夏こそ必要な“植物生活”…小さな達成感と五感の刺激を求めて

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-08-11 06:00
投稿日:2021-08-11 06:00
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋に、ある日、”おしゃべり好き”のお姉様コンビがお花を求めにやってまいりました。お店はカントリー風情たっぷりな立地にございますが、周辺には複数の大手企業の研究所が立ち並び、各社より日々お花のご注文を頂戴するという、ありがたい環境に店を構えさせていただいております。
 今回は、そんな大手企業の社員さんがお辞めになるとのことで、お花担当のお姉様コンビが、猫店長「さぶ」を目当てにご来店くださったのでございます。

コロナ禍の隠れた問題

 お姉様コンビはリモートワークが基本となり、この日、久しぶりに顔を合わせたとのこと。花束の完成をお待ちの間も「やっぱり花って癒される~」などと、おしゃべりはどうにも止まらず、製作中のワタクシの方にもときどき弾が飛んでまいります。

 そんなお二人が、途中から気になる内容のお話をなさっていらっしゃいました。

お姉様A 「○○さんもそうだけど、どうやら△△さんもなんか様子がちょっとおかしいかなって思ってるんだけど」

お姉様B 「やっぱり!? 私も思ってた! うちの部署だけでも結構な割合でいるんだから、会社全体になっちゃうとどんだけいるんだ?って話だよね」

 お二人、どうやらリモート会議中に感じる同僚たちの異変に、ひょっとしたら“うつっぽいかも?”と、ご心配の様子です。

ワタクシ 「新入社員の方たちなんて、どうなさってるんですか?」

お姉様A&B 「いや~もっとヤバイでしょ~。本人もそうでしょうけど、指導担当なんて、コミュニケーション取りようがないから頭抱えてる人多いと思いますよ。」

 他人とコミュニケーションをとることが難しい今、この手のお話は最近とてもよく耳にすることが多いなぁ、という印象がございます。

 そういった意味でも、最近はこれまで植物に興味を持っていっていなかった方が“癒し”を求めて花屋にご来店なさる……という風潮があるようにとても感じております。

 それぞれが不安を抱えて過ごす日々に、不安の原因以外に目を向けられるものを用意するのは、心の健康を保つためにはきっと正しい方法なんだろうな、と思うワタクシでございます。

 もしもそれが“植物”なのであれば、われわれ花屋は暑い日本の夏にも負けない植物をご用意してお客様をお出迎えしなければいけませんな!と思うワタクシなのでございます。

 ということで、今回は「暑い夏でも頑張ります! 夏の花」の解説でございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


見ず知らずの人に電車代を貸せる? 一生大切にしたい人が分かった話
 みなさんは人を信用しやすい方ですか? それとも疑い深い方ですか?  私はどちらかといえば後者で、人を簡単には信用で...
切り取られた街を見上げる 「もっと見たい」は人間の性かな
 ふと見上げたら、切り取られた街が隙間からのぞいていた。  これもチラリズムなのか。全体を見せられるよりも刺激され...
海外駐在妻の驚愕実態!閉鎖的な女のドロドロ、とかくママ友が面倒くさい
 海外駐在ママというと、どこか華やかで羨ましいイメージがありますよね。でも、中には、現地でのママ友との面倒くさい関係に疲...
パワハラ認定は回避を…叱り上手な人が実践するコツ5つ&間違った叱り方
 人を叱るというのは、意外と難しいものですよね。部下や後輩が失敗した時「ビシッと言ってやろう」と思いながらも、パワハラだ...
「俺を撮ってくれよ」な“たまたま”様、地を這うカメラマン冥利です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
球根いつ仕込む?「秋」の今でしょ!植えっぱなしにオススメの花は7種類
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の真ん中の片田舎で商売をさせていただいておりますが、今年も悩ましい秋でございま...
とことん落ちないと浮上できない 放っておいてあげる優しさ
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「花屋前にいる」「どこ?どこにでもいる顔だから」実は傷つきLINE3選
 誰かの何気ない一言に深く心が傷ついた経験は誰しもあるはず。  相手の性格にもよりますが、ほとんどは相手に悪気がな...
お疲れ様はNG、お元気様はOKのナゼ…職場のうざいローカルルール5選
 社会一般ではない通じない「職場独特のローカルルール」が存在する会社って多いですよね。入社したての社員からすれば、ドン引...
青空に踏切の音が映える 季節は秋でも絶対に手放せないもの
 ここ数年ですっかり浸透したものに男性の日傘がある。 「男が日傘なんて」という謎の気負いも、死を覚悟する日差しには...
たまたまもゴロンと全開!幸せそうなにゃんたま様に昭和CMを思ふ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
中年のババア、もとい「中年女性」になった私たちへ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「聞いてよ!」「で、結論は?」せっかち君のLINEはタイパ重視ですって
 世の中には、1秒でも時間を節約したい「超せっかちな人」が存在します。なぜ生き急いでいるのかはわかりませんが、とにかく少...
#1 芸能界に執着する35歳女の密かな楽しみ。裏アカで吐き出す腹黒い本音
「いらっしゃい、シゲさん今日は早いんだね」  阿佐ヶ谷駅の北口の飲み屋街・スターロードにひっそりたたずむ小さなスナ...
平日夜8時、話題のオーケー銀座店の惣菜コーナーに行き完全敗北した件
 10月17日、東京・銀座3丁目のマロニエゲート銀座2内に「オーケー銀座店」がオープンして話題になっていますね。銀座の一...
#3「バカにされてる?」元彼のイヤミがつらい。女が椎名林檎を歌う理由
【#1、#2のあらすじ】  阿佐ヶ谷のスナックに勤務している紘子は、役者を目指しながらもくすぶっている日々。そんな...