「肉体関係なしのパパ活ですよ?」開き直って妻を見下す夫

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-05-21 06:00
投稿日:2022-05-21 06:00
冷酷と激情のあいだvol.91〜女性編〜」では、夫であるヒロノブさんのパパ活に悩む妻・仁美さん(仮名・42歳)の覚悟をお届けしました。
 すでに離婚への準備を進めているという仁美さんに対し、今もパパ活をやめていないというヒロノブさん。家庭が壊れる寸前まできている今、ヒロノブさんは家族やパパ活についてどう思っているのでしょうか。

何がいけないのかさっぱりわからない

「正直なことを言えば、パパ活のパパをすることの何がいけないのかさっぱりわかりません。だって、女の子とはただ食事をして、ちょっとしたプレゼントを買ってあげるくらいの関係です。

 カラダの関係はもっていないので、浮気にも不倫にもならないじゃないですか? それなのに妻は、僕のパパ活に目くじらを立てて怒るので、家庭は居心地が悪いったらないですよ」

 パパ活については、悪びれる様子が一切ないヒロノブさん。それどころか「そんなことで怒る妻に対して、理解できない」と首をかしげます。

「僕は会社員ですので、パパ活って言っても、使っているお金なんてかわいいものですよ。経営者をしている友人なんかは、パパ活にかなりのお金を使っているらしいですし。

 それでも、彼らからは妻に怒られたなんて話は聞いたことがありません。ウチの妻はどうしてここまで心が狭いのかなって思いますね」

妻が離婚を選ぶとは思えない

 ヒロノブさんのパパ活が家庭に発覚したのをきっかけに、妻との仲は冷え切っており、今では家庭に「1ミリの居場所もない」と語るヒロノブさん。

 しかし妻は、自分と今すぐに離婚することはできないだろうと読んでいるそうです。

「まず妻は、結婚後にはパート以外に仕事をしたことがないので、今のご時世だとまともに就職するのは難しいと思いますからね。

 年齢的にもキャリアもスキルもない妻みたいな女性を、積極的に採用してくれる企業は少ないんじゃないのって気がします。

 それに、ウチの娘はまだ中学生ですから、これからまだまだ父親の存在が必要な年頃じゃないですか。そんなときに保守的な妻が、あえて離婚を選ぶとは思えませんね。

 え? たかを括りすぎじゃないかって? うーん、確かにそうかもしれないけれど、でも現実論として妻が僕と離婚して自活できるとは思えないですよ。それほどのパワーがある女性じゃないしね。

 だから妻は、僕のパパ活なんて“かわいい遊びだ”程度に目を瞑るべきなのに、最近では『あなたがパパ活をやめないなら、私にも考えがある』とかって脅しのような言葉も吐くのが不愉快ですね。

 まぁ、やれるものならやってみれば? って感じです。肉体関係のあるパパ活ではないので、不倫の慰謝料とかも取れないと思いますし。

 騒ぐだけ妻の損だと思いますけどねぇ」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。

 少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


梅雨のデートで湿度よりイチャ度が上がる!?【屋内・外出編】
 梅雨の時期になると、どんよりとした空に降り続く雨でなかなか「外デート」という気分にはなりませんよね。  そこで今回は...
恋バナ調査隊 2022-06-12 06:00 ラブ
性格の不一致で離婚 元夫の復縁アプローチに不信感を抱く女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-06-11 06:00 ラブ
両親の介護問題から“着火”→元妻への愛が再燃したこじらせ男
「冷酷と激情のあいだvol.94〜女性編〜」では、元夫のカズトさんから3年ぶりに連絡がきて復縁を迫られている女性・亜紀子...
並木まき 2022-06-11 06:00 ラブ
「女として見られない」発言は男性からのレッドカードです…
 男性から「女として見られない」と言われた経験はありませんか? もしあるのなら、危機感を持つべきかもしれません。  一...
恋バナ調査隊 2022-06-11 06:00 ラブ
「個人情報全部晒すから」サレ妻が不倫相手に送った復讐LINE
 テレビを賑わす不倫の話題。でも、一般社会でも不倫をしている人は多いようです。旦那に不倫をされた「サレ妻」が不倫相手に送...
恋バナ調査隊 2022-06-11 06:00 ラブ
彼氏と会えない時の不安対策 “出して・埋めて・先手”がいい
 彼氏と会えない時は寂しく感じますよね。寂しさが募ってくると、次第に不安も襲ってくるでしょう。  そんな時はどのように...
恋バナ調査隊 2022-06-11 06:00 ラブ
思いやりがない彼氏を引いちまった!でも別れたくない貴女へ
 思い続けていた男性と付き合ってみたら、実は「思いやりのない人だった」と気づくこともありますよね。そんな彼の言動に不安に...
恋バナ調査隊 2022-06-10 06:00 ラブ
サプライズ成功の秘訣 達人は“ダミーから本命プレ”で心掴む
 大好きな彼の誕生日や記念日に、ただお祝いするのではなく「サプライズ」で思い切り喜ばせたい! と思ったことがある人は多い...
恋バナ調査隊 2022-06-09 06:00 ラブ
年下男子が猛アタック!“羨ま”年上女性の行動を考察してみた
 ガツガツしすぎて年下男子に逃げられてしまう年上女性もいれば、のんびりしているように見えるのに年下男子に追いかけられてい...
内藤みか 2022-06-09 06:00 ラブ
「俺、離婚するから」と不倫相手 嘘か誠か“本音”を見抜く3点
 妻がいる男性と不倫をしてしまう女性が近年増えているようです。そんな不倫男たちが必ず言うセリフが「妻とは離婚する」という...
恋バナ調査隊 2022-06-09 06:00 ラブ
「距離を置こう」は別れる前のクッション 冷却期間や対処法
 大好きな彼氏から、「距離を置こう」と言われたらショックですよね。自分は距離を置きたくないから拒否した方がいいのか、それ...
若林杏樹 2022-06-08 06:00 ラブ
浮気バレで「タヌキとニワトリ」の攻防! 修羅場LINEの行方
 修羅場といえば「浮気現場の目撃」といった、衝撃的な場面を思い浮かべる方が多いはず。相手が誰であれ、できることなら修羅場...
恋バナ調査隊 2022-06-08 06:00 ラブ
結婚を諦めた女性は最強かも!“願望ポイ捨て”から始まる幸せ
 結婚願望があるのに「出会いがない」と、焦りを感じている女性もいるでしょう。週末のたびに、婚活に出かけたりしても成果が得...
恋バナ調査隊 2022-06-08 06:00 ラブ
“女”にこだわった元妻 養育費5万円は愛娘へのせめてもの贖罪
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。私は大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻...
「子犬系男子」出現!手なずけ方法は? 相性のいい女性は?
「◯◯系男子」といった呼び方はいろいろありますが、今、特に話題なのが「子犬系男子」。対照的な意味を持つ、気まぐれタイプの...
恋バナ調査隊 2022-06-07 06:00 ラブ
ないないだらけ?「彼氏から毎日連絡がくる」に隠された心理
 大好きな彼氏から毎日連絡がくることを、あなたはどう感じるでしょうか?「それだけ私を思ってくれてるんだ」と嬉しく感じるか...
恋バナ調査隊 2022-06-07 06:00 ラブ