エイジング化粧品に変えるのはいつから? サインの見極め方

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-05-15 17:02
投稿日:2019-05-09 06:00
 エイジング化粧品に変えるタイミングはいつ?とお悩みの女性は多いでしょう。「まだまだ若いのに、エイジングケアなんてしたくない!」と、現実を認めたくないのも分かりますが、始めるタイミングを逃さないことが将来の美肌を作る秘訣!今回は、そのサインの見極め方をお伝えしていきます。

エイジング化粧品ってどんなもの?いつから始めるべき?

 まずは、エイジング化粧品の基礎知識!どんなケアを指すのか、世の女性たちはいつから始めているのか、チェックしてみましょう。

エイジング化粧品とは

 エイジング化粧品とは、その名の通り加齢をケアする化粧品のこと。エイジング化粧品には紫外線や乾燥などの外的刺激から肌を守る成分や、加齢を食い止める成分などが配合されています。

「エイジング」という名前が付いていることで、比較的高齢の方が行うケアだと勘違いされがちですが、すでにある肌へのダメージを改善させつつ、将来の美肌作りにも一役買ってくれる優れたアイテムなのです。

エイジング化粧品に変えた方が良い理由

 30代に入ると、今まで問題なく使えていた化粧品が急に肌に合わなくなったと感じる女性は多いです。

 この理由は、肌内部の水分量や弾力を維持するコラーゲンやエラスチンなどの物質が、20代をピークに急激に減少することと関係しています。この影響で肌が乾燥しやすくなり、肌のバリア機能が衰えて外的刺激に弱い肌質へと変化してしまうのです。

 エイジング化粧品は、加齢に伴い衰えがちな年齢肌を考えて作られているため、不足しがちな保湿成分やアンチエイジング成分をたっぷりと外部から補ってくれます。

一般的には30代から始める女性が多い

 リサーチしてみると、エイジング化粧品に変えるタイミングは30代が圧倒的に多いです。

 でも、肌状態は人それぞれ。例えば、紫外線をどれだけ浴びてきたか、もともと乾燥しやすい肌質か、など、個人差が大きく、人によっては20代からエイジングサインが出ていることもあるため、始めるタイミングを見誤らないようにすることが肝心です。

こんなエイジングサインを感じたら要注意!

 一見、トラブルがない肌状態でも、加齢の波は確実に肌にも襲いかかってきます。そこで、こんなチェックリストを用意しました。鏡を見て以下のポイントをチェックしてみましょう。

【こんなエイジングサインに注意!】

・鼻から頬にかけて毛穴が目立つようになった
・笑うと目元や口元の細かいシワが目立つ
・ほうれい線や目尻、ひたいのシワがくっきりとしてきた
・目の下のクマやくすみで肌のトーンが暗く見える
・肌全体のたるみを感じる
・シミが出てきたor濃くなってきた
・ニキビ跡が治りにくくなってきた
・頬を持ち上げると毛穴がなくなる
・枕の跡が消えない
・アイラインが綺麗に引けなくなった

 上記のポイント以外にも、「肌質が今までとは違う」と感じたら、それがエイジング化粧品への移行時期でもあるかもしれません。小さな変化を見逃さないように、毎日のスキンケアを丁寧に行うことも大切ですね。

エイジング化粧品の選び方のポイント

 大手メーカーからプチプラ化粧品まで、エイジングケアができる商品は多岐に渡ります。どんなことに注目して選べば良いのか、押さえておきたいポイントをお伝えします。

保湿成分+αの成分に注目する

「エイジング化粧品」と記載されているからといって、どれでもOKというわけではありません!自分の肌悩みを改善してくれる成分が、きちんと配合されているかをしっかりチェックしましょう。

【悩み別おすすめ成分】

・シミ・そばかす……メラニンを還元するとされる成分(ビタミンC誘導体など)

・シワ・たるみ……肌内部のコラーゲンを増やすとされる成分(レチノールなど)

 ただし、シミ・そばかす用であれ、シワ・たるみ用であれ、エイジングケアの1番の基本は「保湿」です。本来の肌の力が加齢によって弱まるからこそ、セラミドなどの優れた保湿成分が配合されているかどうかも重要ですよ。

