40代地下ドルの悲劇!夫と後輩ホステスの店内SEXに遭遇 #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-05-19 12:15
投稿日:2023-05-12 06:00

アイドル時代と同じ道を

――おっしゃるように、本来ならおめでたいはずが、R美さんにとってはつらいことになりましたね。

「はい……。よく考えたら、アイドル時代と同じなんです。アイドルとして活躍していた矢先に妊娠して……そして、次はホステスとして脂がのっている時に2度目の妊娠――。自分はつくづく懲りない人間だと思いましたね。

 噂が広まるといけないので、ホステス仲間には言わず、その日のうちに更衣室のロッカーの私物を持って帰りました。

 ただ、幸せなこともありました。妊娠をきっかけにNさんと入籍したんです。そして、以前のように私は実家でアクセサリーを作っては売り、生活費を稼ぎました。

 ホステス業に比べると収入は雲泥の差でしたが、元気な赤ちゃんを産むために、とにかく心身の健康を心掛けましたね。お酒は飲まない。適度にウォーキングする。幸いつわりは軽く、マタニティヨガにも通いました。

 日に日に大きくなるお腹を見て、息子も『ボク、もうすぐお兄ちゃんだ!』と喜んでいましたよ。ホステス時代は息子とゆっくり遊んであげられなかったから、久々に家族団らんを味わったかな。

妊娠中でも欲しい…わずかな時間でセックスを

 仕事の合間にはNさんが来てくれて、母が息子と買い物に行っているわずかな時間に抱いてくれましたね(笑)。私の体に負担がかからないよう、横向きの寝バックが多かったでしょうか。

 妊娠しても、性欲はありますね。彼の勃起を目にすると入れて欲しくてたまらなくて……。

――ン……早く。

 マタニティ服を着てパンティだけおろした私は、横向きに寝て、ヒップを揺すったんです。

――慌てないで……。赤ちゃんがビックリする。

 言いながら、彼はペニスをお尻にあてがい、ゆっくりと秘唇めがけて滑らせてきます。

――お母さんが帰って来ちゃうから……早く、お願い。

 もの欲しそうな私の声に、彼はそっと耳元で囁きました。

――入れるよ……あう……ああ。

――あんんっ!

 私は待ちわびたように、勃起を深々と受け入れ、ヒップを揺すりました。母になっても女ですね。アソコをふさがれると、全身が総毛だつほどの快楽に包まれて……。

女の悦びの一方、もどかしさも

――すごい、締まってきた。

――……恥ずかしい。

 喘ぎながら、私は『女の悦び』も噛みしめました。お腹に負担がかからないように抜き差しをしてくれる彼の優しさ、同時に、挿入の衝撃の物足りなさに、もどかしさも感じました。

――もっと強く……もっと、もっとよ!

――だめだよ、今はガマンするんだ。お腹の子を大切にしなきゃ。

 そう彼に諭されても、いやいやと駄々をこねましたね(笑)。その頃には、うなじのケロイドのことなどすっかり忘れていました。

 家族が増える喜びと、Nさんに大切にされている実感。そして平凡だけれど、平穏に過ぎていく日常がどれほどありがたいかを改めて思い知らされました。

 うまく言えませんが、アイドル時代や人気ホステスだった自分とは違う幸せがありました

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


セックス依存者が語る 実録「一夜限りの恋」の身の処し方
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
忘れた振りで「否認」を続ける私にストレスを溜めていく女
 異常な行動を繰り返す人間に関して、近年、サイコパスやソシオパスの研究が進められています。 サイコパス──先天的に...
肌を重ねなくても…脳への刺激が快感を呼ぶ“遠隔セックス”
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-11-13 19:28 エロコク
私は都合のいい女? 本命になれないセフレ体質女子の特徴4つ
 男女関係においてセフレ問題で悩んだことがある方は多いはず。 「エッチした途端、男性からの連絡が気まぐれに。都合が...
七海 2019-11-11 18:50 エロコク
優しく小刻みに…奥を丁寧にノックするピストンに身を委ねて
 ピストンバイブと聞くと、だいたいの人は激しい動きを想像されると思います。  がんがん突いてイカせちゃうぜ~! 的...
桃子 2019-11-11 01:55 エロコク
81歳恋人の浮気旅行をNYまで尾行…死にたくなった結末とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
窓の開いた部屋…女はなぜ全裸で床を拭いていたのか?
 翌日も何時間も彼女に全身を舐めら、彼女がまた寝入った後、私はバスルームに入りました。シャワーに打たれながら思いました。...
デリケートゾーンに潤いをプラス!濡れない痛みとサヨナラを
 多くの女性が、常に潤いを気にしています。肌、髪、そしてデリケートゾーンの潤いも。セックスのときは、膣内がちゃんと体液で...
桃子 2019-11-07 18:40 エロコク
性依存に調教され…脳みそ性器男の「浮気旅行」尾行を決意!
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
「私の胸も…」汗ばむ体を重ねてきたアラフィフ女の欲情
「ショックで頭が真っ白になる」とよく言いますが、これは実際に脳が起こす症状です。脳は強いストレスを受けると、一時的に血管...
アプリで会ったラテン系外国人の男は「天動説」を語り出した
 さて、出逢い系サイトもPCやガラケーからスマホに舞台を変え、マッチングアプリという何やら爽やかな名前に変化しました。 ...
男性向けアロマエステを副業にする女性たち…都内OLの告白
 消費税もとうとう10%まで上がり、都会で働くひとり暮らしのOLたちも大きな打撃を受けています。役職に就きでもしなければ...
挿入&クリトリス刺激…ダブルのエクスタシーに見舞われる
 バイブコレクターの私でも、女性がいちばん感じるのはクリトリスだということをよ~く知っています。男性とのセックスでもずっ...
桃子 2019-11-12 04:46 エロコク
それは男女間であれば法的にレイプと呼ばれる事件でした
 私へのセクハラがエスカレートし、私が拒絶するにつれて、彼女の仕事上でのパワハラも酷くなっていきました。ただこの時点では...
内頬を膨らませ…フェラチオの奥義を女流官能作家が教えます
 前回、官能小説における「オーラルセックスの奥義」をお伝えしたところ、ありがたいことに、男性読者さまからも「こんなふうに...
蒼井凜花 2019-10-22 06:00 エロコク
クリを優しく吸引…バイブとの合体技で多彩に楽しめる逸品
 クリトリスをそっと吸い上げつつ振動刺激を与える「吸引系」。この連載でも何度紹介したか分からないくらいですが、なぜこんな...
桃子 2020-01-11 06:51 エロコク