カラオケ嫌い女子に音楽家が伝授! 歌をうまく聴かせる秘策

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-03-23 06:00
投稿日:2019-03-23 06:00
 女子会や2次会でカラオケへ!という流れになると、「嫌だなぁ」と、ため息をついていませんか?実は、歌唱力自体を上げることは難しくても、すぐにうまく聴かせる方法はあるんです。そこで、音楽家として活動してきた筆者が、今すぐ試せるカラオケ攻略法をお伝えします!

【準備編】カラオケをうまく歌うための秘策

 カラオケでうまく歌えるかどうかは、歌う前の準備にかかっていると言っても過言ではありません。歌う前にできることをチェックしましょう。

突然歌わない!唇から喉の筋肉をほぐす

 突然歌うと声帯や喉の筋肉に負荷がかかって、喉の状態を維持したり音程を安定させることが難しくなります。

 それを防ぐためにやっておきたいのが、「リップトゥリル」。プロもよく行う方法ですが、長く息を吐きながら唇を「ブルルルル」と振動させるだけで唇から喉の筋肉をほぐすことができます。声は出しても出さなくてもOK。

 長く続けられないという方は、口の両端を両人差し指で軽く固定するとやりやすいですよ。

ワンドリンクに注意!ベストはお水

 ワンドリンクを頼む時に「ウーロン茶」を頼む方をよく見かけますが、できればお茶系は控えましょう。喉の油が流れて、声がかすれやすくなります。また、炭酸系はゲップが出やすくなるので、あまりおすすめできません。

 ベストドリンクは、「お水」です。できれば常温が良いですね。また、気分を上げたいならお酒も良いと思いますが、翌日声がガラガラになるリスクが高めなので自己判断で!

マイク音量やエコーを少し調整する

 実はとても大事なのが、音響調整。分からないからといってそのままにすると、ずっと歌いづらい状況が続いてしまいます。

 基本は、部屋の広さに比例して音の大小を調整します。「ミュージック」と「マイク」のバランスはマイクを少し大き目にすると良いでしょう。

 また、「エコー」は「ミュージック」の半分量くらいが良いと言われますが、歌に自信がない場合には少し上げたほうが歌いやすいです。でも、かけすぎるとやまびこのように聴こえづらくなってしまうので、ほどほどに。

マイクの丸い先端に向かって歌う

 同じマイクを使っているのに、声が大きく聴こえる人、そうでない人がいますね。この原因の多くは、マイクの使い方にある場合が多いです。

 マイクは丸い先端部分に向かって歌うことが大切。高音だけではなく声が出づらい低音を拾ってくれるので、歌いやすくなります。声が伸びる方向に、つまり、口に対して垂直にマイクの持ち手を向けるようにしましょう。

「キーン」ってハウった時の対処法を知っておく

 歌っていて「キーン」と音がハウると慌ててしまいますし、せっかくの歌うモードが台無しになってしまいます。でも、この「キーン」の対処法は簡単!

・マイクの丸い部分に指をかけない
・マイクをスピーカーに近づけない
・エコーを少し落とす
・使っていないマイクの電源は落とす

 これでも、万が一ハウってしまったら、とにかくスピーカーからマイクを遠ざけてください。すぐにハウリングが止まるので、その位置に留まって歌うようにしましょう。

【実践編】うまく歌える・聴こえる曲の選び方

 次は実践編!自分の声に合うか合わないかはもちろん大切ですが、歌いやすい曲、うまく聴こえる曲を選ぶことも大切ですね。ポイントを見ていきましょう。

みんなが知ってるアップテンポのポップスを選ぶ

「上手に歌える曲ってどれだろう?」と悩む方は多いですが、おすすめは、みんなが知ってるアップテンポのポップスを選ぶこと。

 30〜40代であれば、CDの売り上げミリオンセラーが続出していた1995年代後半〜2005年代前半の「ヒット曲」は間違いないです。20代であれば、AKB48などワイワイ歌える系ですかね。

