【お菓子作り編・下】持参するエプロンには注意が必要

高輪らいあん 街コンライター
更新日:2019-05-13 16:24
投稿日:2019-04-06 06:00
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高まり、体当たりで恋人探しをスタートさせた。 もちろん、マッチングアプリは試したけれど、付き合ったと思ったら連絡つかなくなるなど様々な恐怖体験を経験し、アプリ恐怖症になってしまった。素性の知れないオトコとやりとりするのって不気味だわ。そんな私がポチったのは街コンサイトだった。

女の子はみんなかわいい

 参加者は3つのテーブルに分けられました。女性が若干多く、私のテーブルはみなみちゃんとおひとり様参加の女子が1人と、男性1人。その彼は好青年で周りに気を配りまくるタイプで、恐縮しながらも女性陣に入社1年目の広報マンのような気遣いを見せていた。がんばってたなー。

 おひとり様参加だという女子は、ピンクのニットにショートパンツ、黒のブーツを履いていて若々しい。そして、愛らしいお顔は元AKBのまゆゆにソックリなのだ! (ここでは“まゆゆちゃん”と命名)

 仕事はSEでバッキバキに働いているのだとか。かわいくても仕事はちゃんとやるタイプね。ステキです。

 今回作ったお菓子は「ムースフレーズ」。“フレーズ”とはフランス語の「苺」なんだとか(勉強になる)。

 材料の分量は、事前に軽量されていて参加者はボールに入った材料をひたすら混ぜ続ければ勝手に出来上がる筋書きだ。

携帯に挟まる“お守り”

 ラクチン。終始、みんなで談笑する。お菓子作りや料理が好きな人ばかりが集まってくるのかと勝手に思っていたけど、そうでもないみたい。なんと男女とも熱心なクッキング愛好家はいなかった。どちらかといえば「たまには作ってみようかな」とか、付き合う異性に家庭的な雰囲気を求めて参加してる様子。そんな平和なムードの中にも面白かったのは、エプロンに人間性が出たこと。みなみちゃんはパステルカラーの女の子らしいエプロンで「お菓子作ってそう~!」と男性陣を悶絶させていた。

 一方、まゆゆちゃんは普段から料理をまったくしないらしく、今回は100均でエプロンを購入(売ってるの?)したらしい。そして、何を思ったのかなぜかこのタイミングで34歳とカミングアウト……。本気で21歳ぐらいにしか見えなかったため、激震が走る(特に男性陣)。これを美魔女というのだろうか? 童顔ってすごい。そして次の瞬間、戦慄が走る。まゆゆちゃんが何気なく取り出したスマホ。ピンク色の手帳型ケースは、全体がけばけばしたファーで覆われ、薄汚れている。

 まゆゆちゃんがそのケースをおもむろに開くと、カバーの内ポケットに、なんと! 大量のこけしが挟まっている!! な、なんで!? パッと見ただけでも4体いた………。恐る恐るもう一度覗いてみると、小さな文字で“えんむすび”と書いてあるではないですか。あ、なんか、こけしは種類ごとにご利益が違うっぽい……。一瞬だったけど、まゆゆちゃんの歴史を見た気がする。先輩、私なんてまだまだです。

人間性が滲み出てしまうエプロン

 そーこーしてるうちにムースを混ぜ終わり、あとは容器に移して冷蔵庫で固まるのを待つのみ。その間は、立食形式のお食事タイムに。飲み放題のため、午前中からみんな浴びるようにガブガブ。すると、どこかやって来たか分からない酔っ払ったおじさん(参加者=推定42)に絡まれる。私が着てる特徴のないデニムエプロンを指差し「カフェの店員さんみたい〜!!」「ペットショップのトリマーさんみたい~!!!」などと鬼のようにイジり倒す。

 あ? コスプレじゃねーんだよ。と思いつつも「えへへ~、ありがとうございます」とヘラヘラヘラヘラ……。街コンってアプリと違って、効率は悪いから、こういう人にも自己紹介しなきゃいけないのツライかも。もう私は自己を紹介することに疲れましたよ。

お菓子作りコンの反省点

 冷やし待ちだったムースが固まり、いちごジャムでデコレーションしたら無事完成。鬼イジりされたものの、みんなで感想を言い合って、最初から最後まで和やなまま終了した。思ってたよりも優良な会で、趣味コンの可能性を感じた。お菓子作りもユルーい感じだったし。ただそれでいて趣味が同じというだけでも嗜好が似てる人が集まるため、自分と似た価値観の人と出会えそう。

 私は甘い物が苦手なせいか男子とイマイチ話が噛み合わなかったが、お休みの日を充実させる趣味コンは心がけ次第では攻め甲斐のあるコンテンツではありました。次回こそ自分の得意分野で必ずリベンジすることを心に誓ったのだった。

 イライラ度★☆☆☆☆

(次の街へつづく)

