引退したホストたちはどこで何をしていると思いますか?

内藤みか 作家
更新日:2019-09-14 05:59
投稿日:2019-02-24 06:00

夢を追いかけるために

 ホストは人気が出れば、短期間で大金を稼ぐことができる職業です。そのためホストになった理由が「起業したいから」という人も、最近は少なくありません。その場合は、目標金額が溜まれば、夢を実現するために退店するでしょう。彼らが本当にやりたいことは他にあるからです。

 以前、親の事業を継ぐことになり、実家に戻ったホストがいました。父親が体調を崩したそうで、彼はどこか浮かない顔で、できれば東京にずっといたい、と言っていました。その後、飛行機で行くしかないような遠い実家から何度かメールが来て「僕のことを忘れないで」とアピールしていたのですが、次第にそのメールの頻度は減り、やがて来なくなってしまいました。故郷で元気でやっているといいなと思っています。

彼らはいつかはやめてしまう

 なかには現役ホストでいるのが楽しいからと、ずっと現役でい続ける人もいますが、それはかなりの少数派。多くの人は一時的にホストをして稼いでいる、という意識なのかもしれません。ということは、ホストクラブでお気に入りのホストができたとしても、いつか急に辞めてしまうかもしれないということです。そう考えると、お気に入りホストと一緒にお酒を飲める時間を、大切にしたくなっちゃいますね。

 そういえば、何年か前、マスコミ系のパーティーで元ホストに「お久しぶりです」と声をかけられたことがありました。意外なところで遭遇してびっくりしたのですが「実はあの時は現役大学生で、その後就職活動して広告代理店に入りました」というのです。元ホストは時々、思いがけないところにいます。私は、主婦友達に「実は私、昔、ホステスやってたんだ」と打ち明けられたことが何度もありますが、彼女たちのように、社会にそっと溶け込んでいる元ホストも、今後さらに増えていく気がしています。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ウォーキングの楽しみ方8選 “アメとムチ”で3日坊主から脱却
 健康のために運動をはじめたくても、「どうせ長続きしない」と、最初から諦めてしまう人は多いでしょう。でも、そんな人におす...
「私は一応慶応卒だけど」ママ友からの性悪マウントLINE3選
 子育て中の女性が避けて通れないのが「ママ友との付き合い」ですよね。最近では、保育園や小学校でも保護者同士でLINEの交...
悩み相談で友達を失う地雷ポイント!優しさは“機能”じゃない
 みなさんはメンタルがヘラっちゃった時はどうしてますか? 人によって解決法はいろいろあると思いますが、中には友人や恋人に...
成長過程の少年“たまたま”にきゅん♡ 澄んだ瞳も美しすぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“フィリピンパブと愚兄”の話…恋愛運UPの夏の花グラジオラス
 まだ携帯電話が世間一般に普及していない頃のお話しでございます。本コラムにも何度が登場しておりますが、ワタクシには若干一...
夫の実家に帰省したくないのです…“ダラダラ滞在”回避法アリ
 お正月やお盆など、大型連休になると訪れるイベント”義実家への帰省”。せっかくのお休みなのに「義実家のことを考えただけで...
マタタビで“たまたま”たちがコロンコロン♪宴会の思い出だよ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子なし夫婦は不幸ですか? つらいだけ? いいえ、違います
 一昔前までは、結婚すれば子供を持とうとするのが当たり前のような風潮でしたが、今は時代が変わり、子供を持たないことを選択...
「トイレ掃除した雑巾でw」嫉妬まみれの“女の敵は女”LINE!
 昔から「女の敵は女」といいますよね。もちろん美しい女同士の友情もたくさんあるのですが、中には激しい嫉妬から「女の敵は女...
「愚痴と悪口」ボーダーラインはどこ? 常連の言葉に納得!
 嫌なことがあれば、誰でも愚痴りたくなりますよね。好きなものを食べて、お酒でも飲んで愚痴って、ささっと寝る。それでまた明...
「大人の女の友情」なぜ続かない?諦めてしまうのは簡単です
 大人になるにつれて、人間関係に悩む女性は多いです。仲が良かった学生時代の友達とも、疎遠になってしまった人もいるでしょう...
アニキの“たまたま”チェックに緊張…オシ★アナ好きも必見
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
花のプロ直伝!万能ドクダミチンキの作り方 虫除けにもグー
 いつもお世話になっている横浜の某商店街にあるお花屋さんに、ゲリラ訪問した時のお話しでございます。  本コラム「笑...
インスタで話題!ロール&スタック使用レポ 2022.5.31(火)
 梅雨の時期が近づき、家庭によってはそろそろ掛け布団をしまう時期ですが、皆さんはどんな方法で寝具を収納していますか? 家...
「貯金できない女」脱出大作戦! 今から始める5つの節約術
「貯金しなくちゃ」と思いながらも、毎月ギリギリの生活をしている人もいるでしょう。お金や貯金がないと、心にも余裕がなくなっ...
「ふふふ。お母さんモテるから」親から届く“自由すぎる”LINE
 家族同士の連絡ツールとして欠かせないLINE。最初は戸惑っていた親世代も、気軽に使いこなすように。ですが、その気軽さゆ...