都心で秘境気分♡ 池上梅園で春を先取り 2022.3.3(木)

コクハク編集部
更新日:2022-03-03 06:00
投稿日:2022-03-03 06:00
 桜よりも梅が好きです。まだ肌寒い日もあるのに、細い枝に花をつけてくれる健気なところが愛しく感じます。ぽってりとした花びらも、エロティックで好きなんですよね。

本当に東京? 夢のような景色にうっとり

 今回お邪魔したのは、大田区立池上梅園。都営浅草線の西馬込から徒歩10分の場所にあるあるこじんまりとした庭園です。丘陵の斜面に約370本の梅が植えられており、都心にいるのに、さながら梅の秘境にいるような気分になれますよ。

 何でもこの池上梅園、戦前は日本画家の伊東深水の自宅兼アトリエだったのだそう。女優の故・朝丘雪路さんのおじい様としても有名ですよね。

 梅園全体としては、まだ6分咲きとのことでしたが(3月1日現在)、木によってはほぼ満開になっているものも。

 晴れた空によく映えるなあ。

あの名作を思い出す

 紅梅といえば、少女漫画界の不朽の名作「ガラスの仮面」を思い出します。

 演劇に情熱をかける北島マヤと姫川亜弓の2人が、幻の名作「紅天女」の主役をめぐって争う大河ロマン。北京五輪女子フィギュアロシア代表のコーチ、エテリ・トゥトベリーゼ氏が、作品中に登場する「月影先生」に似ているということで、先日話題になりました。

「ガラスの仮面」の連載開始は驚きの1976年。にもかかわらず、まだ未完っていうね……。大作すぎるよ。梅の季節がめぐってくるたびに「美内すずえ先生、早く続きを……!」と願うファンは多いはず。

 ちなみに、筆者は「ガラスの仮面」の影響で演劇部に入りました。ていうか、当時の部員ほとんどが「ガラスの仮面」ファンでした。研究と称して、放課後はずっとみんなで回し読みしてたなあ。

「花より団子」とはよく言ったもので…

 梅の花を愛でた後は、小腹を満たしたくなりますよねー。ちょっと足を延ばして古民家カフェ「蓮月」さんへ。

 どうですか、この立派なたたずまい。フォトジェニック! 圧倒的イケメン!

 昭和初期から長くおそば屋さんとして、池上本門寺の参拝客に親しまれてきたのだとか。2014年までそば屋「蓮月庵」として営業をしていたのですが、ご主人がご高齢のため引退。

 何とかこの“イケメンすぎる古民家”を残したいと多くの人々が知恵を出し合い、カフェとして営業を再開することになりました。古いものを大事にするって素敵ですよね。

 木のぬくもりを感じる店内は、まるで祖父母の家に来たかのように落ち着きます。

 ちょっとした小物もおしゃれ♡

お庭でピクニック気分

 昭和レトロ感あふれる店内でお食事をいただきたかったのですが、あいにく満席。

 可愛らしい店員さんに勧められるまま、お庭でいただきました。お天気も良かったので、ちょっとしたピクニック気分です。庭には、大好物の食べられる野草ノビルがたくさん生えていました。掘って帰りたいなーと思ったのはナイショ。

 本当はコーヒーではなくビールをいただきたかったのですが、まん延防止等重点措置期間中で、酒類の提供はお休み。うーん、残念!

おわりに

 今年の冬は寒さが厳しかったため、梅の開花が若干遅れているそう。まだまだ楽しめますよ! 一足先に春の訪れを感じてみませんか。

「大田区立池上梅園」
address:東京都大田区池上2-2-13

「古民家カフェ 蓮月」
address:東京都大田区池上2-10-11

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「フェロモン診断」調香師が選ぶ GW旅行の疲れを癒すおすすめの香り
 もうすぐゴールデンウィーク、今年は旅行や帰省の予定を立てている人も多いのでは?  飛行機や電車での移動、長時間の...
新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...