40代地下ドルの悲劇!夫と後輩ホステスの店内SEXに遭遇 #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-05-19 12:15
投稿日:2023-05-12 06:00

無事、男児を出産

――続けてください。

「時を経て、私は男の子を出産しました。4歳になった息子は『おサルさんみたい』と弟を見て笑っていましたが、家族が増えて本当に嬉しがっていましたね。

 Nさんも母も『元気に生まれてきてくれてありがとう』と次男を抱き上げ、写真もいっぱい撮りました。ただ、Nさんは両親とうまくいっていないようで……。

 入籍したことも、子供が生まれたことも告げていないようです。夜の世界には様々な理由で働く人たちが多いので、私も彼の家族に関しては問い詰めることもしません。

 そういえば昔、『私の実家で一緒に住まない?』と同居を提案しましたが、『いや、ひとりになる時間が欲しいから』と断られましたね。

 彼の性格からすると、ひとりのほうが心身が休まるみたいです」

アイドル時代の仲間から復帰の誘いが

――続けてください。

「息子を出産して落ち着くと、アイドル時代の仲間が再度お祝いに来てくれたんです。グループを解散してから、4人で『C』というユニットを組んでアイドル活動をしている仲間です。

――R美ったら、産後太りなんて無縁ね。相変わらずスリムで肌艶もいい。

――本当? これでも11キロ太って、8キロ落としたの。あと4キロ(笑)。

――ねえ、また一緒にアイドル活動しない? 

――えっ?

――昔みたいに武道館というわけにはいかないけど、今は小さなライブハウスでライブをやっているの。これが予想以上に盛況で昔のファンも応援してくれて……。R美が復帰したらますます盛り上がるわ!

 そんな話も出ました。一瞬、アイドル時代の華やかな光景がよみがえってきたのですが、迷った末、『今はできないの……。でも、必ず戻るから』と約束したんです。

 一度、彼女たちのライブをお忍びで見に行ったのですが、やはり輝いていましたね。一緒に歌って踊りたいと正直、思いました」

産後2カ月でホステスに復帰

――続けてください。

「でも、今はとにかく稼がなければと、私は産後2カ月でホステスに復帰しました。『体調が万全になったから、快気祝いに来てね』と営業すると、意外にもお客様が来てくれて……。『元気な顔を見て安心したよ』『体、無理するなよ』という温かな言葉をいただきました。

 ママや店長は喜んでいましたが、久しぶりのクラブには、新しく入店した子が多く、『だれ? あの子』『出戻りホステス?』なんて、ライバル心むき出しで罵(ののし)る子もいましたよ。

 そんな時、Nさんが間に入ってくれて『病気から復帰した売れっ子だから、仲良くしてやってね』などとかばってくれました。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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