アラフォーにして保険について初めて考えた 2023.4.15(土)

コクハク編集部
更新日:2023-04-15 06:00
投稿日:2023-04-15 06:00
 皆さん、保険って何か入っています? 私は自分にはあまり関係ないものだと思っていました。ついこの間までは……。保険外交員さんの言葉をきっかけに、保険について考え始めたオンナ36歳。なかなか深みにはまっています。

始まりは子どもの学資保険

 昨年、会社で積み立てていた財形貯蓄を元手に学資保険に入りました。子どもの教育費が年々上がっているニュースを受けて、2歳と4歳の子どものために少しでも備えておこうという話になったのです。

 夫がいくつかの保険会社の商品を比べて、「これがいいだろう」と決めた上で、一番近くの店舗に話を聞きに行き、その場で契約。

 その後しばらくして契約の際の担当さんが退職、後任の新しい担当さんから「一度、ご挨拶に伺いたい」と連絡があり、自宅に来てもらうことに。ご挨拶という名の新しい保険の営業でしたが、せっかくなので話を聞かせてもらうことにしました。

そもそも不安はなかったけど…

 突然、個人的な話ですみませんが、「すごく長生きしたい」希望はない方です。もし病気になったら自分が払える範囲で治療を受けたいと考えています。

 最悪そのまま亡くなったとしても、経済的には夫の稼ぎだけでなんとかなるはずだし、夫が働き方を調整すれば家庭を回していくことも不可能ではない。

 子どもたちの成長をこの目で見られないのは悲しいけれど、自分が死んだ後の家族のことについて、あまり不安は持っていませんでした。

保険に入っていない人間は無責任?

 新しい担当さんが持ってきたのは「生命保険」に加えて、病気になって治療が長引いた時の入院費用や治療費を負担する「医療保険」も含まれた“モリモリ”の内容。病気で働けなくなった場合の生活費のサポートも付いています。月額は1万3000~5000円ほどですが、1万3000円でも年間にすれば15万6000円、なかなか大きなお金です。

 担当さんはざっと説明をした後、「想像したくはないかもしれないんですが、もしご自身が重い病気になった場合どうされますか?」と尋ねました。

 私は前述の通り、「(経済的な意味で)できる範囲で治療を受けようと思っている」「高額な治療を受けたいという気持ちはなく、お金を残す必要もあまり感じていない。そもそも年間10万円を超える保険料を払う余裕がない」と伝えました。

 新しい担当さんはしばらく考えて、「ご自身はそれでいいかもしれませんが、ご家族はどうでしょうか? 病気になれば仕事を失ったり、働けなくなってしまうことだってあります。その場合、ご主人やお子様の生活はどうなりますか? 治療費は旦那さんが持つんですか?」

「病気になりました、ハイ、終わりではないんです。病気になってからの方が長いですし、人はなかなか簡単には死ねないんですよ」

 丁寧な口調でしたが、私には「家族がいるにも関わらず備えておかないなんて無責任じゃない?」「ぽっくり逝こうなんて甘いわね」と言っているように聞こえました。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


「万年猫年にゃろー!」ねずみ年に物申す茶トラ“にゃんたま”
 年の瀬も近づき、今年もたくさんのにゃんたまωに感謝して振り返る時期となりました。  きょうは、モフモフな鈴カステ...
2019-12-26 06:00 ライフスタイル
拒薬という問題…高齢者が薬を飲まない時に試したい方法3つ
 一昔前まで、薬は“化学物質”という認識が強く「体に良くないもの」という概念があったような気がします。ところが近年では、...
20代だけじゃない パパ活市場でアラフォー女性が人気のワケ
 女性が男性と食事やデートをし、その対価としてお金やプレゼントをもらう「パパ活」。ほとんどの場合、20代前半の女子が若さ...
本命クンを狙いつつ…ハンター女子に必須の“合コン後”の行動
 合コンや忘年会などのイベントが多い年末。ちょっと気になる人がいても、宴会の最中は動けなかったり……そんな経験はありませ...
セクシーに! 振り向きポーズがキマった横チラ“にゃんたま”
 きょうのにゃんたまωは、南の島から横チラωをお届け。  形の良い、グラデーションプリ玉です。  ん!? ...
種類豊富で美容と健康の味方! 絶品の台湾フルーツをご紹介
 台湾フルーツといえば、マンゴーと答える方が多くいらっしゃると思いますが、実はマンゴー以外にも日本ではあまり見かけない、...
来年のアナタの幸福は年始の玄関がキメ手「門松」と神のお話
 毎年年末になると、門松を納めさせていただく某旅館がございます。  東京に住む友人とのたわいない話で「そういえば斑...
とにかく安く旅行したい! 3つの節約アイデアで思い出作りを
 日々のストレスから「こんな現実、忘れたい!」「刺激的な体験をしたい!」と思うことはありませんか? そんな日常に贅沢を与...
喧嘩ごっこは立派な学び!やんちゃ盛りの兄弟“にゃんたま”
「にゃんたま」に、ひたすらロックオン!  日々、動体視力を鍛えている猫フェチカメラマンの芳澤です。  今回は...
年末年始の帰省で見抜いてあげたい 老親の秘めた5つのSOS
 お正月というと豪勢な料理が並び、久々に会う親族との談笑が弾む楽しい時間。いつもは仕事が忙しい人でも、年末年始にはまとま...
レンタル彼氏に聞いた 「またか」と思うデートパターンとは
 先日とあるレンタル彼氏(出張ホスト)と話をしました。彼はそれなりに人気があり、指名客も多いのですが、彼が言うには、お客...
ウトウト“にゃんたま”はお日様パワーでエネルギーチャージ
 にゃんたマニアのみなさんこんにちは。  寒いきょうは、日向ぼっこで体を温めてエネルギーチャージするにゃんたまω様...
焦って付き合うのは危険!男性の猛烈アプローチの対処法とは
「クリボッチ(クリスマスにひとり)」なんて罪深い言葉、誰が作ったのでしょうか?  相手がいなくてもそんなに気にしなくて...
不妊治療の話は聞くけれど…卵子凍結が日本で広まらない理由
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。不妊治療の話題がたびたび上がるようになり...
小籔千豊さん「人生会議」は炎上も…家族のためにできること
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。今回は、ちょっと重いテーマかもしれませんが、「もしものとき」について考えてみ...
来年の幸せを呼ぶ 聖域と現世の境界線「しめ飾り」の作り方
 さぶ店長率いる我がお花屋さんのこの時期は、お歳暮とクリスマスとお正月が乱れ打ちで、足の踏み場を探すほど。  もう...