夫が求めても無理!倦怠感をなくす更年期の心得~専門家監修

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:01
投稿日:2022-09-22 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

1. 更年期の倦怠感! 疲れが抜けずやる気が起きない

 今回の相談は、れい子さん(52歳女性/仮名)から。

「なんだか疲れが抜けなくて……何もやる気がしないんです」

 気だるそうな様子で、れい子さんはえりのボスに打ち明けました。

「寝ても疲れが取れないし、朝からだるくてからだが重いんですよね……」

「そうなのね。たしかに、とても疲れてるみたいだわ」

 えりのボスも、心配そうな表情です。

「以前は当然のようにできていた家事も、やる気が湧かなくて。やらなければならない作業がたまってしまうと、気持ちが焦って余計に疲れてしまうんです」

 ため息をつくれい子さんに、えりのボスは言いました。

「更年期特有の倦怠感かもしれないわね。倦怠感は、多くの更年期女性が抱えている悩みなのよ。私にも経験があるわ」

「夫が求めてくる日があるんですけれど、私は疲れているから全然そんな気分になれなくて。夫婦関係が悪くなりそうで……それも不安です」

 背中を丸めて暗い表情をするれい子さんに、えりのボスは優しくほほえみかけます。

「更年期の不調には、基本的な生活習慣の見直しが肝心よ。倦怠感が軽くなる生活習慣のポイントをお伝えするわね」

 疲れきった顔で、えりのボスをじっと見つめるれい子さん。

 これは放っておけません!

2. 更年期の倦怠感はホルモンバランスの乱れが原因!?

「倦怠感は更年期の代表的な症状のひとつだけれど、なぜ更年期に疲れやすくなるかは、まだ十分には解明されていないの。女性ホルモンが急激に減少した結果、自律神経のバランスが乱れて、血行不良や身体機能の低下から疲労感につながると考えられているわ」

 えりのボスの話を聞いて、れい子さんは肩を落としました。

「更年期のせいなら、がまんするしかないですよね……」

「あら、がまんしなくていいのよ」

 えりのボスはにっこり笑います。

「更年期の倦怠感は、精神的なストレスで悪化しやすいといわれているの。だから、がまんや自分を責めるような考え方はおすすめしないわ」

「精神的なストレスが倦怠感に影響するんですか?」

「ええ。だるくて自分のからだが思うように動かなくなると、ついつい、自分に対してストレスを感じてしまうでしょう? でも、ストレスは自律神経のバランスを乱すから、さらに更年期の不調を悪化させてしまう場合があるのよ」

 なるほど……とうなずくれい子さん。

自律神経を整えるには、生活習慣の見直しが重要よ。具体的なポイントを教えるわね」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


なぜ人は酒に酔うのか?【薬剤師監修】さらば泥酔! 酒好きのための「上手な飲み方」完全ガイド
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
国民・玉木代表は好みだった? アラフォー女性「ハデなおばさん化」を回避する方法
 一時期世間を騒がせた、国民民主党の玉木雄一郎代表(来年3月3日まで役職停止)の不倫。特にお相手女性のファッションには、...
20代女子から“ママ活メイク”認定されるのは納得できん! 40代の上品な若作りメイクテクは?
 若作りを意識しすぎるアラフォー女性は気を付けて! もしかしたら年下女性から「あのアラフォー女性、もしかしてママ活中!?...
ボサ、ツル、ハミ、ポロリ…。セクシー下着&アンダーヘア処理の赤っ恥失敗談7選
 恋をした女性なら、一度はセクシー下着やアンダーヘアの処理に興味を持った経験があるはず。もちろん、彼氏や夫に喜ばれて大成...
生理期間は短縮できるの?【薬剤師監修】生理を早く終わらせたい、生理周期をズラしたい、生理の不快感ムリ!
 旅行や大切なイベントと生理が重なってしまい、憂鬱な気持ちになった経験を持つ女性は多いでしょう。そんなとき「生理が早く終...
40代以上「お疲れ顔」の原因は? 面倒でも時間がなくても「2つの工程だけ」は省略してはいけない
 40代後半くらいから、きちんとメイクもしているし、スキンケアにも気を配っているのに「疲れてる?」と聞かれてしまう頻度が...
お悩み:浮気していないのに性器がかゆい!【薬剤師監修】婚約破棄危機30代女性への処方箋
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
日常遣いのコスメ・美容費を節約したら…40代女に襲いかかった2つの悲劇
 長引く物価高の影響で、数年前とは比べものにならないほどの「節約生活」を強いられている、大人世代も増えているよう。  ...
んー強烈ッ!100年の恋も冷める彼氏の体臭、我慢するしかないの?【薬剤師が解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
Over40のイマイチまつげは「プチプラマスカラ」で解決! 美容家がガチンコ愛用の優秀アイテム2選
 40代、50代と年代が上がるにつれて避けて通れないのが、まつ毛のお悩み。  若かりし頃と比べると、細くなったり短くな...
えっ、フェイスマスクは毎日しない方がいいの?【美容のウソ・ホント】医師3人の意外な回答/専門家監修
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
「まぶたのたるみ」原因と予防法。おでこのシワにボトックスが不向きな人は注意【目元の美容専門医師が解説】
 東京・赤坂にある「イートップクリニック」院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、...
VIO脱毛“つるつる”の後悔5選。ハードルまたいだけど「全部なくす」のは早すぎた?
 VIO脱毛は、ほかの部位と比べてハードルが高いと感じますよね。その一方で、毛を全部なくす「ハイジニーナ」にして、「やり...
30代でもう更年期?【薬剤師監修】原因不明のイライラモヤモヤ…「プレ更年期」の症状と軽減方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
聞こえづらさの“元凶”はあのイヤホン!? 【薬剤師監修】老化以外に考えられる意外な原因の正体
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代の“愛されボディ”ってなに? 自分をもっと好きになるための美習慣&エクササイズ
 40代になると、どうしても筋肉量が落ちてきたり、たるみが気になったりと20代と同じにはいきません。  でも、40代な...