 知っている曲だと周りの人もつい口ずさみたくなりますし、アップテンポの曲はバラードよりも歌のスキルに耳が行きづらいです。

男性ボーカル曲を敢えて選ぶ

 女性は女性ボーカル曲だけを歌う傾向にありますが、敢えておすすめしたいのが男性ボーカル曲。キーが高すぎないため喉への負担も少なく、「男性の曲」を女性が歌うだけで曲のイメージがガラッと変わって新鮮に聴こえます。

 ただし、男性曲を歌う場合には、キーを+4〜5個上げるのがポイント!ちなみに、男性が女性曲を歌う場合も同じです。歌いながらキー変更をすると音程を掴むのが難しいため、選曲時に設定しておくと良いでしょう。

喉の状態を持続させることが一番の課題

 普段思い切り歌っていない方は、歌うとすぐに声がガラガラになってしまいがち。2〜3時間のカラオケを乗り切るためには、喉の状態を持続させることに集中しましょう。

 声がかすれやすい方は、できれば喉周りにマフラーやストールなどを巻いて温めるのもおすすめ。合間にのど飴を舐めて、声枯れを阻止しましょう。

 最初から最後まで喉の状態が安定していれば、歌う程に声が出るようになって精神的にも楽に歌えますよ。

カラオケを楽しむことこそ「好き」になる秘訣!

 そもそも、カラオケは歌のうまさやスキルを見せつける場ではありません。自分が楽しむことが一番!

「カラオケ嫌い」とネガティブな気持ちで終始恥ずかしそうに歌うよりも、振り切って思いっきり声を出すとスッキリして、途端に「好き」な気持ちに変わるはず。

 カラオケで歌った後には、ストレスを感じるホルモンが低下することも証明されているそうですよ。ぜひ、実践してみてくださいね。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

ライフスタイル 新着一覧


iPhone&Amazonユーザー必見! 2021年に見直したいIT節約術
 ITと聞くと、特に女性は「難しそう……」と思ってしまう人が多いかもしれません。SNSを活用したお仕事をしている私もわか...
陽を浴びて金色に輝く“にゃんたま”君…真っ直ぐな視線の先は
 きょうは、陽を浴びて輝く毛並み、目が離せないにゃんたま君に出逢いました。  立派なにゃんたまωを見せつける男気は...
おうち時間を豊かに!初心者に勧める芳香浴とアロマオイル
 再びおうち時間が増えてきた今、自宅での時間を豊かにするなら、アロマオイルを活用するのもおすすめです。日本でもなじみが深...
失敗は多いほど得? 失敗談を語れる人ほど価値が高まる理由
 突然ですが「失敗」と聞くとどんなことを思い浮かべますか? ただの言葉として受け止める人もいれば、すごく怖い体験を思い出...
尊さの極み…青空に映える楽園島のツートップ“にゃんたま”様
 きょうは、にゃんたまの楽園でチャトラのツートップωωにロックオン♪ 青空に映える見事なにゃんたまです。  手入れ...
春の訪れと幸運をもたらす…強くてたくましく美しい「水仙」
 ワタクシの実家の裏にある小高い丘の上に、近所から「天神さん」と呼ばれ、親しまれている神社がございます。  今では...
仕事に遅刻! 信頼を失わない言い訳&連絡時のビジネスマナー
 社会人でも、寝坊をして遅刻をしてしまった経験がある人も多いでしょう。でも、会社に勤めていると、遅刻した際に大人として正...
“にゃんたま”は神様の化身?幸せを呼ぶまあるい鈴カステラ
 あけましておめでとうございます。今年も「にゃんたま詣」でスタート!  神社で動物に出逢うのは、神様の歓迎サインと...
ご祝儀は新札しかNG? 土日の入手方法やアイロンでの作り方
 友人の結婚式が近づいて、美容院の予約やドレス、靴の手配まで完璧なのに「ご祝儀の新札がない!!」と焦った経験はありません...
来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...