レズビアンオナニーLINEの相手は“ネカマ”美青年だった!#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-03-04 12:26
投稿日:2023-02-24 06:00

レズビアンマッチングアプリで会った彼女は「ネカマ」だった

――まさかの男の声が聞こえてきた。その続きをお聞かせください。

「あまりのショックに、全身に鳥肌が立ちました。心臓がバクバク鳴って、呼吸が震えて……とっさにLINE電話を切りました。

(リクは男……? 女性を装った、いわゆる『ネカマ』……写真の美女も別人……?)

 戦慄とともに、さまざまな疑問が湧き上がってきます。

 ただ、ここで逃げたくはなかった。心を落ち着けて、再度、LINE電話をしました。すると、すぐにリクが出たんです。

――もしもし、ユイ……。

 声はハスキーな低音ボイスで、やはり明らかに男性でした。LINE電話でオナニーをした時は囁くような声だったので、まったく分かりませんでしたが……。

 勇気を出して、問いかけたんです。

――あなた、男だったのね。なぜ、レズビアンのマッチングアプリで女を騙すようなことをしたの? 写真も別人でしょう?

 なるべく冷静さを心がけましたが、もてあそばれたショックが、攻撃的な口調となっていくのが分かりました。

男だけど、写真は本人であると主張

――レズビアンという点では騙したことになったけど、写真は僕本人だよ。

――えっ?

――正直に言う。僕は子供時代から、女の子と間違われるくらい『可愛い』と言われてきたんだ。2人の姉からおさがりのワンピースや着物を着せられたり、時には化粧をさせられて、『やだー、可愛い』なんておちょくられて……。


 中学生になると、両親が不在の時には、大学に通う姉たちの女友達を自宅に呼んで、皆の前でドレスやウィッグで『女装』させられて、見世物にされたことが何度もあった。キスをされたりペニスを弄(いじ)られたこともあった。今でいうと性的虐待だよね……。

 その悔しさに満ちた物言いは、とても嘘だとは思えません。

 だからといって、女性と偽って『レズビアンの出会い』を荒らすのも許されることではありませんよね。

最低な行為だと分かっていても

――性的虐待はつらかったと思う……でも、女性を騙すなんてひどい。

 私ははっきりと言いました。

――確かにひどいよね。自分でも最低だと思う。でも、ああやって出会い系サイトで憂さ晴らしをしなきゃ収まらないほど、過去の苦い記憶がよみがえってくるんだ。僕はつらかった。見世物にされて屈辱的な思いをしても、姉や姉の友達に従わなければいけなかったから。

――なぜ? 家族なのに、どうしてそんなひどいことを……? そもそもご両親に相談できなかったの? 

――両親には言えなかった。僕の母は再婚で、姉2人は父の連れ子。逆らえるはずないよ。

――どういうこと……?

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#6
「同じ敷地内に立つマンションの別棟」に不倫相手と住むH美さん(27歳・派遣)。LINEでの連絡は毎日、そして3日に一度は...
蒼井凜花 2021-09-17 06:00 エロコク
いかつい雰囲気を裏切る優しく繊細な刺激で極上オーガズムへ
 不良少年が捨て犬を保護した……そんな現場を目撃したら「超~いい人!」と思っちゃうのが人情というもの。好印象から悪印象へ...
桃子 2021-09-12 06:00 エロコク
20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#5
 不倫相手と同じ敷地内のマンションで新生活を始めたH美さん(27歳・派遣)。しかしある日、分譲のA棟に住む彼と賃貸のB棟...
蒼井凜花 2021-09-10 06:00 エロコク
精密ロボット機能搭載!“押す”&“こする”を備えた最新バイブ
 女性の性感帯はいまだ謎に包まれたところが多く、中でも最もミステリアスなのがGスポットでしょう。ラブグッズ界もこれまで、...
桃子 2021-09-05 06:00 エロコク
20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#4
 ついに不倫相手と同じマンションでの生活を始めたH美さん(27歳・派遣)。引っ越し当日は彼を部屋に招き入れ、新居で甘いセ...
蒼井凜花 2021-09-03 06:00 エロコク
レトロだけど新しい! ほかのバイブにはない気持ち良さ♡
 昨今はハイデザインなラブグッズが増える一方で、レトロなものはいつのまにやら少数派。「桃色GENERATION」は、10...
桃子 2021-08-29 06:00 エロコク
20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#3
 不倫相手のマンションに引っ越すことになった派遣OLのE美さん(27)。あまりにもリスキーな不倫だが、目くるめく快楽を知...
蒼井凜花 2021-08-29 21:10 エロコク
元カレでもいい…「リサイクルセックス」に走る女性の心理
 コロナ禍により、男女の出会いの機会が一気に減ったこの頃。あまりの出会いのなさに、元カレや元ダンナと再び関係を持つ女性が...
内藤みか 2021-08-26 06:00 エロコク
力で快感を引き出す電マしか知らない人ほど試してほしい一品
 エッチな目的のために電マを購入。でもそれだけでなく肩や腰のマッサージにも使っている女性、少なくないですよね。電マはパワ...
桃子 2021-08-22 06:00 エロコク
20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#2
 いまや日常にありふれている不倫。今回取材に応じてくれたE美さん(27歳・派遣)も、妻子ある男性と不倫をしている女性の一...
蒼井凜花 2021-08-20 06:00 エロコク
吸引グッズ火付け役の“妹分”が日本上陸!初心者もすぐ使える
 アパレルやコスメの世界では“姉妹ブランド”というものがよくあります。メインのブランドよりも価格帯が低めなのが“妹”。そ...
桃子 2021-08-15 06:00 エロコク
20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#1
 連日のように報道されている有名人の不倫……。有名人だけでなく、一般人も不倫に走ることはもはや珍しくない。  今回、取...
蒼井凜花 2024-08-22 17:23 エロコク
クリを内側にしっかり収めるよう計算され尽くされた吸引系
 上品なラベンダー色、無駄をそぎ落としたようなフォルム。クリトリスを覆って振動刺激を与えながら吸い上げる“吸引系”の人気...
桃子 2021-08-08 06:00 エロコク
40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#6
 これまで5回にわたって綴ってきた「夫婦交換」の内情。「性と生」を謳歌するべく、二組の夫婦がもつれあう光景は、Wさん(4...
蒼井凜花 2021-08-06 06:00 エロコク
カップルにも♡小さな面でクリを刺激する“一点集中ローター”
 最近、私がクリトリスをピンポイントで刺激するグッズを探しているからでしょうか。一点集中! 小さな接地面でクリをしっかり...
桃子 2021-08-01 06:00 エロコク
40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#5
 互いのパートナーを変える「夫婦交換」のセックス。今回、取材に応じてくれたWさん(46歳・外資系IT)は、自分の妻が他の...
蒼井凜花 2021-07-30 06:00 エロコク