経験者直伝! 出産が「怖い」を「楽しい」に変える考え方

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-05-05 06:00
投稿日:2019-05-05 06:00
 出産を終えた後、必ずと言って良いほど女友達に聞かれたのが「怖くなかった?」「痛かった?」という言葉でした。出産の「怖さ」に対する思いは人それぞれですが、今回、経産婦でもある筆者が、出産が怖くなくなる考え方を伝授します!

出産が「怖い」を「楽しい」に変える考え方

「出産は鼻からスイカを出すほど痛い」という例えがありますが、そもそも、誰も鼻からスイカを出したことはないですし、鼻の穴は子宮口のように伸びません。

 痛みを感じる強さも、出産方法も時間も全然違う。つまり、人の意見なんてアテにならないのです。(この記事含め)……と前置きをした上で、出産が「怖い」を「楽しい」に変える考え方を見ていきましょう!

人生において出産はどのくらいの時間かを考える

 初産婦が出産にかかる時間は、一般的に12〜15時間。もちろん、経産婦か、帝王切開か、など、ケースによっても変わってきます。

 でも、考えてみてください。1年間は365日=8,760時間。もしも人生90年だとしたら、788,400時間分の12〜15時間だということ。これをどう捉えるかは人それぞれですが、実際、とても少なくないですか?

 ちなみに、筆者周りで最も出産に時間がかかった方は3日間=72時間です。これはさすがに多い気がしますが……!でも、どんな出産でも1週間後には全てが終わっているのです。怖がるよりも、来週の今日、赤ちゃんのオムツを替えている自分を想像した方が断然楽しいでしょう。

あの人もこの人も産んだんだから「自分にもできる!」と思う

 世の中には、10代で子どもを産む人も多くいます。学生時代の友人も、自分の母も、隣の家のおばちゃんも、あの女性芸能人も産んでいるのです。要は、あの人もこの人も産んでいるということ。人によっては、その痛みを何回も味わっているのです。

 そう考えると「自分にできるかも!」と、思えませんか?

「男性が出産時の痛みを与えられると死に至る」と言われることもありますが、逆に考えると、「出産」は女性だけに備わった素晴らしい能力だということ。誇りに思いましょう。

「美しく記録に残る」と誓う

 出産時、「痛い!」と叫びまくり、夫に罵詈雑言を食らわせた友人がいます。出産後にビデオに映った自分の姿を見て、誰にも見せられずにお蔵入りさせたのだとか。そんな彼女からもらったアドバイスは、「我を忘れないで!」でした。

 叫んでも痛みは消えないのですから、どうせなら「美しく記録に残る」と誓って、出産に臨みましょう。そんな筆者は彼女のおかげで暴挙に出ることもなく、意外にも自制心を持ったまま出産に挑めました。

(※ちなみに、出産の前には眉ティントを施しました。汗まみれでひどい状態でしたが、眉毛有りで写真に残りました。と、参考までに)

お腹の赤ちゃんと「やっと会える」と思う

 つわり、むくみ、体型の変化など、自分を二の次にしてお腹の中の赤ちゃんを守ってきた数カ月。そんな赤ちゃんと「やっと会える」のが、出産なのです。

 出産直前に「怖い」という気持ちが芽生える方も多いようですが、そんな時こそ、「早く会いたいね」「ちゃんと産むから任せなさい」と、声をかけてあげましょう。あらためて「ママ」として気持ちが奮い立ち、前向きになるのを感じられるはずですよ。

嵐が吹き荒れるほど、いつか良いネタになる

 そんな筆者にとって出産は、「人生史上最大の痛みって、どんな感じなんだろう?」と、ただただ「興味」が大きく。

 トラブル続きでしたが、「すごい!本当に痛い!」と言うと、「当たり前よ!」なんてベテラン助産師さんに笑われた次第です。そんな痛みは、すでに覚えていませんが。

 妊娠は、出産への「乗りかかった船」。いつかママ友達と、いかに自分の出産が壮絶であったかを語る時間が来るのです。嵐が吹き荒れるほど、いつか良いネタになるんですから!

 出産を楽しむ思考回路を頭の片隅に置きつつ、思い切って航海に踏み出してみてくださいね。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


誰かに紹介する?したくない?付き合う人の選び方は単純明快
 親や先輩から「付き合う人は選んだほうがいいよ」と言われた経験はありませんか?  お恥ずかしいのですが、私は30歳に...
汚部屋ではないけれど…「片づけられない女」を卒業したい!
 自分の部屋を見回したとき「ぐちゃぐちゃしてる」「誰にも見られたくない」と感じる人は、もしかすると「片付けられない女」か...
「授乳するの気持ち悪い」と落ち込んだ日 2022.11.25(金)
 皆さん、授乳にどんなイメージを持っていますか。母と子が触れ合う大切な時間? 母親が自らの栄養を子に分け与える神聖な行為...
ノーパン生活の実態! 解放感と掃除面倒を天秤にかけたら…
 芸能人でも、ノーパン生活を公言している人は多いですよね。気が楽そうな気はしますが、やはり防犯面では心配なことも……。果...
日向ぼっこで免疫力アップ! 自慢の“たまたま”もフワフワに
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「勤労感謝の日」働く自分やあの人に感謝!2022.11.23(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
花屋解説!コロナ禍の「喪中ハガキ・メール」お悔やみマナー
 今年もあと1カ月程度。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんも、年末の準備をしなければいけない時期になっておりました。 ...
「アヒル隊長 大冒険セット」再販に歓喜! 2022.11.22(火)
 昨年11月、数量限定発売されたバスクリン「きき湯とアヒル隊長 大冒険セット」。現在、再販しているのを知っていますか? ...
女から嫉妬されやすい女性の特徴 無意識ほど怖いものはない
 女性の中には、「なぜか同性から嫌われる」という人がいます。相手に何かしたわけでもないのに、初対面から嫌な態度を取られた...
SNS疲れしたあなたへ 30代は“中途半端な人間関係”の清算を
 いまや年齢に関係なく、多くの人が「使いこなして当たり前」のSNS。でも、表情も声色(こわいろ)も分からないSNS投稿で...
白×黒柄のカモフラ!? めちゃ尊い“たまたま”に心が洗われる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
外で心が乱されても居場所があれば大丈夫 2022.11.20(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ステージ衣装用の真っ赤なランジェリーで“魔法”にかかった
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
残業して当然なの? 子なし女性がイラッとした非常識LINE3選
 アラサー・アラフォー世代には、子持ち女性と子なし女性が混在しますよね。だからこそ、自分と環境が異なる女性へLINEする...
2022-11-19 06:00 ライフスタイル
“業界用語”炸裂トークにイラッ!「皆が知ってる」前提は危険
 みなさんは友達が同じ職種の方って、どのくらいいますか?  私はほとんどが自分とは違う業種で働いている人ばかりです。そ...
新宿から35分!「里地里山」で心に栄養を 2022.11.17(木)
「疲れたー、疲れたー、やっぱり疲れたー」  が、口癖になっている筆者に「日めくりコクハク」でもおなじみ、街の景観を...