更新日:2023-03-04 06:00
投稿日:2023-03-04 06:00
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
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性格の不一致で離婚
沙織さん(仮名)は42歳。結婚9年目の夫・ユウイチさん(仮名)と離婚の話し合いを進めています。ふたりの間には息子がひとりいて、離婚後には沙織さんが親権をとって育てていくと決まっているそうです。
「離婚の原因はありふれているけれど、“性格の不一致”ってやつですね。夫とは9年間一緒に過ごしましたけど、結婚2年目の終わりくらいから不仲になり始めて、3年目にはほとんど会話もないような状態。
でもその頃はまだ子どもが小さかったので、離婚はもう少しの間はしないほうがいいのかなって思いながら何年かすぎていたんです。最近になって『そろそろいいよね?』って気持ちになって、本格的な離婚の話し合いを始めました」
離婚協議中にどうして? 夫に戸惑い
沙織さん夫妻は「離婚協議中」とは言ってもお互いがいがみ合っているわけではなく、冷静かつ穏やかな話し合いが続いている状態とのこと。そのため、まだ別居にも至っておらず、普通に生活を送りながら「離婚をするのは決まっているけれど、具体的な進め方についてお互いのベストを模索している状況です」と話します。
「でも、そんな状態なのに、この前何年かぶりに夫がいきなり私に迫ってきたので、めちゃくちゃ困惑しているんです。
私たち夫婦はすでにレスになって何年も経っていて、お互いにソッチにはもう無関心って感じの生活を送ってきたのに、離婚が決まった途端に誘ってくるっていうのにドン引きです。
もちろん、そんな気分になれなかったので断りましたよ。夫はけっこう本気で誘っていたみたいで、私がガチで拒絶したら『チェッ』なんて舌打ちしていましたけどね」
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