性別の違う恋人を2人作る「両性型恋愛」を選んだ女性の告白

内藤みか 作家
更新日:2021-09-16 06:00
投稿日:2021-09-16 06:00

秘密を作りたくない

 彼氏に隠れて彼女を作ることもできたのですが、K子さんはそれはしませんでした。恋人に隠しごとをしたくなかったのです。なので自分の正直な気持ちを彼氏に伝え、「私には男女ひとりずつの恋人が必要なの。私が2人の恋人を作ることが嫌だったら、別れよう」と判断を委ねたのです。

 苦しんだ末にK子さんの彼氏は、新しく女の恋人ができることを認め、K子さんと交際し続けることを選びました。こうしてK子さんの複数恋愛が始まったのです。彼女の言い分としては「愛する男はひとりだけ。愛する女もひとりだけ。私は両方を全力で愛するだけ」というものでした。

1年が経過して

 こうして1年が過ぎましたが、K子さんは無事に彼氏とも彼女とも交際を続けています。ただ、問題はあります。彼氏と会っている時は彼女が、彼女と会っている時は彼氏が嫉妬してしまうのです。それぞれに申し訳ないと思いつつ、会っている時は目の前の恋人だけに集中し、幸せになってもらうことを目指して努力しています。

 K子さんは、複数の恋人を持ちたいと思ったことは過去に一度もありません。今回たまたま同時に2人を愛してしまっただけなのです。そしてK子さんは今現在どちらも好きなのだという自然な気持ちを大切にしたいので、自己嫌悪には陥らないようにしています。

両性恋愛の終わり

 この両性恋愛には終わりが来るのでしょうか。それはK子さんにもわからないと言います。いつかどちらかを選ぶかもしれないし、どちらを選ぶこともできず、このまま何年も交際が続くかもしれないそうです。ただ、トラブル防止のために、彼氏と彼女が同時に顔を合わせることはしていないし、今後もするつもりはないのだとか。

 K子さんのように、男女の恋人を作る両性型恋愛は、じわじわ広がり始めています。恋人がひとりもいないという人が大量発生しているなかで、複数の恋人を持つ人が増え始めているのです。恋愛パワーをオフにする人と、人並み以上のパワーを発揮する人とがいるわけで、恋愛パワーにもかなりの格差が生じる時代になってきたのでしょう。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫の意外な一面を目撃!見抜けなかった自分が悲しいです…
 付き合っていた頃は、夫の意外な一面に気づけなかった……。今回は夫の意外な一面を目の当たりにし「こんなはずではなかった」...
恋バナ調査隊 2023-05-29 06:00 ラブ
実は(!)口説かれているLINE3選 不器用すぎる男たちの奮闘に涙
 恋愛ドラマでは「お前以外考えられない」だの、「生まれてはじめて本気で人を好きになったかも」だの、くすぐったくなるような...
恋バナ調査隊 2023-05-28 06:00 ラブ
マウント夫は手のひらで躍らせて!自分に甘々ちゃん特徴5つと賢い対処法
 結婚すると、関係性が変わることがあります。夫の本来の性格が見えてきて、「こんな人だったなんて……」とガッカリしている人...
恋バナ調査隊 2023-05-27 06:00 ラブ
「ご自由に!笑」元カレと会ってもあっさり…別れが近いLINE3選で覚悟を
 サヨナラが近いカップルには、別れの前兆が見られるものです。今回は、女性たちが「ヤバい、別れが近い……」と悟ったLINE...
恋バナ調査隊 2023-05-27 06:00 ラブ
「コロナ禍に再婚した夫はさげちんだった」占いアプリに課金する女の後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-05-27 06:00 ラブ
「さげちん?猫かぶりしてたくせに」子連れ妻とのコロナ婚を後悔する男
「冷酷と激情のあいだvol.144〜女性編〜」では、コロナ禍に結婚をした夫・エイジさん(仮名)との結婚は間違いだったので...
並木まき 2023-05-27 06:00 ラブ
ダメと分かっているのに…悪い男が好きな女性の特徴&5つの隠れた心理
 男性の好みは人によって異なりますが、不思議と悪い男ばかり好きになる女性がいます。周りから、「どうして?」と心配され、そ...
2023-05-26 06:00 ラブ
目が離せない!“不特定多数”とHしまくる映画3本で心に栄養を
 映画にはさまざまなベッドシーンがありますが、映画によっては、ひたすら色々な人とエッチをし続ける、全編ベッドシーンに近い...
内藤みか 2023-05-25 06:00 ラブ
「好きになりそう」って言葉、反則です…既婚なのにドキッとした瞬間4選
 結婚したら恋愛とは無縁になると思うでしょう。しかし、実際はそうとも限らないようです。  人妻になった女性も、夫以外に...
恋バナ調査隊 2023-05-25 06:00 ラブ
元カレから連絡きた…!本気で復縁したいならどう対応する?
 元カレから連絡が来るとドキッとしますよね。もしも、その人ともう一度付き合えたら……と思った経験はありませんか。 ...
若林杏樹 2023-05-24 06:00 ラブ
彼の妻に赤ちゃんが…経験者だから語れる不倫の“やめどき”
「彼はいつか離婚してくれるはず」「どうせ結ばれないなら、2番目の女としてそばにいたい」。そうした期待や感情を持つ不倫は、...
恋バナ調査隊 2023-05-23 06:00 ラブ
オスを引き寄せるフェロモンジャッジ!貴女の度数は?【5月後半】
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-05-23 06:00 ラブ
結婚したって男友達と2人きりの食事は「必要不可欠」だと思うワケ
 私は結婚していますが、男性と2人きりで食事に行くことがあります。  これを「異常だよ!」と思うのか、「まぁ、よく...
豆木メイ 2023-05-23 06:00 ラブ
「夫への誕生日プレゼント」ネタ切れを回避するアイデア6選
 長い間連れ添う間柄だと、喜ばれるプレゼントのアイデアが尽きますよね。ましてや、誕生日以外に結婚記念日、クリスマスプレゼ...
恋バナ調査隊 2023-05-22 06:00 ラブ
キュン死♡ 年下彼氏の“ギャップ萌え”エピ、年上男にはもう戻れません
 これまで年下男性に興味がなかった女性は必見! 今回は、大人女性が年下彼氏にギャップ萌えしたキュンエピソードをご紹介しま...
恋バナ調査隊 2023-05-22 06:00 ラブ
絶対落としたい男性に送る!ライバルと差がつく「いい女風LINE」3選
 素敵な出会いがあった後、恋愛関係まで発展させるためには「LINEを制する」ことが絶対不可欠な時代ですよね。もちろん、会...
恋バナ調査隊 2023-05-21 06:00 ラブ