小鳥の目線で見たら大したことないかも 2022.12.14(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2022-12-14 06:00
投稿日:2022-12-14 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 ゴールがないタイプの問題で悩んでいる時、はたまたドツボにハマってしまった時の簡単な対処法って知ってる?

 あ、ごめんね! 最初に言っておくと解決策ではなくて、その場しのぎの対処療法的なものなんだけど……。

 シマエナガちゃんみたいに枝にちょこんととまって、自分の頭と置かれている状況を見下ろしてみるつもりで、つまりは小鳥の目線で自分を俯瞰して見るのはどうかなって。

 人間って基本、地面の近くで生きてるからさ。ちょっと目線を変えたら、気分だって変わると思うんだ。別に小鳥じゃなくたって、馬だって猫だって魚だっていいから、何か好きな動物を思い浮かべてみたらいいんだよ。

 馬は視野が350度あるらしいし、猫だったら「そんなの他の誰かにやってもらえば?」とか言うだろうし、海の中はきっと陸とは違う秩序があるはず。

 そうこうしているうちに、その問題がスゥーっと消えてなくなっちゃえばいいんだけど、きっとそんなに都合よくはいかないんだろうね。

 だけど、正面から立ち向かうためには力がいるから、それをためておく時間稼ぎくらいにはなるんじゃないかな。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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