想いを告げただけで…女性から交際を期待されて戸惑う男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-12-04 06:11
投稿日:2021-12-04 06:00

「付き合いたい」と思ったならそう言う

「付き合うってなると、いろんな制約が出てくるし自由がなくなりますよね。僕は今、仕事で夢を追いかけているので、特定の女性と真剣に向き合って関係をつくっていくのは、時間的にも金銭的にも難しいと思っています。

 “付き合いたい”って思ったなら、僕も男ですし、ちゃんと言葉に出して伝えますよ。だけど、僕の彩花ちゃんへの気持ちは、それほどではなかったということなのかもしれないし。でもこの辺りの気持ちの強弱については、僕自身も実はよくわかっていません。

 ただ、あの時は彩花ちゃんの好きだったから、本人にそう言ったというだけなんです」

 告白をしたのは、勢いもあったような気がするとユウタさん。そして、ユウタさんが彩花さんに想いを告げてからというもの、彩花さんが自分に対して「何かを期待しているような態度に変わったこと」に戸惑っています。

それ以上を期待されても……

「彩花ちゃんは、僕と付き合いたいっていう態度ですね。はっきりとは言ってきませんが、そう思っているのはひしひしと感じています。

 けど、それが僕にとっては、ちょっとしんどいなぁというのが今の本音なので、以前よりも彩花ちゃんと連絡をとる頻度を少なくしています。

 このままギクシャクとした関係になってしまうのは、できれば避けたいですね。僕から好意を告げちゃったから、いまさら何を言っているんだと思われるかもしれませんが、そのときに好きだと思ったから、そう本人に伝えただけにすぎないので、それ以上のことを期待されても困るんです」

 想いを告げたあとに心境にも変化があり、今となっては彩花さんに対しても「前ほどの特別な感情はない」と言い切るユウタさん。そのため、このまま彩花さんがユウタさんとの交際を期待し続けて、暴走をしないかが気がかりでもあると暗い表情で話します。

「男女の関係って難しいですよね。そのときに『好き』と思ったから本人に言っただけでも、こうやってこじれちゃう。好きって気持ちだって一定じゃないし、強くなったり弱くなったりするのが普通なのに。でも、こういう話をしても大多数の人には賛同してもらえないんですよね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


現実と向き合って!夫婦の問題から逃げるパートナーとの末路
 結婚って幸せの入り口だと思っていたのに……結婚生活を重ねるほどに浮上してくる、現実的な問題の数々。もしパートナーがこの...
七味さや 2021-06-14 06:00 ラブ
すぐに実践♡ 男性を虜にする効果抜群の恋愛テクニック8選
 気になる男性ができた時、「誰にでも効果のある恋愛テクニックがあればいいのになぁ」と感じたことはありませんか? 今回は、...
恋バナ調査隊 2021-06-13 06:01 ラブ
冷え切った関係なのに…夫に離婚を認めてもらえない妻の悲嘆
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-06-12 06:09 ラブ
別居してお互い自由にしているし…離婚に応じない夫の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.42〜女性編〜」では、別居をして何度も離婚の話をするも、夫が合意してくれない女性・Sさんの苦...
並木まき 2021-06-13 22:12 ラブ
妻一筋で不倫しません! 夫を虜にする妻が持つ“4つの共通点”
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。芸能人の不倫スクープが山ほどクローズアップされ、今や“女遊びは芸の肥やし”と...
山崎世美子 2021-06-12 11:11 ラブ
もはや誤変換の神! 彼女から届いた笑える可愛いLINE5選♡
 恋人同士の連絡ツールであるLINEには、2人のいろいろな物語が詰まっています。今回はその中でも、愛しい彼女から届いた、...
恋バナ調査隊 2021-06-12 06:00 ラブ
キスは何回目のデートで?最適なタイミング&男性のサイン♡
 待ちに待った初デート♡「もしかしてキスされるのでは?」と、ドキドキしてしまいますよね。でも、それと同時に何度目のデート...
恋バナ調査隊 2021-06-11 06:05 ラブ
見極めが肝心! 不倫をする男性の7つの特徴&行動パターン
 永遠の愛を誓って結婚したはずが、夫の不倫で人生どん底……そんな目にあいたくないのは皆同じ。でも、リサーチしたところによ...
リタ・トーコ 2021-06-11 10:49 ラブ
フラれるかも…仕事人間の彼に言ってはいけない3つのセリフ
 仕事に没頭する彼。そしてそれを待つ女性。今までもよく見られた光景です。けれど、仕事を頑張る彼にNGワードを投げる女性が...
内藤みか 2021-06-10 06:00 ラブ
夫の二股浮気に愛想が尽き…離婚を決意した40代女性のケース
 長引くコロナ禍では「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱えて...
並木まき 2021-06-10 06:00 ラブ
興味ない男性からのありがちな勘違いアプローチ5選&対処法
 男性から好きになってもらえるのは、嬉しいものですよね。でも、その相手が自分が好意を抱いている男性とは限りません。時には...
恋バナ調査隊 2021-06-09 06:00 ラブ
結婚相談所に初登録!“婚活スイッチ”が入ったまさかの一言
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2021-06-15 09:11 ラブ
スメハラは恋人しか気づけない? 100年の恋も冷めるニオイ話
 どんなに顔が好きでも、性格が合っていても。そのすべてを凌駕して恋愛関係を終わらせるものがあります。100年の恋も冷める...
ミクニシオリ 2021-06-08 06:00 ラブ
冷たい態度をとる男性に秘められた5つの心理&対処方法
 好意を抱いている男性から冷たくされると、ショックですよね。勇気を出してアプローチしたのにそっけない態度をとられたら、「...
恋バナ調査隊 2021-06-07 06:00 ラブ
腐れ縁からの結婚ってあり…?見極めておくべき7つのポイント
 長く交際している彼氏がいる人の中には、別れては復縁を繰り返している人もいれば、“長い春”のように交際が続いている人もい...
恋バナ調査隊 2021-06-06 06:00 ラブ
よりを戻してほしいのに…元恋人のために離婚した女性の焦燥
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-06-05 06:10 ラブ