怒れない人は損してる? 優しい人ほど習得すべき「怒る力」

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-03-18 06:00
投稿日:2022-03-18 06:00
 あなたは何か許せないことや、「それってどうなのよ?」と思った時、すぐに怒れますか? 私はすぐには怒れず、後からじわじわと怒りがこみ上げるタイプなので、何かとモヤモヤしてしまいがち……。
 とっさに、しかも上手に怒れる人って、私のようなタイプと何が違うのでしょうか? さて、閉店後のどろんぱでは、コミがママに何かを訴えています。

 

 

考えるな、感じろ! の精神を意識する

「いやだ」と感じた時、反射的に怒れる人って、実はすごいと思います。当たり前のように聞こえますが、私はこれができないまま、30年も生きてきました。しかし、ここ数年は怒れなくて「損した」と感じる機会が増えてきています。

 せせこましいですが、私は“損をする”のが本当に嫌いです。そういった体験をすると、執念深くずっと根に持ってしまいます。

 例えば、数年前ドイツに住んでいた頃、鉄道旅行に出かけた際の話です。窓口の手違いで、間違った切符を発行されてしまいました。気づいた頃には、時すでに遅し。車内で車掌さんから問い詰められてしまいました。

 なんとか穏便に「窓口の発行ミスだ」と伝えようとしたのですが、認めてもらえず、結局5000円くらいの罰金を支払う羽目になってしまったのです。

 しかし、同じ体験談をもつ友人は、その場で怒って罰金を払うどころか、なんと返金までしてもらったというのです。それを聞いた時のショックと悔しさは、今でも忘れられません。

怒るのが苦手な私が実践していること

 それから私は、普段からなるべく、感情を瞬間的に出すように意識し始めました。返金させた友人は、素早く感情を表せる人だったので、その真似です。おかげさまで、昔よりは早く怒れるようになりました。

 失礼なことを言われたり、理不尽をぶつけられたりすることは、生きていればたくさんあると思います。そのたびにモヤモヤするだけでは、精神的な負担が大きいですし、繰り返していくほど損な役回りはありません。

 言葉選びは後回し! とにかく、怒っていることを伝えられるようになるのが先決です。もしも私と同じような、“怒るの苦手族”がこの記事を読んでくれていたのなら、ぜひ普段から感情を出すことを意識してみてください。自然と怒るのも早く、上手くなりますよ!

登場人物紹介

コミ:どろんぱのホステス。いつもそつなく仕事をこなしているが、たまにはこうやって悔しい思いをすることもある。何かとママのことを怒らせがち。

ママ:どろんぱの主。怒るスピードとお金の計算スピードは天下一。嫌いな言葉は苦労と損。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


アポなしで何時間も…在宅勤務を義母に邪魔される妻の苦悩
「うまくやっていきたい」――。互いがそう思っていても、ちょっとしたギャップのせいでボタンを掛け違えてしまい、人間関係に大...
もしかして嫌われてる? 家に遊びに行くと嫁に疎まれる義母
「うまくやっていきたい」――。互いがそう思っていても、ちょっとしたギャップのせいでボタンを掛け違えてしまい、人間関係に大...
入院で有給休暇を使い切ったら…どうなる?あなたの生活資金
 突然の入院!手術! そんな時は「限度額適用認定証」を利用すれば医療費は一定額しか請求されません、という話を前回に書きま...
ママ友たちとあっという間に仲良くなれる“3つのポイント”
 子育て中に悩むのはママ友との関係。なかなか仲良しママができずに苦労する人も多いのです。けれど実はとある3つのポイントを...
日陰でのんびりだったのに…西日の暑さに固まる“にゃんたま”
 ニャンタマニアのみなさま、残暑お見舞い申し上げます。  暑い日は、スーパーの鮮魚売り場に行って涼むのが最高。 ...
コロナ太り解消!デルフィニウムの青い花で食欲コントロール
 やたらと長い梅雨がやっと終わったな……と思ったら、すぐに連日の灼熱地獄。ただ息を吸っているだけでも死ぬ思いなのに、加え...
「俺と結婚してよかったと思ってる?」突然の質問の真意とは
 郊外に念願の一軒家を手に入れた、1組の「パワー夫婦」。会社への通勤には少々不便な地でも、テレワークがメインの今は「少し...
クールでダンディなボス猫“にゃんたま” 鋭い視線にドキッ!
 映画「ゴッドファーザー」の愛のテーマ♪ が聞こえてきそう。  きょうは、圧倒的なカリスマ性で猫島の組織をまとめる...
「どうせ私なんて…」自己肯定感が低い人が陥る“恋愛のワナ”
 生活様式や経済環境の変化で、不安を感じやすい状況が続いていますよね。自分に自信が持てない状態――「自己肯定感が低い」状...
離婚直後だからこそ…!新しい交友関係に飛び込むメリット
 離婚したばかりの時って、なんとなく世間に後ろめたい気がしませんか。私は人と会うのが怖くなり、友人の結婚式をお断りしてし...
冷えたガラスが気持ちいい♡夏が苦手なフワフワ“にゃんたま”
 きょうは、空中浮遊のにゃんたまωにロックオン。  長毛種の猫にとって、日本の夏は……湿度サイアク! あつくるしい...
「天命」を受け入れ死にゆく友人へ…最期にしてあげたいこと
 考えてみるとお花屋さんというお商売は、亡くなるご本人やそのご家族、あるいは、その知人との距離が微妙に近い不思議な職業で...
ガリガリ~♪ 爪とぎでストレス発散の揺れる“にゃんたま”君
 きょうは、爪とぎ中のにゃんたまωにロックオン。  ガリガリガリ♪♪♪ ストレス発散!きもちイイな~!  猫...
貯金がないのに急な入院や手術…高額療養費制度で乗り切ろう
 病気入院や手術が急に決まったとき、すぐに直面するのが治療費と収入に関する不安です。例えば日本人女性に多い子宮頸がんは若...
気になる白猫を見つめて…片思い中の“にゃんたま”の後ろ姿
 仲間たちが噂していた「白ユリのような可憐な女の子」があっちにいる!!!  きょうは、スグに声を掛けず、まだ若い白...
香りが苦手な人も ニューヨーカー直伝「パクチー」の食べ方
 アメリカ、特にニューヨークではメキシコ料理、ベトナム料理、中華料理が人気です。そして、それらの料理にはパクチーがよく使...