更新日:2020-01-11 07:06
投稿日:2019-05-25 06:00
二人分の生活費をまかなうため、仕方なく風俗店でバイトしていた美沙さん。健斗には隠していたのに、ある夜突然、源氏名で呼ばれて……!
楽しくてはじめた同棲生活だったのに
悲しみも嫉妬もわかず何も望まなくなった
健斗は美沙さんのスマホのパスワードを破り、検索履歴やメールを調べまくっていたのです。お店との連絡LINEから源氏名を把握していました。
もうダメだ、もう誤魔化せない――。
翌朝、平気な顔で朝食を食べている健斗に、美沙さんはおそるおそるたずねました。
「怒ってないの?」
「怒る? なんで?」
「だって……風俗の……」
「あのさ、お前なんか勘違いしてる? 彼女が売春してました、だったらショックだよね。でも、ちがうから。根本からちがうから!」
美沙さんは耳を疑いました。「嫉妬に怒り狂って殴ってくれたほうがマシでした。初めて体験する、最悪に不快な気持ち。彼女ですらない、じゃあ私は何なのか、と思うと吐き気がして、ほんとうに酸っぱい胃液が上がってきて……」。
言うだけ言うと、健斗はバイトに出かけてしまいました。でも、その日以降も美沙さんが作った料理を食べ、家事をさせ、光熱費も家賃も払わせつづけました。
さすがに美沙さんも気づいたのです。「これって、奴隷なのかも……」。
健斗が美沙さんのアパートに入りこんできたのは春、そのころは「生まれてはじめての同棲」が楽しくて仕方なかった。それなのに、夏も過ぎるころには威圧的な洗脳のせいで、何があっても何を言われても、悲しいともイヤだとも思わなくなっていました。
源氏名の件以降、健斗はどこかに外泊してくる日がありました。女ができたのかも、と思うのに嫉妬も悲しみも湧いてきません。
家事と会社とデリヘルで疲れはて、愛されることも自由に出かけることも望まなくなり、ただ過ぎていくだけの毎日。いつの間にか感情が動かなくなっていたのです。
ラブ 新着一覧
バツイチ女性の中には、「恋愛がしたい」と思いながらも引け目を感じ、恋愛に積極的になれない人がいます。「一度、結婚に“失...
コロナ禍以降、女性が求める理想の男性像が激変しています。今まではイケメンやお金持ちがかなりモテていましたが、その勢力は...
ストーカー問題に悩む人が多い昨今。心が満たされない人が多い時代のせいなのか、たった1人の元カレや元カノに執着してしまい...
年齢が上がれば上がるほど、あるいは仕事や趣味が充実すればするほどに、恋愛に対してハードルが高くなりますよね。過去に傷つ...
恋人と別れたら誰だって寂しく、悲しいものです。立ち直るまで時間がかかる人もいるでしょう。しかし、中には別れてから「彼女...
女性にとって“できる男”は憧れであり、理想的な恋愛相手ともいえるでしょう。しかし、できる男を落とすのは、簡単ではありま...
恋愛において、時には「理想とは違うけれど、とりあえず……」と、妥協で付き合うカップルもいますよね。そうなる理由はさまざ...
大好きな彼氏のことを心配するがゆえに、ついついお母さんみたいなLINEを入れてしまう彼女って多いですよね。女性としては...
周囲の友達がどんどん結婚しはじめると、少しずつ焦りを感じてしまいますよね。自分に自信がないわけではないけれど、「ほかの...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
「冷酷と激情のあいだvol.62〜女性編〜」では、同棲中の恋人・マナブさんのお酒にまつわる習慣に苛立つ女性・優希さんの苦...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。新しい出会いを探すメインツールとしてマッチングアプリ(出会いアプリ)は利用者...
恋愛には身を滅ぼすダメな恋愛と、自分を高めるいい恋愛が存在します。今回は、ダメな恋愛といい恋愛にはどんな違いがあるのか...
女性は、好きな男性と会えない時間が増えてくると、「彼はもう私のこと好きじゃないのかな……」と、そんなふうに感じる人も多...
彼は結婚するつもりがあるのかどうかは、恋愛中の女性ならどうしても気になってしまうところ。彼が将来のことを考えているのか...
あなたは人に甘えることに対して、どんな考えを持っていますか? もしも甘え下手なタイプなら、「人に甘えるのは弱い証拠」「...