堕ちやすい罠…夫の浮気でメンタルを壊す妻がやっていること

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-04-07 07:17
投稿日:2019-02-26 06:00
「夫の浮気」が発覚したとき、うまく対処して被害を最小限に食い止められる妻と、立ち回り方を誤り、さらなる悲劇へと進む妻がいます。
 悲劇的なケースのひとつには、夫の浮気が止まらず、最終的に妻のメンタルがやられてしまうパターンも挙げられるでしょう。
 そこで今回の記事では、夫の浮気によりメンタルを壊しやすい妻ほどやりがちな行動について分析します。

夫に気づかれないよう行動を監視する妻ほど危険

 配偶者の浮気に気づいたら、まずは騒がずに泳がせ、証拠集めをするよう提案している人やサイトも少なくありません。

 確かに、将来的に夫の浮気を理由に離婚を視野に入れているならば、ひとつでも多くの客観的証拠を集めたほうが有利なのは間違いのない話。調停や裁判となれば、なおのことです。

 しかし「泳がせて、証拠を集める」は、やり方によっては、妻が自らのメンタルを壊す最大の要因になると、筆者は多くの事例を見てきて思うのです。

アレを頻繁にチェックする妻ほど危ない?

 愛する男が、自分以外の女性との逢瀬を楽しんでいる様子を好んで知りたい人なんて、本当はいないに等しい話ですよね。

 ところが、金銭的に探偵に依頼する余裕がなかったり、大げさなことをしたくなかったりといった事情から、自分で動く女性も多い実態があります。

 尾行やLINEチェック、スマホのカメラロールチェックなど、直接的に夫に証拠として突きつけやすいものから、はたまた夫が脱いだ服の匂いや下着チェックに至るまで、その範囲は多岐にわたりますが、一番メンタルに悪影響を与えそうなのは……?

一度覗いたら「もっと見たい」の心理

 筆者が、数多くの浮気・離婚相談を受けて痛感しているのが、LINEやメールのやり取りを頻繁にチェックしている妻ほど、知らないうちにメンタルをやられている顕著な傾向です。

 LINEやメールには日々、新たなやり取りが蓄積されるため、一度覗いてしまうと「もっと見たい」の心理が働きがち。かつ、直接的に肉体関係があったことを匂わせるやり取りも多く残りがち。つまり、妻の立場からすると、かなりショックな内容が多く潜んでいます。

 だからこそ、多くの妻が「ここに証拠があるはず」と狙い撃ちする部分でもあるのですが……。

 ここに踏み込んでしまった揚げ句、次第にエスカレートし、こっそり同期してリアルタイム監視を始めたり、1日に何度も頻繁にチェックしたりと、夫と浮気相手のやり取りを見ることに生活が支配されてしまった女性を、筆者は何人も知っています。

 いつの間にか頭の中が夫と浮気相手の動向に支配され、外出先でもチェックを怠らなくなるほどに、どんどんと尋常ではない行動へと走っていくわけです。

 考えてみれば当然ですが、愛する男が自分以外の女性と恋を育み、愛を語っている様子を見続ければ、メンタルに悪影響を及ぼすのは必然。

 こういった女性を第三者として拝見する限りでは、一度やり始めてしまうと、怖いもの見たさから“やめ時”がわからなくなっているようにも見受けられます。

頭の中や生活すべてが浮気に支配されてしまう罠

 夫の浮気を知ったら、証拠をつかむのは大事なこと。

 しかし、そのために自らのメンタルを壊すとなれば、それが自分の健康を犠牲にしてまでやるべきことか、今一度立ち止まってみてほしいのです。

 夫婦関係を修復するにせよ、いずれ離婚をするにせよ、健やかなメンタルを保てれば、冷静な判断力を失わずに済む術になります。

 そのためにも、浮気チェック目的のLINEやメールの追っかけは、ほどほどでやめるべきことの典型と言えるのではないかと、筆者は切に感じている次第です。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


