あーイライラ!“鉄板”漢方でプレ更年期と戦う【薬剤師監修】

コクハク編集部
更新日:2023-02-02 06:00
投稿日:2023-02-02 06:00

3. これさえ知っておけば安心! プレ更年期におすすめの漢方薬

 さまざまな症状に悩まされるプレ更年期に、よく処方される漢方薬をご紹介します。

 漢方薬は、全体的な心とからだのバランスの乱れを回復させる働きを持つので、日本産婦人科学会の薬物治療としても推奨されています。

 代表的なものを知っておくと、専門家に相談するときにも便利です。

3-1. 加味逍遙散(かみしょうようさん)

肩こりは万病のもと(写真:iStock)
肩こりは万病のもと (写真:iStock)

 加味逍遙散は、プレ更年期や更年期障害の女性によく用いられる漢方薬です。肩こりや疲労感、不安などのある方の冷えや月経不順などに使われます。

 乱れがちな気(エネルギー)の流れを整えて、イライラや不安、のぼせなどの症状をやわらげます。血(けつ:からだを巡る栄養のこと)を補ったり、水分の巡りを改善させたりして、月経困難や冷え性などにも効果を発揮します。

3-2. 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

メンタル不調にも効く(写真:iStock)
メンタル不調にも効く (写真:iStock)

 柴胡加竜骨牡蛎湯は、がっちりとした方によく用いられる漢方薬です。

 気の流れをスムーズにすることで、動悸や不眠、イライラなどのメンタル症状に使われます。更年期以外の不安症状に用いられるケースもあります。

3-3. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

むくみや冷えを改善(写真:iStock)
むくみや冷えを改善 (写真:iStock)

 当帰芍薬散は疲れやすく、むくみがちで足腰の冷えが強い方に用いられる漢方薬です。貧血や倦怠感、頭痛や肩こりをはじめとした更年期症状などに用いられます。

 血の量を増やして流れをよくする働きがあるため、生理不順や血行不良にも効果的です。

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