視聴率が良かったのは櫻井の「THE MUSIC DAY」
今月14日に嵐の相葉雅紀(38)が司会を務める音楽特番「2021 FNS歌謡祭・夏」(フジテレビ系、19時~22時)が放送され、平均世帯視聴率は10.1%、個人視聴率は6.9%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。
同じく嵐の櫻井翔(39)が総合司会を務め、今月3日に放送された「THE MUSIC DAY~音楽は止まらない~」第3部(日本テレビ系、19時~22時54分)は平均世帯視聴率12.9%、個人視聴率8.3%を記録している。単純に数字だけを比較すると、嵐メンバーMC音楽特番では世帯視聴率でも、若年層をターゲットとする個人視聴率でも櫻井の「THE MUSIC DAY」が上回った。
「FNS歌謡祭」は格式の高さがアダに…?
ただ、「THE MUSIC DAY」第3部は昨年放送の平均世帯視聴率17.7%から4.8%減と大きく数字を落としたのに対し、「FNS歌謡祭・夏」は昨年放送の同11.1%から1.0%の微減に留まった。
「THE MUSIC DAY」は13年の放送開始当初から安定感のある櫻井を総合司会とし、多くのジャニーズ勢が出演する中でも嵐が際立つ演出で番組を盛り上げてきた。今年は嵐が活動休止に入りグループとして出演ができなかった影響も出たものと思われる。
一方「FNS歌謡祭」は本家の年末特番が1974年からスタートし、2019年末に相葉が司会に就任以降も、夏特番含め格式高い雰囲気を伝統としている。ゆえに、嵐出演の有無に関わらず、昔から見てきた一定層が固定で離れないというメリットがある。反面、若年層の取り込みにはやや苦戦しているようだ。
ホーム感もひとつの鍵に?
そんな誕生背景があるため、「THE MUSIC DAY」は嵐、そして櫻井の圧倒的ホーム感が漂う。毎年恒例の櫻井の“司会と嵐の往復”は見られなかったものの、今年は人生初のサックス挑戦でチェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」をコラボで披露した。
またジャニーズメドレーで複数の後輩グループが嵐の「Happiness」をパフォーマンスする際には、司会者の立ち位置から「日本全国ご唱和ください!」と定番の煽りで盛り上げるなど、随所に櫻井自身にも見せ場があった。
かたや「FNS歌謡祭」は格式張ったスタイルに合わせるために、愛嬌とダダ漏れる人の良さという相葉のウリは陰を潜めているようにも見えた。また今年の「THE MUSIC DAY」に11組のジャニーズが出演していたのに対し、「FNS歌謡祭・夏」にはジャニーズからは5組。他に韓流グループ、女優陣、お笑い芸人、大御所ミュージシャンからも多数の出演者がいたことを考えると相葉の“ホーム”とはいえないことも影響したかもしれない。
キンプリが「Love so sweet」を“完コピ”すると…
後輩King & Princeが嵐の「Love so sweet」を“完コピ”披露した際には、ときおり体でリズムを取りながら笑顔で口ずさむ相葉の様子がカメラに抜かれたが、司会の立ち位置からは動かず、見ているこちらが“今にも参加したいのにできない歯痒さ”を勝手に感じ取り、切なくなってしまった。
ただ、King & Princeの歌唱後には「やっぱいい曲だったわ~!」と自画自賛するなど、要所要所で場を和ませ笑いを取る様は相葉らしさが出ていた。
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