無意味どころか不可能?!他人との比較が無駄といわれるワケ

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-11-19 06:00
投稿日:2021-11-19 06:00
 他人と比較しても意味がない——。そんな言葉を毎日のように目にします。この認識が広まるのはとても大切だと思いますし、みんながこのマインドで生きられたらいいなと個人的には思います。しかし、頭と心は別物。まだまだうまくその言葉を受け入れられずに凹んでしまう人もいるのではないでしょうか。どろんぱでは、最近の働きを褒められたモジョ子が謙遜中……。

他人との比較は無意味ではなく、不可能なこと

 ”もともと特別なオンリーワン”と某有名ソングの中でも歌われるように、他人と自分を比較することには意味がありません。でも、「そんなことはわかってる! でも心が追いつかず、やっぱり他人と比較しちゃう……」という私のような人もいると思います。

 そもそも、他人と自分を比較することって意味がないというよりも、不可能なことなのです。化学や物理学の世界では、何かを比較しようとする時、比較する項目以外の条件は同じにしなくてはいけません。例えば、どんな仕事をしていてどんな食生活をしているか、また、年齢や体格、運動の習慣や趣味。比べている項目以外のこういった条件を揃えてはじめて比較することができます。

 つまり、自分と全く同じ生活環境や性質を持った人間と比較しない限り、そこにはなんの意味もないのです。

 そしてそんな人を探し出すことはおそらくできません。だから他人との比較は不可能なんです。だけどただ一人だけ、自分と比較できる人がいます。それが自分自身です。これを、胸を打つようなキラキラした文にすると、冒頭の歌詞になるわけですね。

 そういうわけですから、今日から誰かと自分を無理やり比べるのはやめましょう。昨日の自分より何かがプラスならオールOKです!

登場人物紹介

モジョ子
自信がほしい主人公。すぐに誰かと比較して自分のダメさに落ち込むクセが抜けない。ピヨ崎さんとマキさんの会話を見ているのが好き。

マキさん
どろんぱのナンバーワンホステス。たまに出勤しては大金を稼いで帰っていく。3人の子持ち。シャンパンが好き。

ピヨ崎さん
控えめで大人しいどろんぱの常連。マキさんのファン。黙っているが、実は某大学の物理学教授。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


パーフェクト“たまたま”の精悍&クールな眼差しに痺れちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゴールデンボンバーの「女々しくて」は言い得て妙だった!
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
LINEのない生活は無理!父の死、仕事の失敗、自分の病…心が救われた話
 仕事で大きなミスをして落ち込んだり、大事な人を失って悲しんだりと、気持ちが沈んでしまう瞬間がありますよね。そんなとき、...
他人の不幸は蜜の味でも不倫より「よろめき」のほうが風情があっていい
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
義母が若すぎるとこうなるのか!介護の心配もジョークで交わせるって素敵
 年下の男性と結婚した場合や、夫の母親が若くして出産している場合には、若すぎる義母が誕生するケースがあります。中には、義...
ほっこり読み切り漫画/第59回「ボクは君で、君はボク」
【連載第59回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「「しっ...
「たかが、ものもらい」じゃなかった 30代女、霰粒腫の手術をしました
 先日、眼科で右目のまつ毛の生え際にあった“しこり”の切除手術をしました。「たかが、ものもらい」と思っていたのですが、こ...
久々に会ったペルシャ料理店の友人は変わらず元気だった
 お互いにいい歳。出合った頃より額は広くなったし、シワも増えた。  そして、なぜだか年々服装がハデになっていくんだ...
木下優樹菜はイチャイチャ公開…子の将来に悪影響を及ぼす母親の恋愛は?
 元タレントの木下優樹菜(35)が“アクセル全開”、SNSの投稿や出演番組があれやこれやと話題になっている。  た...
子供の言葉遣いが悪い時はどうすれば? 考えられる4つの原因
 子供が保育園や小学校に通い出すと、悪い言葉遣いを覚えて帰ってきます。また、悪い言葉遣いはSNSや動画サイトなどからも大...
“たまたま”の日常♡ この写真にぴったりな名前を選んでニャ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
コクハク専属ライバー コクハクリーダーズ第1期生を大募集!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第1期生」...
金木犀の香りが空前のブーム!甘く懐かしくアンチエイジングに運気UPも
 とある量販店に行った時のことです。入り口付近に黄金色の商品ばかりが並び、遠巻きに見ると店舗全体が黄金色に輝いてみえる。...
タイパ? なにそれ。映画館で初対面の作品と出会う胸のときめき
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
リュウジ氏と港区女子の相容れぬ価値観「男子全奢り論争」諸悪の根源は?
 諸悪の根源はリュウジさんでも港区女子でもなく、ズバリ“あの人物”でしょう。 「バズレシピ」でお馴染みの人気料理研...
街が茜色に染まり始めた頃…ほんの1カ月前がすでに懐かしい
 夕暮れ前、ぼんやりしていたら辺りは真っ暗。少し前はそんなことなかったのに。  湿度を含んだ空気や強すぎる日差しが...