「たかが衛生観念の不一致で?」離婚する気のない夫の言い分

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-03-18 06:00
投稿日:2023-03-18 06:00
冷酷と激情のあいだvol.134〜女性編〜」では、結婚生活7年目にして衛生観念の違いを理由に離婚を決意した奈々子さん(仮名・35歳)の悲痛な心情をお届けしました。
 しかし奈々子さんの夫であるマサムネさん(仮名)は、離婚を渋っているそうです。いったいその理由は、どこにあるのでしょうか。

妻が神経質すぎる

「離婚してもいいかなって思っていたのは事実です。でも実際に離婚するとなったら、本当にそれでいいのかなって思いが強くなってきたので、僕の中で離婚届を書くのは保留にしているところです。

 ぶっちゃけ奈々子は神経質すぎるところがあって、これまでの7年間でも僕はずいぶんと奈々子のやり方に我慢をしてきたんですよ。そこまで気にしなくていいんじゃないの? ってところまで奈々子は気にする人だし、家事やお金の使い方も細かくて疲れます」

「衛生観念の違い」なら歩み寄れるはず

 それでもそんな奈々子さんとの夫婦関係は「まぁまぁ」だと自己評価してきたと話すマサムネさん。妻が離婚を望んでいる理由が“衛生観念”であることは理解しているそうですが、「そんなの努力次第でいくらでも歩み寄れる気がするから、本当に離婚していいものか迷っている」と言います。

「浮気とか借金とかDVとかなら、すぐに離婚するべきだと僕も思うんです。でも衛生観念って、お互いが相手の価値観に配慮すれば、なんとかなりそうな気がしませんか?

 奈々子が神経質な性格だから、僕のやり方が気に入らないのはわかります。でもね〜、そんなこと言っていたら、奈々子は誰とも暮らせないですよ。だって僕はそんなにズボラでもだらしなくもないし、自分では“人並み”だと思っていますから」

 妻から離婚届を渡されたことはとてもショックだったと振り返るマサムネさんですが、今は「妻の神経質な性格が招いた一時的な感情かもしれないので、様子見です」と言います。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


本気で出会いを求めるなら…男性率が高い世界に行こう
「周囲に全然いい男がいない……」そう嘆いている女性はとても多いものです。けれど、そういう人に限って、職場と家の往復以外、...
内藤みか 2019-06-03 06:00 ラブ
あなたの友達はDVやモラハラの被害者かも…意外なSOSサイン
 夫からDVやモラハラの被害に遭っている女性ほど、周囲に出しがちなサインもあります。  しかし一見すると、そうとは気づ...
並木まき 2019-06-03 06:00 ラブ
ハリーウィンストンを結婚指輪にする人は離婚しやすい法則
 さて、最近知り合いの結婚式がありまして、ホテルはリッツカールトン、指輪はハリーウィンストン、招待客は600人と豪華絢爛...
しめサバ子 2019-06-02 06:00 ラブ
別れたくないけど別れた方がいいの?的な彼氏への対応策
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-06-02 06:00 ラブ
失恋して眠れない…そんな夜に試したい悲しみの乗り越え方
「失恋をした日の夜、心が痛すぎて眠れずに朝を迎えてしまった。」そんな経験を持つ女性は多いでしょう。失恋したショックは大き...
孔井嘉乃 2019-06-01 06:00 ラブ
#1 「したい側」がひとりで悩んで余計に傷つかないためにも
 セックスレスについての悩みを伺うたびに思うのは、原因も解決策もカップルの数だけあるということ。  日本性科学会の...
うかみ綾乃 2019-08-26 12:19 ラブ
結婚詐欺男に騙されないために…彼のSNSアカウント特定方法
 マッチングアプリなど、ネット経由で「知らない人」と出会うことが、ここ数年カジュアルになりました。しかし、そうした出会い...
ミクニシオリ 2019-05-30 06:00 ラブ
【原宿編】結婚できるか不安になり…占いコンにすがってみた
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-06-14 18:13 ラブ
男性は耳からも恋をするんです…彼が喜ぶ効果的なセリフ3選
 結婚につながる恋コラム第6回は、意中の男性から「好きだ」と言ってもらうため、決してぶりっ子には見えず、でもしっかり女性...
山本早織 2019-05-28 06:00 ラブ
女性だって告白したい! 成功率を上げるタイミングと心構え
「好きな気持ちが苦しく、どうしても告白したい!」そんな思いに駆られている女性は多いでしょう。思い余って告白をするのも良い...
孔井嘉乃 2019-05-28 16:55 ラブ
DV夫と別れた女性が密かに傷ついている 周囲の心ない言葉3選
 DV夫との離婚が成立し、前向きな気持ちで新しい人生を歩みだしている女性に、悪気がなくとも、傷つく言葉をかけてしまう人も...
並木まき 2019-05-27 06:00 ラブ
愛人は不幸じゃない 非モテ女子は彼女たちにスキルを学んで
 昔から、なぜ「愛人=不幸そう」と思われるのでしょう?そもそも「愛人」という単語がなんとなく後ろめたい感じだったり、淫美...
リタ・トーコ 2019-05-27 06:06 ラブ
ホテル代は割り勘?おごられる? 意外だった“男女別の違い”
 ひと昔前は、デートの代金は男性がおごるもの、というのが当たり前だった時代がありました。  今は全てを男性におごっても...
深志美由紀 2019-05-26 06:00 ラブ
交際歴2年…彼氏にプロポーズさせるにはどうしたらいいの
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-05-27 14:25 ラブ
男性はやっぱり若い女性が好き?大人女性が持つべき魅力とは
 今や、15〜20歳離れた「年の差婚」は珍しくありません。もちろん女性が年上だというケースもありますが、どちらかといえば...
孔井嘉乃 2019-05-25 06:00 ラブ
「恋人」「同棲」に見せかけた支配の檻 美沙さんのケース#5
 二人分の生活費をまかなうため、仕方なく風俗店でバイトしていた美沙さん。健斗には隠していたのに、ある夜突然、源氏名で呼ば...
神田つばき 2020-01-11 07:06 ラブ