「言葉の取り違い」にご用心!人間関係にヒビが入ることも

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2022-01-29 06:00
投稿日:2022-01-29 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。たとえば、長年連れ添ったご夫婦でも、言葉を使って相手に意思を伝える際、相手の受け取り方や解釈の違いからくる仲違いは少なくありません。全く違う意味で話をしているのに不穏な空気が流れるときは、相手が勘違いをしている可能性があります。もしもそのようなすれ違いが起こったら、一体、どのように対処したらいいと思いますか?

散財癖のある妻とケチ夫のケース

「あのね、私。前回の出張で化粧品一式忘れてきちゃったみたいで……。新幹線の中でお化粧しようと思って、バッグの中を確認してびっくりしたわ。なんにもないの。すっぴんのままクライアントに会うわけにもいかないし、自分で化粧品を買う時間もないから、現地の友人にお願いして、代わりに調達してきてもらったの」

「……。ふーん……」

「化粧水やら口紅やらプチプラのフルセットで9000円ぐらい。プチプラって神~」

「で、なくした化粧品は見つかったの?」

「え? 私、なくしたって一度も言ってないよね。家に忘れてきただけなの!」

  ◇  ◇  ◇
 
 夫の解釈ミスか妻の伝え方不足なのか、こちらのご夫婦の間には不穏な空気が流れました。

 お金をパッパッと使う妻に日頃から不満を持っていた夫は、化粧品を忘れた=なくしたと勘違いし、機嫌が悪くなったのですね。「まーた、要らんお金を使った」という感じでしょうか。

 もし仮に、ケチ夫さんが散財癖のある妻の発言に対し何も返答せず、〈新幹線に化粧品を忘れてきたわけか〉と心の中で呆れ、自己完結させたとすれば、どうなるか。ええ、そうです。お金遣いの荒い妻への不満がさらに蓄積されるわけです。

 このようなやり取りが繰り返されると夫婦仲が冷え切るのは、時間の問題かもしれません。

嫌なことは溜め込む前に処理する

 前出の散財癖のある妻とケチ夫のケースに限らず、相手が発した言葉の真意は正直なところ、判断がつきません。

 ですが、こんなことを言われた、あんなことを言われたと心に不満を溜めたまま関係を続けると、必ず相手に違和感を覚えます。最初から苦手な人なら疎遠になっても問題ありませんが、良好だった関係であればあるほど、きちんと解決する必要があります。

 散財癖のある妻なら、たとえば、「先日あなたが言ってたことだけど、私ってそんなところあるのかなあーって悩んじゃった」とソフトな言い回しで、素直な思いをぶつける勇気を持って欲しいのです。

山崎世美子
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男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
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