ダイソーの「もしもノート」を買ってみた 2021.9.12(日)

コクハク編集部
更新日:2021-09-12 06:00
投稿日:2021-09-12 06:00

カラフルなノートの正体は…

 先日、ダイソーで「もしもノート」なる商品を見つけました。

 その名の通り「もしも」の時に備え、自分の情報を記すもの。いわゆるエンディングノート的な役割を果たしてくれます。

「もしもノート」シリーズは「じぶんノート」「けんこうノート」「おつきあいれんらくノート」「おかねノート」「うちの子ノート」の計5種類。エンディングノートというと、なんだかちょっと身構えてしまいますが、鮮やかなカラーにかわいいイラストが付いた表紙が親しみやすい雰囲気。

 しかも1冊110円。このクオリティで110円なんて安すぎじゃない?

「じぶんノート」&「けんこうノート」

「じぶんノート」

 主に自分自身の情報を書き留めるのが赤い表紙の「じぶんノート」。生年月日や本籍など基本的な情報を記すページから始まり、ライフラインについての情報、パスワードやIDを記すページなどがあります。

 イマドキだなと感心したのが、「私のパソコンについてのお願いです」というページ。デジタル関連の情報の扱いや、SNSについて自分の意思を示すことができます。

 これめっちゃ大事だと思う。パソコンの中身を見られたらほんと死ぬ。いや、このノートが活用される時はもう死んでるのか。

「けんこうノート」

 右の「けんこうノート」は既往歴やアレルギーなど、主に健康について書き記すことができます。

「もしも……のときのこと」というページでは、告知や延命治療の有無についての項目があります。

 なかなかディープなところまで突っ込んできますね。でも、こういうことこそ、文字で残しておくべきだと思います。

「おつきあいれんらくノート」&「おかねノート」

「おつきあいれんらくノート」

 ブルーの表紙の3冊目(左)は自分自身の家族や親族についてまとめるノート。

 コロナ禍で、もうずいぶん親族に会えていないな……としんみりしてしまいました。

 家系図のように親族を記すページも。自分だけでなく配偶者の親族も記入することができます。

「おかねノート」

 4冊目(右)はお金にまつわる情報をまとめるノートです。表紙は金運アップに効果的といわれる黄色。さすがやで。

 保険や年金の情報は、大切な事柄だけになかなか口頭では伝えにくいですよね。

 自分がどういう保険や年金に加入しているのかを、確認するのにもいいかも。

「うちの子ノート」

 最後に紹介するのがこちらのノート。この1冊にペットについての情報を残すことができます。

 もう、これ本当にありがたい。愛する猫たちを我が家に迎えてから、万が一私と夫が同時に「もしも」の事態に遭遇したらと思うと、不安で仕方がありませんでした。

「もしもノート」シリーズを5冊購入して最初に記入を始めたのが、この「うちの子ノート」です。完全に猫ファーストです。

 記入し終えたら、妹に託そうと思います。

自分の思いを伝えるということ

 筆者は母を病気で亡くしています。幸い、母は自分の葬儀やお墓についての意思を手紙で残していたので、その通りに粛々と物事を進めることができました。それはとても悲しい作業だったけれど、一通り終わった時に「これで母の最後の願いをかなえることができた」とほっとしたのを覚えています。

 母の死以来、「私が死んだ時も、きちんと伝えるべきことは伝えよう」と意識するようになりました。とはいえ、何から手を付ければいいのか、よくわからなかったのもまた事実。

 そんな筆者にとって「もしもノート」は、うってつけのアイテム。なんと言ってもお安いしね。少しずつ大事なところから書いていこうと思います。

 事故や、災害、そして長引くコロナ禍……。これを機に自分の「もしも」について、考えてみてはいかがでしょうか。

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


BIGな“にゃんたま”ライバル出現!おにゃんこを巡る壮絶な三角関係ぼっ発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
通り過ぎた季節、むせかえるほど深い秋景色の中を歩いた
 何層にも重なった、むせかえるほど深い秋景色。  通り過ぎた季節を想うとやたらと切なくなるのはなぜだろう。 ...
【45歳からの歯科矯正】医療費控除の手続き、確定申告で役に立つアレ
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり癒し漫画/第67回「おかえり銀ちゃん」
【連載第67回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
私「あ、大丈夫よ?」勘違い女「なんとか調整する」いや誘ってないから!
 自意識過剰だったり、自分に自信があったりする女は“勘違い女”になりがち。そんな女性からのLINEには、思わず「いやいや...
ペラペラさが逆に良い!100円均一のトラベルグッズが海外旅行で重宝した
 コロナが落ち着いて旅行する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。  トラベルグッズを買い揃えるために100...
ババア(婆)と言われ、架空の48歳妹になりすました73歳女に思うこと
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミス日本は不要? 開催意義と椎野カロリーナ不倫発覚で“分不相応”の根拠
「ミス日本コンテスト2024」に選ばれたウクライナ出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)が2月5日、グランプリを辞退し...
2024-02-10 06:00 ライフスタイル
酒豪の友達を持った宿命? 飲み会で「割り勘負け」を防ぐ6つの賢い方法
 友達との飲み会は楽しいけれど、気になってしまうのが大酒飲みとの割り勘。お酒を飲まない人なら、会計時に「ソフトドリンク1...
“子供部屋”を出てチヤホヤされて 36歳女性が勘違いから気づいた現在地
 西荻窪の実家で母親と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。平坦な毎日だったが何気なくインスタに投稿していたシ...
工場での単純作業は悪くないが…恋愛経験ゼロの女に起きた“タグ付け事件”
 西荻窪の実家で母親の信美と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。彼女は今の生活に特別な不満もなく、趣味のカフ...
私は子供部屋おばさん?彼氏ナシ・非正規でもシフォンケーキで満ちる日常
 工場内に終業のチャイムが鳴った。  機械の停止音とともに「お疲れさまでした」が飛び交う。  同じロゴの入っ...
蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
うんざりするけども!目上の人の苦労話は“秒”で遮断するのはもったいない
「今の人は恵まれてる、昔はさ~」から始まる目上の人の苦労話、みなさんもうんざりするほど聞いてますよね。  その苦労話で...
台湾最高!くまのプーさん気分も味わえる「40女激オシ台湾産ビール」3種
 仕事の後のビールは、全てを忘れさせてくれる大切な存在。そんな1日の終わりに飲む1杯にはこだわりたいですよね。  そこ...
2024-03-07 18:25 ライフスタイル
戦うべき相手は過去の自分 時には昇ってきた階段を振り返る
 時には昇ってきた階段を振り返る。ずいぶんと上がった、と誇りに思うこともあるし、まだこんなところか…と凹むことも。 ...