壊し屋任務で久々の悦楽セックス、忘れかけた重大任務!#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-04-07 17:55
投稿日:2023-03-31 06:00

騎乗位から正常位へ

――うう、フェラも上手だったけど、腰振りも最高だ。

――もう……Xさんのエッチ……。まだまだイッちゃダメよ。

――もちろんだ。ここでフィニッシュしたら、男がすたる。

 そう言いながら、彼は再び腕を伸ばし、私のEカップの乳房を、やわやわと揉みしめてきたんです。敏感に尖った乳首を摘ままれ、私は体をのけ反らせました。

――ン……乳首……感じるの。

――T子は美人なのに、こんなにいやらしいんだな。ほら、乳首がもっと勃ってきた。

 Xさんはセックス中も話し続けてくれるので、ありがたかったです。まさか、ベッドマッドの下にICレコーダーが隠されているなんて、思ってもいないでしょうね。

 しばらく騎乗位でのセックスですが、定点カメラからは正常位も撮らねばと思いました。依頼人は彼のセックス動画を欲しているわけですから、彼が上になったほうがよく映りますしね。

体位を変える時のとっておきの一言

 体位を変える際は、ソープ嬢時代を思い出しました。

――ねえ……次は、Xさんが上になって、アソコを突きまくって。

 エロティックな言い回しですが、これは、騎乗位で太ももが疲れた際によく言っていたセリフです(笑)。案の定、彼は目を輝かせました。

――いいよ。下から眺めるT子も色っぽいけど、上からもヒイヒイ言わせたい

 彼は私のもくろみ通りに動いてくれました。体位を変えるタイミングでゴムを着けようと、一度、結合を解いて、私が仰向けになったんです。

 それで、ベッドサイドにあるコンドームに手を伸ばした時、

――ごめん。俺、ゴムかぶれするんだ。このまま、ナマでいいよね? 先週生理がきたばかりだから、安全日だろう?

 まさかの頼みごとをされたんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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