「いつか」じゃなくて「きょう」行こう 2023.1.29(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-01-29 06:00
投稿日:2023-01-29 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 ある時期、帰り道にずっと気になっていたお店があった。建物の2階にあるお店で中の様子が見えず、なかなか高級そうだったこともあって、当時はひとりで階段をのぼる勇気が出なかった。

 そこから数年後、少しは自由にお金を使えるようになって、初めてお店に入った日。

 料理の注文をする際、店員さんに「前から来たかったんです」と伝えたら、「うち、先月からで……」と申し訳なさそうに言われてしまった。

「いつか心の準備ができたら」「見合う立場になったら」なんて、言葉と行動に移さなければないも同じ。あの時、こうしておけば良かったと悔やんでももう遅い。

 だから、気になる場所があったら「きょう」行こう。恋に落ちたと思ったら「いま」伝えよう。

 でないと、その人。あした運命の人に出会っちゃうかもしれないよ?

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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