新婚なのにセックスレス…子作りに消極的な夫、焦る34歳の妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-03-19 06:00
投稿日:2022-03-19 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

交際中から夜の生活の頻度は減っていた

子どもがほしいのに(写真:iStock)
子どもがほしいのに (写真:iStock)

 34歳の瑞季さん(仮名)は、結婚2年目ながらもセックスレスに悩む主婦。夫のマサヒロさん(仮名・32歳男性)とは、1年ほど交際したのちにゴールインしました。

「付き合っているときから、少しずつ夜の生活の頻度は減っていたんです。でも、結婚したら子作りも視野に入れるだろうし、まぁそのうち改善するだろうって、あまり深刻に考えずに結婚してしまいました。

 だけど実際には、新婚旅行のときだけはそれなりに盛り上がったけれど、それ以降は、減る一方で……。夫には『子どもがほしい』ということは、それとなく何度も伝えていますが、夜の生活にはまったく積極的になってくれません」

 途方に暮れている瑞季さんは、キスやハグの頻度を増やしてみようと夫に試すものの、最近ではそれすらも「嫌がられている気がする」とのこと……。

焦りばかりが募っていく

問い詰めたいけど…(写真:iStock)
問い詰めたいけど… (写真:iStock)

「“子作り”って言葉を出したのが、かえっていけなかったのですかね?

 WEBで検索しまくって、“セックスレス解消”とか“夫婦の営み”とかの記事に書いてあることも、ほとんど試したけれど、夫には響きません。

 セクシーな下着も買ったし、ムーディーなお部屋に変わるよう、寝室のインテリアも変えました。アロマや香水も効果があるって聞いたので、そういうのも片っ端から試したんですが、まったくダメです」

 このままでは、瑞季さんが考える“出産適齢期”を逃しそうで、焦りばかりが強まる毎日だそう。けれど、そんな瑞季さんの気持ちを夫は理解するどころか、最近では自宅で過ごす時間を減らしているようにすら見え、不安が大きくなってきたと言います。

「夫がやる気になってくれない以上、子作りもできないし、それだけじゃなく、夜の生活が減ったことで夫婦間も冷めている気がします」

 瑞季さんは、本当は夫に対してストレートに「なぜ自分を抱いてくれないのか?」と問い詰めたいそうですが、それをすると「もっと関係が悪くなりそうな気もして、なかなか踏み込めない」でいると、ため息をつきます。

メンタルが弱くなっている自分も嫌

傷の舐め合いかもしれないけど(写真:iStock)
傷の舐め合いかもしれないけど (写真:iStock)

「世の中には、私と同じように新婚なのにレスに悩んでいる人も珍しくはないようで、最近ではSNSを通じて同じような悩みを抱える仲間と繋がっています。だけど、傷の舐め合いをしているようで、そういう世界に頼らないとメンタルがやっていけなくなっている自分のことも嫌なんですよね。

 せっかく結婚したんだから、本当は人並みに夫婦で仲良く過ごしたい。でも、夫にはそんな私の気持ちが届いていないようで、どう伝えたらいいのか、どうやって現状を変えたらいいのか、さっぱりわかりません……。

 夫は私より年下ですから、性欲はそれなりにあってもいいはず。なのに、何を考えているんでしょうね」

 実は、夫のマサヒロさんは夫婦間のセックスレスについて、親しい友人に事情を話していました。ではいったいなぜ、新婚早々マサヒロさんは妻を抱かなくなったのでしょうか。そこには悲しくも深い事情が隠されていました……。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


