触られている事実に興奮
――続けて下さい。
「私は浴室に入り、ボディーソープで体を洗いながら、鏡に映る自分の体をじっくりと眺めました。
細身ですが、バストはふっくらした丸みがあり、妊娠線もほとんど目立ちません。ヒップは若い頃よりも柔らかに熟れてきましたが、垂れてはいない。チェックしながらバスルームを出て、ガウンを羽織りました。
この時、パンティを穿くべきか迷ったんです。
すると、タクミ君が『紙のショーツを洗面台に置かせて頂きました』と言ってくれたので、それを穿きました。
ガウンを羽織ってベッドに行くと、室内の照明は落とされ、波の音のBGMが響いていました。数種類のアロマオイルの小瓶も並べられていました。
タクミ君は黒のトランクス一枚になっていました。オイルが付かないよう服を脱いだのでしょうが、その引き締まったい美しい体に、見とれてしまって……。
彼は優しく私の手を取り、『そのまま、うつぶせになってください』と、ひと言。
ガウンのままうつぶせになると、タクミ君は『T子さん、ガウンの腰ひもを解いていただけますか? 背中をマッサージしますので』と告げてきました。
彼の低音ボイスがよりセクシーに感じて……。ああ、いよいよ始まるんだ思うと、心臓が飛び出るるんじゃないかと思うほど高鳴ったんです。
腰ひもを解くと、彼は優しくガウンを引きおろし、私の背中をあらわにしました。
『真っ白で美しい背中ですね。これから施術をしますが、少しでも痛かったり不快感があれば、おっしゃってください』と優しく言われました。
すでに体中が敏感になっているせいか、彼の話す際の吐息が背中を撫で、さらに体が熱く火照るのが分かりました。
『では始めますね。マッサージオイルはマジョーラム、ローマンカモミール、ホホバ油をブレンドしました。緊張による凝りを解消する効果があります』と説明し、首から肩、肩から背中、そして肩甲骨あたりを丹念にマッサージしてくれました。
彼の大きな手が温かくて……加えて、イタ気持ちいい力加減や彼に触れられている事実に興奮して……私、『はぁああ』と色っぽく声をあげてしまったんです」
彼の吐息に喘ぎ声が
――その反応に、タクミ君はなんと?
「まったく反応なしです。おそらく手慣れたものなのでしょう。彼のマッサージはとても心地よく、アロマ効果もあって癒されるのですが、ひとつだけ困ったことが起こりました。
乳首がキュンと硬くなったんです。そのうえ、アソコも潤っていくのが分かって……『ああ、私、感じてる。発情している』と思いました。
紙のショーツを汚してしまったらどうしようと思うと、リラックスどころではありませんし……
やがて、タクミ君は『腰もマッサージいたしますね』とガウンを腕から抜き、ゆっくりと引きさげたんです。
「きゃっ」と驚きの声をあげました。紙のショーツギリギリまで、肌を露出されたからです。
『すみません。いつもこのような施術法なのですが、やめましょうか?』と言うタクミ君に『いえ……お願いします』と伝えました。
彼の手が、今度は腰を揉み始めます。ツボを圧してくれるのですが、それ以上に、彼の吐息が「ハア、ハア」とオイルを塗った背中や腰に吹きかかってくるんです。
それがまた天にも昇る心地よさで……私も『あん……気持ちいい』と、甘い声で喘いでしまって……。
次の瞬間、思いもよらないことが起こりました。
彼は私の背中にキスをしてきたんです。
『あっ、ああっ』と声を震わせる私に、なおもタクミ君のリップサービスが続きます。背中から腰へとおり、やがて紙ショーツをおろされて……彼は私のヒップにキスの雨を降らせてきたんです」
続きは次回。
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