押し倒されたけど、ペニスを握ることができず
――えっ、ダンナ様がセックスをしようと?
「はい、ずっとセックスレスでしたし、夫とは家族愛になっていました。でも、夫は『最近のW子を見て、色っぽくなったと感じていた』と言うんです。
もしかしたら、A美というレズビアンのパートナーを持ち、セックスを重ねるごとに、フェロモン……みたいな何かを感じさせたのかもしれません。
私がためらっていると、夫が抱きついてベッドに押し倒されました。造園業を営む義父の手伝いをしているせいか、夫は筋肉質で、A美に抱かれている時とはまるで違う感触。まさに『男』を体現していました。
私はとっさに『やめて』と手で夫の体をはねのけようとしましたが、力では適いません。そうこうしているうちに、ルームウエアのボタンを外され、ブラジャーを引き上げられて……気づけば数年ぶりに夫に乳首を吸われていました。
頭では拒絶していますが、体は敏感に反応しました。『ああ……ダメ……』と拒む声に甘さが滲んでいました。恥ずかしいけれど、A美に開発された体は、信じられないほど性感が研ぎ澄まされていたんです。
夫に乳房を揉まれ、痛いほど乳首を吸われました。『W子、前より感じやすくなったんじゃないか』と言われて……私、恥ずかしいけれど、パンティの中が熱く潤ったのを今でも覚えています。
夫は硬くなった勃起を私の下腹に押し当ててきました。『手で握ってくれ』と言われましたが、それだけはできなかった。レズビアンに慣れてしまったからでしょうか、ペニスだけは拒絶してしまうんです」
家族愛だったはずが強い快楽に…
――続けて下さい。
「私が勃起を握らずにいると、夫は黙々と私のパンティーとルームウエアのズボンを脱がしにかかりました。もう心臓はバクバクですが、心とは裏腹に、夫が脱がせやすいよう、ヒップを持ち上げる自分がいました。
自分でも、なんてはしたない女だと思いながら促されるまま脚を広げました。
『あ……ン』と、私は熱っぽい吐息をつきました。夫の湿った息がヴァギナを撫でたのです。『すごく濡れてるぞ』と言われ、ネロネロと舐められました。
女性の柔らかな舌とは違う力強い舌の動きに、私は尻を跳ね上げました。
ふしだらな女だと思うほどに、ねっとりとした蜜があふれていくんです。心の中では『A美、ごめんなさい』と謝っていました。詫びる気持ちと同時に、久しぶりにA美以外の人にクンニリングスをされる新鮮な快楽を得ていたのも確かです。
私のヴァギナをねぶり、唾液と愛液に濡れたことを確認した夫は、勃起を握って私の膣口にあてがいました。
『ひっ』と悲鳴を上げた時には、ズブズブ……ッとペニスが挿入されていたんです」
――そんなことに……。
「私も驚きです。あの野太いペニスが根元までねじこまれて……それが、予想外に気持ちよかった。夫とは『家族愛』という絆で結ばれ、性的なときめきはありませんでしたが、ペニスの挿入は思いがけない愉悦をくれたんです。
夫はゆっくりと腰を振り始めました。声が出そうになったけれど、私は必死に押し殺しました。同じ階には義両親が眠っているから、バレてはいけないと……。
でも、『声を出しちゃダメ』と思うほどに、感じてしまう。
どうして? なぜ? と自分に問いかけましたが、答えは見つかりません。
いや、答えなど必要なかった。今は、夫とのセックスに溺れたい。A美とのセックスとは違う快楽を味わいたかったのかもしれません。
ひどい女と言われても、体は正直でした。夫の打ちこみに合わせ、いやらしく腰をくねらせていました。
夫が『もう出る。出すぞ』と言いました。私はまだ絶頂に達していませんでしたが、『来て』と声を殺して射精を促しました。
直後、膣奥深くまで叩きこまれたペニスからドクン、ドクン、ドクドク……とザーメンが噴射したのが分かりました」
スマホには彼女からの連絡が
――続けて下さい。
「夫は最後の一滴まで吐き出すと、そのままベッドに突っ伏しました。私もハアハアと息を乱しながら、セックスの余韻に浸っていました。
ヴァギナからトロリ……と白濁液がこぼれるのを感じて、うまく言葉にはできませんが、体は悦びに浸っているのが分かりました。
夫婦の寝室は別ですが、その日はそのまま夫のベッドで眠りに就いたのです。
翌朝、自室に戻りスマホを見て驚きました。
A美からLINEが何度も入っていたんです。
『どうしたの? 返信ないけど大丈夫?』『心配で眠れないよ』と1時間おきに送られたメールに、私は慌ててLINE電話をし、『ごめんね、義理の両親とモメていて……』と濁しました。A美が『何の件で?』と突っ込んできたので、私はとっさに『介護の件で……』と言うと、それ以上は問い詰められません。
安心しましたが、心がチクリと痛みましたね。
不倫しているのはA美となのに、不実なことをしているって……。
それ以上に、夫との思いがけないセックスの快楽がよみがえってきて、自分でもどうしていいのか分からずにいます」
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