 また、シミやシワを改善させる成分は少なからず肌への刺激が強い成分も多いため、肌が弱い方はサンプルを使用したり、パッチテストを行ってから始めると安心です。

続けられる価格かどうか

 エイジング化粧品は、比較的高価な価格帯のものが多いです。基本的に化粧品は継続することで効果が出やすくなると言われているため、続けられる価格帯のものかどうかをチェックするのも大切。

 高価な化粧品をケチケチ使うよりは、価格帯を落としてでも十分に保湿を行った方が◎。高い=必ずしも良いという訳ではないため、自分の肌と相談しながら愛用できる化粧品を探してみてくださいね。

化粧品に頼ったエイジングケアでは不十分!中からのケアを併用するのが◎

 残念なことに、エイジング化粧品を使っているからといって、加齢の影響を全て食い止めることはできません。スキンケア以外にも睡眠の質に気を遣ったり、ビタミンが多く含まれる食事を摂るなどの工夫が肝心でしょう。肌のたるみをリフトアップできる「顔トレ」なんかもおすすめです。

 肌状態は手をかけた分だけ、確実に良くすることができます。ぜひ、自分の肌に合う化粧品を見つけて、将来の美肌をキープしてくださいね♪

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

ビューティー 新着一覧


日焼け止めも日傘もめんどくさい! ズボラ女に捧ぐ夏の「美肌キープ」対策。高級コスメより大切なことって?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
そのダイエット、骨格タイプに合ってないかもよ。診断別に“理想の痩せ方”がある? ナチュラルは全身運動が◎【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
女性は“脱水リスク”が高い理由。猛暑で「喉が渇いた」時にはもう遅いって知ってた?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
髪の日焼け、忘れてない? 夏の紫外線対策とヘアケア方法をおさらいしましょ
 夏の強い紫外線が、肌だけでなく髪の毛にもダメージを与えるのをご存じですか? 毎日しっかりスキンケアしていても、髪がパサ...
ギリギリ…恥ずかしい“歯ぎしり”どうすればいいの~!? 睡眠不足や肩凝り、4つのリスクと対処法【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
実は損する? 2wayコスメは「のっぺり顔」の危険アリ。かしこい買い方を美容家が教えます
 美容でも、節約を心がけたい! けれど、もしもその節約術が「間違いだらけ」だったとしたら…?  時短美容家の並木まきが...
「腸活」で“幸福感”が上がるってホント? 嬉しい4つの効果と手軽に始められる3つの方法【医療従事者監修】
 最近注目されている「腸活」は、腸内環境を整えることで免疫力や代謝、メンタルまでサポートしてくれる健康習慣です。  実...
粉薬×ジュースは“相性”があるってホント? 飲みにくい粉薬はこう対処するのが正解【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
日焼け止め、重ねたら「効果もアップ」するの? 下地を塗る順番も聞いてみた/医師監修
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
あっつ…夏の不眠、どうにかできない? 熱帯夜に「ぐっすり眠る」ための4つの方法【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
去年の「日焼け止め」使っていい? 意外と知らない買い替え時期、あの場所での保管は極力避けて!/医師監修
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
「ジェネリック医薬品」って何が違うの? いまさら聞けないメリット・デメリット【薬剤師解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
紫外線は“顔のたるみ”の大敵です! 老化だから…って諦める前に試したい4つのこと【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ひぃ~! ツヤ肌ファンデ→数時間でドロドロに…。大人世代が「買って後悔する」コスメのポイント【美容家解説】
 炎天下でもドロドロ顔面を回避したい40代にとってファンデーション選びは死活問題。最近では比較的安価なツヤ肌ファンデーシ...
「化粧めんどい界隈」に伝えたい。ずぼらな私が発見した“ラクして可愛いを作れる”6つのウラ技
「あと15分で家を出なくちゃいけないのに、まだメイクできてない! 手抜き感は出さずにパパッと終わらせたい!」「出勤しなき...
えっ、食物繊維が逆に「便秘の原因」になるってホント? “正しい摂り方”を知っておかなきゃ【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...