あーイライラ!“鉄板”漢方でプレ更年期と戦う【薬剤師監修】

コクハク編集部
更新日:2023-02-02 06:00
投稿日:2023-02-02 06:00

4. 漢方の注意点

 漢方薬を選ぶときの注意点は、自分の体質に合ったものを選ぶこと。

 うまく体質に合った漢方薬を選ばないと、十分に効果が出ないだけでなく、副作用が起きる場合もあるので要注意です。そのため、漢方薬を購入するときは、できるだけ漢方に精通した医師、薬剤師に相談しましょう。

 3.でお伝えした漢方薬のほかにも、プレ更年期の症状で悩む女性におすすめの漢方薬はあるので、例として紹介します。

<プレ更年期の症状に悩む女性におすすめの漢方薬>

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):のぼせ気味で赤ら顔の傾向がある方の肩こりや頭痛、冷えのぼせなどに用います。

・加味帰脾湯(かみきひとう):血色が悪く虚弱気味の方の貧血や不眠、不安などに対して用います。

・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):怒りが抑えられない、イライラや不安、寝付けないなどの不眠に用いられます。

 漢方薬のメリットのひとつとして、症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できることが挙げられます。

 忙しい現代人にとって、栄養バランスの整った食事を1日3回摂り続けたり、毎日運動したりするのは難しい場合もあるでしょう。

 そんな場合は、毎日のサポートに漢方習慣をとり入れてみてはいかがでしょうか。お手頃価格で不調を改善したいという方は、医薬品の漢方薬をチェックしてみてくださいね。

5. 漢方薬はプレ更年期の不調におすすめ!

「えりのさん、今日はいろいろな漢方薬の話を聞かせてくれてありがとうございました。さっそく、漢方薬を試してみたいと思います」

 疑問や不安が解消できたためか、由里さんはとてもすっきりした様子。えりのボスは、由里さんにほほえみかけました。

「えぇ。プレ更年期や更年期の不調は漢方薬との相性がいいといわれているから、是非チェックしてみてね。自分の症状や体質に合った漢方薬を見極める必要があるから、専門家に相談すると安心よ」

「わかりました」

 うきうきした様子でサロンを去っていく由里さんを、えりのボスは見送ります。

「気になることがあったら、いつでもサロンにいらっしゃい」

「はい。是非よろしくお願いします!」

 女性にとって避けては通れない、プレ更年期や更年期。皆さんも、からだに生じるさまざまな変化に、戸惑うこともあるかもしれません。

 そんなときは漢方薬を上手に使って、すこやかな毎日に役立ててくださいね。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

 元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


キャンメイクのアイライナーに盲点…苦手な40女が目元に引くとこうなる
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
【直撃】「死んだ方がマシ」がん患者の拒否で悲痛の決意! 東大医師が女性器形成に力を注ぐワケ
 名器整形など、下半身に特化した医院「ヴェアリークリニック」。前編では実際に受けた有名人のお話しや、手術の種類などについ...
【直撃】三上悠亜や有名女優を名器に!密かなブーム「下半身整形」気になるあれこれを人気医師に聞いた
 有名人のお顔や体の整形公表は今や珍しくはありませんが、いまだ公表を憚られるパーツ、それがデリケートゾーンではないでしょ...
「地味な顔だから似合う服」足して引いてパッと華やぐコーディネート術
 地味な顔立ちの人は自信を持てなかったり、自分の良さを上手に表現し切れなかったりすることがあります。でも実は、地味な顔に...
40代女性は口ヒゲ注意!? 案外見られている口周りのムダ毛処理法&注意点
 40代女性は仕事や家事、育児などに忙しい年代です。とはいえ、自分に使う時間が少なくても「最低限、ムダ毛処理くらいはちゃ...
化粧水ジプシー脱出!敏感肌が落ち着く“千円以下”の最適解はあんな所に…
 長年愛用してきた化粧水が、自分の肌に合わなくなったことに気づいたのは昨年末のこと。そこから半年間は“化粧水ジプシー”だ...
小ジワもたるみも無問題!美容家ベタ惚れ“高発色”プチプラアイカラー3選
 40代、50代…と年齢を重ねるにつれ「アイシャドウの色がのらない…」と感じてはいませんか?  悲しいけれど大人世...
40代痩せたいなら背中を鍛える!見落としがちな「美スタイル」習慣3つ
 ダイエットをする際、お腹や足への成果を求めがちですが、ちょっと待って。40代で痩せたいと思うなら、見落としがちな「背中...
VIO脱毛のきっかけとメリット もじゃもじゃの自己処理から卒業したい!
 VIO脱毛は、ほかの部位と比べてハードルが高いと感じますよね。実際にVIOの脱毛をしてみたいけれど、なかなか勇気が出な...
湿気で髪が制御不能! 梅雨入り前に対策したい3つのこと&応急処置
 梅雨の季節の悩み事といえば、髪の毛のうねりや広がりですよね…。特に、癖っ毛や天然パーマ、猫っ毛の人は激しく共感している...
ファンデ不要?「プリマヴィスタの下地」だけ。40代10時間耐久の結果は
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
毛穴の黒ずみを抹殺したくてVOCEの付録にダイブ!高額美容液がめちゃ得
 毛穴が気になっていたので、VOCE7月号 通常版「毛穴ケア決定版BOX」の付録に飛びつきました! いろいろな種類のアイ...
雨の日のアホ毛どう封印? バックに忍ばせたいスティックと“最後”の対策
 梅雨の季節ですね…。湿気で髪の毛がうまくまとまらない日々が続くので、女性にとっては憂鬱なことこの上なし。特に、アホ毛に...
品薄なヴァセリンパック。試しにバームを直塗りしたら“ギョッ”な事態に…
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
BAの接客が苦手ですが何か?エトヴォス新作アイシャドーで意外なアプデ
 久しぶりにアイシャドーを新調しました。気になっていたETVOS(エトヴォス)のミネラルウォータリーシャドーです。 ...
40代、黒いおりものに不安MAX!もしや病気?薬剤師監修の原因と対策
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...