高輪らいあん
記事一覧
街コンライター
港区高輪生まれの“陰キャ”独女27歳。都内の花屋で勤務している。プライベートでは黒髪、色白、そしてモヤシのような華奢な身体というモテ要素?を装備し、恋人を作るべく街コンで奮闘する日々。いかんせん顔がマヌケで人の気持ちを逆なでする声のため、他人からは「やる気がない」と思われがちで、男女問わず罵倒されることも……。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


鈴木亮平似のアドバイス男、“頼りがいがある”のは幻想だった。「いい女になれないよ」に絶句…!
「もっと痩せた方が可愛いよ」「笑うときに口元を押さえると品が出るよ」  そんな“アドバイス”を、あなたはどこまで許...
おがわん 2025-08-15 11:45 ラブ
ダメ男を“理想の夫”にアップデート! 5つの成功例を教えます。プライド激高→「洗濯したよ♪」に変えたテク
 夫に対して「家事を積極的にやってほしい」「考え方を変えて欲しい」と思っている女性は必見! 今回は、夫を進化させる方法を...
恋バナ調査隊 2025-08-15 08:00 ラブ
イメージと違う!“写真詐欺”をどう回避する? 肩にフケ、明らかにおじさん…プロにお願いする時のコツ
 近頃話題の女性用風俗。ドラマやマンガでは、イケメンが気持ちよくマッサージしてくれるので、利用したくなるかもしれません。...
内藤みか 2025-08-14 11:45 ラブ
違うのに~! 彼氏に「浮気」を疑われた5人の体験談。首元のこれ、キスマークに見えちゃうの?
 男性に彼女の浮気に寛大なのかと聞くと「彼女が浮気をしたら別れる」と考える男性はかなり存在します。  そんな相手に...
恋バナ調査隊 2025-08-14 08:00 ラブ
イケオジが豹変!暴走する“勘違いおじさん”のリアル。「今日もキレイだね」大量に届くメッセージに戦慄…
 SNSで頻繁に話題にのぼる“勘違いおじさん”。自己評価がやたら高く「まだまだ俺は若い、イケる!」という勘違いのもと、だ...
浮気男に制裁! 街中で壮絶な修羅場…からのプロポーズにえっ? 怒涛の急展開に妊婦が下した決断
 出会いのきっかけとしていまや定番のマッチングアプリ。近年ではその出会いが結婚につながることも多いそうで、純粋な恋愛に活...
くらげ 2025-08-12 11:45 ラブ
浮気じゃないの!? 彼を疑った4人の末路。朝帰りで暴言→マジで仕事関係だった…
 好きな気持ちが強すぎて、彼氏の浮気を疑ってしまうときもあるでしょう。しかし、勘違いで責めれば彼氏に冷められるかもしれま...
恋バナ調査隊 2025-08-11 08:00 ラブ
駆け引き大失敗! 送って後悔したLINE3選。匂わせが「遊んでる女」認定で終わった
 好きな人の気を引くため、あるいは言ってほしい言葉を引き出すためにLINEで駆け引きする人もいるでしょう。でもその駆け引...
恋バナ調査隊 2025-08-10 08:00 ラブ
「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
「5年前のことなのに!」友人からのDMにあ然…離婚した“モラハラ男”の執拗な攻撃にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
離婚以上の報復を…ハイスぺ女医の「勘違い男」育成計画。“都合のいい女”に騙された20代夫の社会的な転落
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-08 11:45 ラブ
「養子希望」で彼と破局。婚活中は隠しておくべき?(39歳・メーカー勤務)
 39歳のメーカー勤務女性です。婚活中ですが、子供がほしいと思っています。仕事一筋で貯金もしていたので、経済的な余裕はあ...
植草美幸 2025-08-08 11:45 ラブ
「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
 夏のデートといえば花火大会。できれば素敵な男性と、大空を見上げて鑑賞したいものです。  そんななか、年下のイケメ...
内藤みか 2025-08-07 11:45 ラブ
「君は夜空に浮かぶ光」夢追いヒモ男にブチギレ! 追い出された彼氏のポエミーな反論。魂が…って何それ?
「人は夢を追うべきだ」――そんな言葉は一見美しい。だが、それが現実逃避と紙一重であることに気づくのは、いつも巻き込まれた...
おがわん 2025-08-06 11:45 ラブ
自覚あり!私が「結婚に向かない」ワケ6選。理想が高くて何が悪い?
 結婚していない女性の中には、「その原因は自分にある」と自覚している人もいるようです。その理由を聞いてみました。
恋バナ調査隊 2025-08-06 08:00 ラブ
初キスの後に仰天! 鼻毛がチョロリしていたよ…今だから話せる恋愛「黒歴史」エピソード
 誰にだってできれば忘れたい恥ずかしい「恋愛黒歴史」が一つくらいあるもの。大人になった今だからこそ、笑って話せるエピソー...
恋バナ調査隊 2025-08-05 08:00 ラブ