人気ホステスたちに学ぶ!義理や恩とのほどよい付き合い方

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-09-10 06:00
投稿日:2021-09-10 06:00
 義理って大切だと思いますか? 私はとても大切なことだと思っていて、恩を感じている人にはなるべくたくさん返したいと思っています。しかし、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉通り、適切な具合でなければ良い方向に行かないこともあると思うのです。どろんぱではトップホステスのマキさんが接客中……。

(漫画:おくげちゃん)
(漫画:おくげちゃん)

「でも…」のあとに続く言葉が反転したら要注意

「一宿一飯の恩を忘れない」なんて言葉もありますが、義理堅い人というのはやはり好かれます。私もどちらかといえば義理人情にあつい人が好きです。しかし、その義理や恩というのは自分が感じるものであって、人に強制するものではないとも思います。

 スナックなんかの水商売の現場では、マンガのような出来事がいつも起こっています。お気に入りのお姉さんをなんとか口説き落とそうと、高価なものをプレゼントするお客さんを何人も見ました。そして必ず「こないだアレ買ってやったんだからデートしてよ」というセットになったセリフもよく耳にしたものです。

 私なら「なんか悪いしな…」みたいな気持ちをズルズル引きずってしまいがちですが、お姉さんたちは上手に見極めて対応していました。いろんなお姉さんの対応を見ていて感じたのは、向こうが義理や恩を武器に要求を通そうとしている時は取り合わないのがベスト、ということ。自分の中の「あの人って〇〇だな、でも恩があるしな」という不満の文脈が「あの人には恩があるしな、でも〇〇だな」とひっくり返ったら潮時なのではと思います。

 恩や義理を仇で返すのは良くないことですが、負担に感じることが増えたならそっと手離してもいいはずです。大事にしたいものは自ずと残るもの。不義理なのではと自分を責めることなく、肩の力が抜けたらいいですね。

登場人物紹介

(漫画:おくげちゃん)
(漫画:おくげちゃん)

モジョ子
自信がほしい主人公。マキさんのテクニックを獲得するため、いつも接客を観察している。

マキさん
たまに出勤してくるどろんぱのナンバーワン。おっとりした見た目だがめちゃくちゃ意志が強い。3人の子持ち。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“たまたま”はいくつあるにゃ? 茶トラ軍団のおやつタイム
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
隅田川にかかる橋の上でしばらくの間立ち止まってみる
 隅田川にかかる橋の上でしばらくの間立ち止まってみる。  冷たい風がビュービューと吹き抜ける音を聴く。
かまととの由来はオンナと蒲鉾! 類義語にぶりっこ、はまちっこ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
夫婦別財布をやめたい! 断固拒否する夫を誘導する方法は?
 結婚後も夫婦別財布のままの家庭は少なくありません。夫婦別財布には、お金を自由に使える反面、貯金ができない、信頼できない...
昭和生まれの40女LINE、不適合にもほどがある?「おばさん構文」なのネ
 時代の流れは、移り変わりが激しいですよね。ファッションや食べ物、話し言葉だけでなく、現代ではLINEの送り方の流行りも...
我がスナック人気NO.1イケオジの回答 イライラMAX時に“凪”になるコツ
 まあまあの確率でお客さんのグチを書き連ねる私ですが、実はそれ以上にお客さんから人生の教訓を教えてもらっています。  ...
メンタル限界!子なし夫婦の帰省が憂鬱すぎる件、回避策は?
 子なし夫婦にとって、お正月や夏休みの長期休暇に実家に帰省するかどうかは悩みの種ですよね。なぜなら、子なし夫婦には実家に...
要警戒!「40代地雷女」の5大特徴 人の振り見て我が振り直せ
「地雷女」という言葉を耳にすると、地雷系ファッションをして歌〇伎町付近にたむろしているメンヘラな若い女性を思い浮かべるか...
一般家庭でも“お抱え占い師”がいる!占いを信じる台湾人、旅で試すなら?
 突然ですが、あなたは占い師のお告げって、信じてしまいますか?  2年ほど台湾に住んでいた筆者が、とてもびっくりし...
2024-03-14 06:00 ライフスタイル
「大きくなぁれ」ほわほわかわいい“たまたま”の成長を祈る
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
目からウロコ!白菜、大根、ブロッコリーも菜の花になるの?
 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我がお花屋は、神奈川のカントリー風情たっぷりな立地にあります。  そんな土地柄なので、春...
「人はひとり」だからこそ「みんな」が楽しいんだろうね
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
シンママのお泊り出張事情 子どもの世話どうする問題に5つの選択肢
 夫がおらず、一人で働きながら子育てをするシンママ。でも、職種によっては、お泊まり出張が入ることもあります。そんな時、世...
初の顔出し告白!1日最高40万円稼ぐ 格闘技好きギャラ飲み女子の私生活
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
カメラマンの執念の1枚! 完璧な見返りポーズの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
上州の春、いいね。
 青空に染まり流れる利根川。  彼方には赤城山を望む。  まだまだ冷たい上州の春の空気の中、走る自転車はとて...