更新日:2022-08-12 13:40
投稿日:2022-08-05 06:00
まさか童貞だったとは!
『えっ』と思いました。
もしかして、女性と付き合ったことはないの? もしかして、もしかして童貞……? いえ、今の時代、彼女がいなくても、プロに手ほどきを受けることもあるでしょうし……。
次の言葉を探していると、彼が口火を切りました。
『ずっと男子校で、勉強とバスケばかりしていたので、共学の大学に進学しても、女の子と話すらまともにできないんです。もっと勇気を持てればいいんですが……』
この一言で、彼が童貞だとわかりました」
「女の人を抱いたこと、ないの?」
――続けてください。
「そう思った瞬間、私、腰を浮かせて彼の隣に座りました。ハッとする彼の顔を見つめながら、『女の人を抱いたこと、ないの?』と訊いたんです。
我ながら、なんてハレンチだと思いつつも、彼は『はい……』とひと言。
そして『抱いてみたいと思う?』と訊くと、こっくりとうなずきました。
頬はもちろん、耳まで真っ赤に染めて……。
『もし……私が卒業させてあげるって言ったら……?』
そう彼の太ももに手を置くと、少しだけためらったのち、彼の手が私の手の甲に重ねてきたんです。
じっとりと汗ばんだ手が、彼の興奮を物語っていました。
続きは次回。
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