に話しかけてくる男性は「ねえねえ、俺帽子かぶってるじゃん? 外すとスキンヘッドなんだよね。ほら!」といった事故物件のみたいなものばかり……。こーいう変な人ばっかにモテることを“雑魚モテ”っていうんだよね。どっかのインフルエンサーがいってたな。てゆうかマジで余計なお世話だわ。ほっといてくれよ。本当にあんたらは、なんでもかんでもカテゴライズするのが好きだな。そんなに暇なら公園のベンチでクロスワードでもやってろよぉー。

 と、意気消沈している間に3時間が経ち、終了。そそくさと退散することになったのだけれど、廊下に出るとベージュのトレンチコートを着た長身イケメンに女たちが群がっていた(ちなみにイケメンかイケメンじゃないかはトレンチコートの着こなしで判断している)。チヤホヤされている様子を恨めしそうに横目で眺めながらエレベーターに乗り込む。中でパーティーに参加していた男性2人組と一緒になったが一言も交わさなかった。あー、もうつかれたよ。

 一歩外に出ると、“温度差”で風邪を引いてしまいそうになる。パーティー会場から出たとたん一言も話しかけてもらえず、そもそも誰も自分に興味なんてなかったことを思い出してしまうから。街コンで男性と会話ができるとまだイケるんじゃないかと錯覚するが、決してそんなことはない。単なるリップサービスだ。自分からグイグイ行ければいいんだろうけど、中途半端に身の程をわきまえてしまってるため「やったってムダ」という発想が土嚢のようにのしかかる。アラサーのモテない女は八方塞がりだ。

 イライラ度★★☆☆☆

(次の街へつづく)

高輪らいあん
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街コンライター
港区高輪生まれの“陰キャ”独女27歳。都内の花屋で勤務している。プライベートでは黒髪、色白、そしてモヤシのような華奢な身体というモテ要素?を装備し、恋人を作るべく街コンで奮闘する日々。いかんせん顔がマヌケで人の気持ちを逆なでする声のため、他人からは「やる気がない」と思われがちで、男女問わず罵倒されることも……。

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