40代で「パパ活」を望む女性たち。生活苦でもないのに…彼女たちが欲しがるものとは
 パパ活したいと考える40代女性が、以前より増えてきているそうです。それだけ生活が大変だということなのでしょうか。そして...
内藤みか 2025-06-12 06:00 ラブ
彼女作る気ないよね? “脈なし”判定LINE、6つのケース。「普通にめんどくさい」ってひどい!
 気になる彼が「彼女はいらない」と思っているなら、いくら頑張ってもあなたの恋は実らないかもしれません。今回は、彼女を作る...
恋バナ調査隊 2025-06-11 06:00 ラブ
今でも許せない! 夫の「トンデモ言動」6選。元カノの指輪を流用するか? 産後の恨みは一生です
 長く一緒に暮らしていれば、夫に腹が立つ日もあるでしょう。でも、時間の経過とともに忘れたり許したりするのが大半なはずです...
恋バナ調査隊 2025-06-11 06:00 ラブ
“専業主婦=ラクそう”だと思ってない? 当事者が語るしんどすぎる実態「離婚したくてもできない…」
「結婚したら専業主婦になりたい」と言う女性にそのワケを聞くと、「ラクそうだから」と答える人が一定数いますが、果たして本当...
2025-06-10 06:00 ラブ
LINEは塩対応、でも会うと優しいのなんで? 男性に聞いた5つの理由と脈ありパターン
 会うと優しいのにLINEではそっけない男。両極端の態度に「脈ありなの? なしなの?」と悩んでしまいますよね。いったい彼...
恋バナ調査隊 2025-06-09 06:00 ラブ
近づいちゃダメ! “他責男”のヤバすぎるLINE3選。浮気もドタキャンもぜ~んぶ人のせい
 人のせいにする他責男は、自身の行動を反省したり謝ったりしません。そんな男性との恋愛や結婚はあなたが苦労するはず。気にな...
恋バナ調査隊 2025-06-08 06:00 ラブ
都心一等地から地方移住はムリ!「ビジネスマンは鋭いセンスとおしゃれが大事」と拒否する44歳夫のため息
「冷酷と激情のあいだvol.249〜女性編〜」では、生活水準を下げられず、家計が火の車になりつつある妻・絢子さん(仮名)...
並木まき 2025-06-07 06:00 ラブ
家計は火の車…それでも「節約なんてしたくないの」見栄っ張りな42歳妻がセレブ生活を維持する最終手段
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-07-01 15:25 ラブ
絶えない芸能人の不倫報道。なぜ人は“禁断の恋”をするのか?「背徳感やスリルではない」専門家が読み解く
 ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。世間が「不倫=絶対悪...
蒼井凜花 2025-06-06 06:00 ラブ
男が「連絡先交換」を断る6つの事情とホンネ。脈なしとは限らない?
「気になる彼と仲良くなりたくて連絡先を聞いたのに断られた」なんて出来事があったら、脈なしに感じるでしょう。その場合、諦め...
恋バナ調査隊 2025-06-06 06:00 ラブ
金持ち男と結婚できる女と「できない女」の決定的な違い。アラフォーでも高収入を射止める方法はある
 お金持ちの男性を10人以上の女性で奪い合うPrime Video(プライムビデオ)の人気恋愛リアリティー番組『バチェラ...
内藤みか 2025-06-05 06:00 ラブ
えぇ…夫の「悪気ない一言」で怒りMAX! 妻の私がイラッとした瞬間
 「妻の地雷がどこにあるのか分からない…」なんて男性も多いかもしれません。そこで今回は“夫のイライラする一言”を集めてみ...
恋バナ調査隊 2025-06-05 06:00 ラブ
妻の“夫下げ”発言に泣く男たち。「臭い」「黙ってて」って酷くない? 無意識で放つ一言にご用心
 思わず言ってしまう夫の愚痴。ですが、夫側にも言い分はあるのかも? そこで妻のどのような一言にイライラするか男性陣に聞い...
恋バナ調査隊 2025-06-04 06:00 ラブ
ヒカルに梅宮アンナ…短い交際→結婚のメリットは? 堀北真希ら「0日婚」で成功する夫婦の共通点
 タレントの梅宮アンナ(52)が5月27日に自身のインスタグラムを更新。アートディレクターの世継恭規(よつぎ・やすのり)...
令和ですよ?「女は従順で」という呪縛。時代錯誤な男性と“自分を責めてしまう”女性に伝えたいこと
 夫婦の在り方などテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。 「主張の強い女は可愛げがないから抱きたいと思...
豆木メイ 2025-06-03 06:00 ラブ
「結婚ていいよ♡」クソバイスにイラッ。ジューンブライドの過剰な“幸せアピ”はやめて~!
 6月の花嫁=ジューンブライド。幸せになれるという言い伝えから、6月に結婚する人は多いですよね。でも浮かれすぎには要注意...
恋バナ調査隊 2025-06-03 06:00 ラブ