再婚はバツ1限定! 働きたくないから甲斐性ある妻を狙った夫

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-03-26 06:00
投稿日:2022-03-26 06:00
冷酷と激情のあいだvol.83〜女性編〜」では、再婚した夫が仕事に意欲を見せず、収入が低下していることに苦しむ妻・優奈さん(仮名・37歳女性)の不満をお届けしました。
 ところが夫であるタカユキさん(仮名・41歳男性)は、この事態については「計画通り」だと満足しているようなのです。いったいどういうことなのでしょうか。

働くのが嫌いなんです

「僕、働くのが嫌いなんですよね。人付き合いも好きじゃないし、できることなら家で一日中ゴロゴロして、最低限の生活が送れれば満足です。

 でも、前回の結婚ではそういう夢を実現したいっていう僕と、それじゃあ困るっていう妻とで未来が描けなくなって。それで離婚をしました」

 離婚後には、ひとりで生活を送らなくてはならなくなったことから「とりあえず人並みに仕事をした」と言うタカユキさん。

 しかし優奈さんという再婚相手を見つけたことで、タカユキさんは自分が理想とする働き方を手に入れるチャンスを得たと感じています。

養ってくれる妻には尊敬と愛情

「今の妻と出会った時に、この人なら僕を養えそうだなと思ったのが、結婚を決めた理由です。愛情ですか? もちろん、ありますよ。僕を養おうとしてくれる女性に対しては、尊敬と愛しかありませんよ。

 妻は、それなりに収入があるので、僕が働かなくても夫婦ふたりなら十分に暮らせます。まぁ、贅沢はできませんけど、僕はもともと贅沢が苦手なので問題なし。

 妻と入籍して少し経ったときに、正社員として働くのは辞めて、それまでの職場で業務委託で契約してもらいました。

 おかげで自分の好きなペースで働けますし、約束したことだけ期日までにやっておけばいいので、僕はやっと理想の生き方を手に入れることができて満足です」

 妻が自分に対して不満を抱いているのは「理解はしている」とのこと。しかし「変えるつもりはないですし、再び正社員できちんと働けと言われても無理です」と、タカユキさんは言い切ります。

開き直りの先にある夢とは

「だから、妻には僕がこういう人間だということを理解してもらいたいですよね」と、ある意味で“開き直り”とも受け取れる口調で話します。

「それに……、僕たちはお互いに再婚同士だから、今回は前回よりも離婚へのハードルが高いはずです。だから妻も、バツが増えるくらいならこのままでいいかなって思ってくれるんじゃないかなって気がしますね。これも今回の結婚を決めるにあたっては重要な部分でした。

 それとね僕、もうひとつ夢があるんですよ。家でゴロゴロ過ごせるようになったら猫を飼いたいなってずっと思っていました。今の家は妻が僕と結婚する前に買ったマンションですけど、ペットOKなんです! だからそろそろ、こっちの夢も叶いそうだなぁとワクワクしているんです。

