更新日:2019-10-10 21:40
投稿日:2019-05-07 06:00
私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。私のように今後、ひとりでがんを告知され、がんに立ち向かっていく方々に、私の経験をお伝えできればと思っています。
誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。
誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。
本当に「2人に1人」は、がん?
花言葉は思いやり (写真:iStock)
【Note.01】
「2人に1人はがんに罹患する時代」とメディアは喧伝します。それは事実ですが、数字のからくりも、もちろん、あるわけです。
その数字は現在の高齢化社会の縮図。たしかに60代を超えるとがん罹患率はぐんと上がるけれど、私のような40代でのがん罹患数は400人に1人(国立がん研究センター対策情報センター「がん登録・統計」参照)なのです。私の罹患した子宮頸がんの罹患数は40~44歳で3333人に1人(同)。結構大きな学校にも1人いないわけです。少なくとも私の世代ではがんを身近に感じている人はいません。
かつての私もそうでした。家族の誰もがんになっていない、被爆者手帳を持っている89歳の祖母ですらぴんぴんしていました。
ただし、“予兆”はあったんです。
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