40代既婚男性が20代女子からモテる謎…理由5つと夫に浮気心が出る面倒
 40代の既婚男性は、実は20代の若い女子に特にモテるといわれています。「なぜ40代の既婚者なのに、若い女子からモテるの...
恋バナ調査隊 2024-04-27 06:00 ラブ
22時半すぎ「さみちぃ!さみちぃ!!」連投⇒30分後のレスに激おこで“こじらせ40代独女”と見なされた件
 40代の女性は立派なオトナ! 豊富な恋愛経験に魅力を感じる男性も多々いるでしょう。  しかし、固定観念や思考の癖...
恋バナ調査隊 2024-04-27 06:00 ラブ
バツ2の恋人を「リゾート地の愛の巣で癒してあげたい…」と夢見る50歳男性、実はご無沙汰な夜生活に悶々
「冷酷と激情のあいだvol.192〜女性編〜」では、好きではなかった男性・ヨシテルさん(50歳・仮名)から懇願され、形式...
並木まき 2024-04-27 06:00 ラブ
2人の老後を妄想する50代彼が「不気味」と女、行き場のない憎悪どうする
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-04-27 06:00 ラブ
石原さとみ主演「Destiny」3話に賛否!元彼との“裏切りキス”はええの?
 石原さとみ(37)主演のドラマ「Destiny」(火曜夜9時、テレビ朝日系)第3話で描かれたあるシーンが物議を醸してい...
【漫画】「Hなビデオで見るやつ!」奥手な女が初めてのハプバーに驚愕
 インタビューにも登場した、まおいつかさんの漫画『ヤリマンになりたい。』を特別掲載!   32歳までセカンドバージ...
2024-04-26 06:00 ラブ
【漫画】32歳の地味女、ヤリマンの友達と行った場所がヤバすぎた!
 インタビューにも登場した、まおいつかさんの漫画『ヤリマンになりたい。』を特別掲載!   32歳までセカンドバージ...
2024-04-26 06:00 ラブ
【独占】「ハプバーは遊園地」ヤリマンに憧れる女が見た刺激的すぎる光景
 漫画『ヤリマンになりたい。』(小学館)。その直球すぎるタイトルから、ドン引きするようなヤリマンエピソードが満載なのかと...
河合桃子 2024-04-27 11:59 ラブ
【独占】いきなり“ヤリマン願望”宣言した漫画家のモヤモヤと裸への価値観
 青年コミック誌「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中の『ヤリマンになりたい。』。そのド直球すぎるタイトルを描...
河合桃子 2024-04-26 06:00 ラブ
40女が再認識した“超絶モテ”作法 合コンの絶対的エースに学ぶ3本柱とは
 先日、大学時代の友人・Rちゃんと久しぶりに食事に行きました。このRちゃん、学生時代は「合コンの絶対的エース」でした。 ...
一生添い遂げる相手を見つけるのは不可能!?日本の結婚制度限界じゃない?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  婚活がうまく...
まめ 2024-04-23 06:00 ラブ
【推し活の落とし穴】推しへのガチ恋で婚期を逃し、心も懐も寂しくなった
 あなたには“推し”がいるでしょうか? アイドルやイケメン俳優、アニメキャラなどを熱烈に応援する“推し活”は、オトナの女...
恋バナ調査隊 2024-04-22 06:00 ラブ
48まで男を知らなかった私、無修正のAVがこじれたSEX感を植え付けた
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳まで性体験がなかったよもやま話を綴っている...
mirae.(みれ) 2024-04-22 06:00 ラブ
情事妻のテク。不倫相手の名前を“五反田のまさかず叔父”で登録したら…
 不倫相手との連絡によく使われるLINE。でも、そのままの登録名では怪しまれてバレるのがオチ…。だからこそ、みんなありと...
恋バナ調査隊 2024-04-21 06:00 ラブ
「娘に“男”を見せたくなかった…」マチアプを悔やむ45歳シンパパの本音
「冷酷と激情のあいだvol.191〜女性編〜」では、自身の妊娠と出産を年齢的な理由で諦め、シングルファザー限定で恋人探し...
並木まき 2024-04-20 06:00 ラブ
出産は諦めたけど子は欲しい…シンパパ射止める“5秒前”、47歳独女の計画
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-04-20 06:00 ラブ