 40歳を過ぎてようやく、自分の理想とする生き方を手に入れることができましたよ。夢って願い続ければ叶うって聞くけれど、本当ですね」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「気になる人」と「好きになる人」の違いとは? 自分の恋愛感情を6つの判断軸で考えてみよう
「気になる男性がいるけど、恋愛感情として好きになっているかはわからない…」と自分の気持ちに疑問を抱いている女性、必見。今...
恋バナ調査隊 2025-04-10 06:00 ラブ
「浮気してね?」男性の怪しい言動5選。意外でも深掘りしてみる価値あり
 今回は、男性の浮気を見破ったきっかけについて女性に話をうかがいました。中には意外な言動から見抜いた女性も! ちょっとで...
恋バナ調査隊 2025-04-09 06:00 ラブ
お花見デートの失敗談5選。飲みすぎ→リバースで大ヒンシュク! 桜とともに恋が散った…
 お花見デートのシーズン到来! 「気になる彼と約束してる」なんて女性もいるのではないでしょうか?  そこで今回は、お花...
恋バナ調査隊 2025-04-08 06:00 ラブ
マッチングアプリの意外な成功談4選。まさかの恋愛成就、“加工詐欺”は悪い話とは限らない?
 今回は、マッチングアプリでの意外な成功談を紹介します。マッチングアプリには下心しかないヤリモク男が溢れている印象ですが...
恋バナ調査隊 2025-04-08 06:00 ラブ
彼が萎える彼女の言動7選。遅刻、スマホチェック以外にクチャラー、口ヒゲもドン引きの対象に…
 彼にドン引きされた経験はありませんか? 今回は男性が「マジで萎えるからやめて」とドン引きする彼女の行動をご紹介します...
恋バナ調査隊 2025-04-07 06:00 ラブ
既読スルーをくらって連絡が途絶えた…ラリーが続くやり取りとは? 思わず返したくなるLINEテク3選
 気になる男性からのLINEが途絶えると、「脈なしなのかな?」「また送ったら迷惑かな…」と考えてしまうでしょう。  そ...
恋バナ調査隊 2025-04-07 06:00 ラブ
家事をしない夫への“プチ仕返し”3選。気が済んだら、上手に心を入れ替えさせるコツ3つで改善を
 今の時代は、夫婦共働き世帯が多いですよね。それなのに家事をしない夫に、イライラがつのって爆発寸前の妻たちも大勢います。...
恋バナ調査隊 2025-04-06 06:00 ラブ
「俺のこと好き?」LINEのダメな返し方3選。“真の正解のヒント”は彼との前後の会話にあり
 好きな彼から「俺のこと好き?」とLINEがきたら、あなたはどう返すでしょうか?  3人の男性に「これは嫌だな」「ちょ...
恋バナ調査隊 2025-04-06 06:00 ラブ
「腐れ縁でも寂しくなる」社会に強い不満を持つ55歳男性の別れの予感
「冷酷と激情のあいだvol.240〜女性編〜」では法律婚を選択せず交際10年を迎えた、一回り上の恋人・ハルトシさん(55...
並木まき 2025-04-05 06:00 ラブ
老害予備軍それとも男の更年期? ひと回り上の恋人の豹変ぶりに慄く43歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-05 06:00 ラブ
【漫画】「彼女のフリをして欲しい」そんな顔で見ないで…元同僚がたくらむ“偽装恋人”計画『プラチナム』#3
【『プラチナム』あらすじ】  広告代理店を不当に解雇された真中愛は、現在フリーライターとして新たな仕事を探し中。今日も...
【漫画】元同期のシゴデキ男が「俺の時間、体で返してくれ」。それってどういう意味?『プラチナム』#2
【『プラチナム』あらすじ】  広告代理店を不当に解雇された真中愛は、現在フリーライターとして新たな仕事を探し中。今日も...
【漫画】同期NO.1男と5年ぶりの再会…「今日は会えてよかった」と彼が耳元で囁いた『プラチナム』#1
【『プラチナム』あらすじ】  広告代理店を不当に解雇された真中愛は、現在フリーライターとして新たな仕事を探し中。今日も...
浮気男の「10年待ってる」にグラリ…女心をかき乱す元彼からの嬉しいLINE3選
 元彼と別れた原因によっては「復縁は絶対にしない」「戻っちゃダメだ」と思うこともあるでしょう。でも、元彼からこんな嬉しい...
恋バナ調査隊 2025-04-05 06:00 ラブ
いい男はシェアする時代? 呉服屋・イケメン若旦那の色仕掛け営業「僕が見立てたんですが…」#1
 不倫の多くには、「後ろめたさ」「嫉妬」が付きまとう。でも多様性の現在、イケメン男性やハイスぺ男性と「シェア不倫」するの...
蒼井凜花 2025-04-04 06:00 ラブ
雨でドタキャンされても諦めない! 男心をくすぐる6つのモテテク
 待ちに待った好きな人とのデート。雨でドタキャンになったらガッカリしますよね。そこで今回は対策を6つ、ご紹介します。
恋バナ調査隊 2025-04-04 06:00 ラブ