なぜ? “イイ女”と呼ばれる女性はドライな傾向にあるのか

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-12-10 06:00
投稿日:2021-12-10 06:00
 あなたの身近に”ドライ”な人はいますか? もしかしたら”冷たい”とか”とっつきにくい”とか、そんな印象でもあるかもしれません。私は自分のことをドライだと思ったことはないし、特になりたいわけでもありません。だけど「イイ女ってドライな人が多いな」と感じた経験は多いです。さて、どろんぱではモジョ子とコミが仲良く談笑中。そこに入ってきたのは常連のウナギ坂さんですが……?

良好な関係にはドライさも必要

 スナックに勤めていると、お客さんからこんなことを聞かれる時があります。「女の子同士って仲良いの?」「お客さんのグチとかで盛り上がることある?」

 結論から言えば、仲良しもいればバチバチな関係もあり、そしてグチで盛り上がることももちろんあります! 基本的にどろんぱで描いているお姉さんやお客さんはいい人たちばかりですが、もちろん現実にはそうじゃない人だっていました。

 まあそれは置いといて、このあいだ久しぶりにお姉さんとランチに行ったのですが、そこでふと思ったことがありました。会話の中に悪口やグチなんかがほとんど出てこないのです。そりゃゼロではなかったけど、本当に少ない。それよりみんながお互いにどうしていたのかを聞き、報告し合っていました。なんだかそれがすごく誇らしくて、「ああやっぱり自慢の姉たちだなぁ」と嬉しくなりました。

 でも、私たちはしょっちゅう一緒に遊びに行ったり、連絡を取り合っているわけではありません。一般的にはドライな関係性だと言えます。でもこのドライな距離感こそが長く仲良く付き合える理由なのかもしれません。

 お姉さんたちのドライさは仲間内だけでなく、お客さんに対してもそうだったんだと思います。日常の悪口やグチを言う暇がないくらい、相手のことに集中できる関係性を保つ。そうすれば自然と話題は明るくなります。これをできる女性が、イイ女と呼ばれるんですよね。

 初めてお姉さんたちに会ってからもう10年ほど。これから先もずっと仲良く付き合ってほしいなと思っています。

登場人物紹介

モジョ子
自信がほしい主人公。最近は少し店が暇でもオロオロしなくなってきた。お客さんが来る前にコミと談笑する時間が好き。

コミ
モジョ子の先輩。身内にお客さんのグチを言うこともあるが、ほとんどは本人に面と向かって言ってしまう。今週はモジョ子とランチの予定。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ほっこり読み切り漫画/第62回「おとこまえ ダンシ会」
【連載第62回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
流鉄・幸谷駅で発見!「猫のコーヒー」自販機で出合った癒しの紙コップ
 千葉県の松戸市と流山市を結ぶ、6駅しかない小さなローカル線、流鉄流山線。常磐線と武蔵野線につながるJR新松戸駅への乗り...
彼の浮気タレコミにも“無”、冷たっ!合理的な人から届くLINE3つの特徴
「合理的」とは、明確な目標があり無駄がない様子をいいます。  特に仕事では、合理的な人がとても高く評価されますよね...
肩こり・腰痛 マッサージに行けない時のホームケアグッズ3選
 パソコンなどの座り仕事の方は肩こり、腰痛、眼精疲労などに悩まされている人が多いのではないでしょうか。  私もこの...
男性同士は褒め合わない?男女で全く違う「褒め文化」の話
 先日、友だちが彼氏とケンカして家出し、我が家にやってきました。とにかく怒ってたので話を聞くと、「私は彼氏を褒めるけれど...
寿司か、シミ取りレーザーか。
 ストリッパーの仕事は10日単位である。会社員時代は7日単位で、そのうちの2日は休む習慣だった。だから10日なら3日くら...
見事!家事育児丸投げ上司を黙らせた ナイフ張りにキレッキレなLINE3選
 思ったことをはっきりと発言する人は、「きつい人」と誤解されやすい傾向にありますよね。  でも、嫌味を感じないほど...
少し冷たくなった空気 気候の変化と人間の進化の夢と現実
 天気はよくても空と運河の青が寒々しい。向こうに見える高層ビルに入ったオフィスは、きっとガンガンに暖房を効かせているんだ...
ポカポカ毛布の上でたまたまを披露!初々しさにきゅん♡です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
1泊14万円 天国にふさわしい館「ハレクラニ」に泊まってみた
 旅行でハワイに行くとなったら、まず始めに「どこのホテルにするか問題」が浮上します。ラグジュアリーな海向きのホテルにする...
葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?
「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……...
いい夫婦? 出会った頃と見た目が変わっても変わらないもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...